kyoto_kyonkyonの日記

きょんきょん(@kyoto_kyonkyon, @Poke_kyonkyon4)です。構築記事など挙げていければいいかなと思っています。

【SVシーズン15】氷炭相愛【最終812位R1963】

 S12以来3シーズンぶりのきょんきょんです。

 2シーズン頑張って結構面白めの構築ができた、かつ、3桁をとることができたので、記事を書いてみました。

 是非読んでみてください!!!

 

目次

 最終使用構築

 構築経緯

 最終成績

 個体解説

  ブリジュラス

  エンテイ

  テツノツツミ

  ガチグマ(赫月)

  ラティオス

  タケルライコ

 構築の使い方

 総括

 

【最終使用構築】

 

【構築概要】

    

 氷(ツツミ)と炭(エンテイ)を過労死させながら有利対面を作り、対面と交代先の両方に負荷をかけれるポケモンを並べることで、ダメージレースを有利に立ち回ることがコンセプトの構築です。

 相手の交代を強要しながら裏のポケモンに負荷をかけることで、ダメージレースを優位に進め、数的有利を得ることができる構築であり、分かりやすい動きができるかなと思っています。

 

【構築経緯】

・S14中盤〜終盤

 持久力ブリジュラスに回復技を採用できると強いのでは?回復技を採用すると枠が足りなくなるので、ステロとカミ、サフゴの処理を他人に任せれば強いのでは?という思考から、ステロ役+ねむカゴブリジュラス+チョッキエンテイの並びを思いついた。

・S14終盤 (S14最終R1872) 〜S15序盤

 しばらく、この並びを検討していたが、結局ステロをブリジュラスに搭載して、戦えるポケモンを一体増やす方が強いことに気がついた。ウーラオスやパオジアンに強い妖テラゴツメテツノツツミ、初手の相手のブリジュラスを相手にでき、タケルライコの電気技をカットできるCS襷赫月ガチグマを採用した。

・S15序盤〜S15中盤

 また、S14で結果を残した構築をもとに流行していたロンゲママンボウ+グライオン、鉢巻パオジアンの並びに対して、テツノツツミ+ねむカゴブリジュラスの並びが最強なので、グライオンTOD対策にドラゴンテールではなく吠えるを採用して、軸となる4体が完成した。

・S15中盤〜S15終盤

 赫月ガチグマ対策に悩まされ、試行錯誤を繰り返していたが、最終的に鋼テラス眼鏡ラティオスに到達した。

 最後に、ここまでで交代技が0なので、ハメ展開を抜けれるポケモンであってかつ素のスペックが高いポケモンを検討し、スカーフライコに到達した。

 

【結果】

TN : きょんきょん 最終 : 812位 R1963

 

【個体解説】

1. ブリジュラス 特性 : 持久力

ラスタル : フェアリー

持ち物 : カゴの実

実値 : 197-x-166-x-113-109

努力値 : 252-0-4↑-0↓-220-28 (腕白)

技 : ボディプレス/眠る/ステルスロック/吠える

 

 メインウェポンとなるボディプレス、積みを阻止しながら相手のポケモンを削れるステロ吠える、回復技として眠るを採用した。また、テラスタルは確定急所技を持ち、格闘技を持っている連撃、一撃ウーラオスに対して強く出れるようフェアリーを採用した。

 軸として組み始めたものの、最終盤の1週間での選出率は2割〜3割程度で、受けながらサイクルを回す構築を相手にHP管理をしてTODに持ち込む運用をした。

 初手に投げても雑に強いが、パオジアン、ウーラオスをテツノツツミで倒したり、ハバタクカミ、サーフゴーにエンテイで負荷をかけながらサイクルの一員として使うのがより強い使い方だった。

 

・役割

 特定のポケモンに対して役割を持つというよりは、構築単位で役割を持つ。

 例えば、

 オーロンゲ+ママンボウ+グライオンorパオジアン等の受けの強い構築

 ブリジュラス+イエッサン+オオニューラorテツノカシラ

 (イエッサンとオオニューラorカシラを吹き飛ばすことで軽技とブエナを解除する使い方になる。)

 その他、雑にステロを撒いてラティやエンテイの通りが良くなる構築

 等に対して出しやすい。

 

・調整意図

 S…持久力ブリジュラスミラーでちょっと上をとることを意識

 残りHD

 

・ダメージ計算

 眠る、テラスのタイミングの参考によく使ったダメージ計算です。参考にしてください。

パオジアン 陽気A252実値172 氷柱落とし 67-79 (34.0-40.1%)  
    噛み砕く 63-75 (32.0-38.1%)  
    聖なる剣 94-112 (47.7-56.9%)  
イダイトウ♂ 意地A252実値180 お墓参り 124-146 (62.9-74.1%)  
霊獣ランドロス 意地A252実値216 地震 150-176 (76.1-89.3%)  
    地震 75-88 (38.1-44.7%) (テラス時)
連撃ウーラオス 意地A252実値200 インファイト 164-194 (83.2-98.5%)  
    インファイト 41-48 (20.8-24.4%) (テラス時)
    水流連打x3回 81-99 (41.1-50.3%) (テラス時)
    インファイト 41-48 (20.8-24.4%) (テラス時)
    水流連打x3回 90-108 (45.7-54.8%) (テラス時)
  陽気A252実値182 インファイト 150-176 (76.1-89.3%)  
    インファイト 37-44 (18.8-22.3%) (テラス時)
    水流連打x3回 75-93 (38.1-47.2%) (テラス時)

 

2. エンテイ 特性 : 精神力

ラスタル : ノーマル

持ち物 : 突撃チョッキ

実値 : 203-183-106-x-97-140

努力値 : 100-252↑-4-0↓-12-140 (意地っ張り)

技 : 聖なる炎/神速/捨て身タックル/ニトロチャージ

 

 この構築のご自慢ポケモンの一体。強い相手が明確ポケモンなので、有利対面を作りやすく、かつ相手の交代先に聖炎で強い負荷をかけることができるので、勝てるポケモンと見込んで採用した。

 ほとんどのハバタクカミに勝てる型にするために、ノーマルテラスを採用した。また、捨て身タックルの採用率はそこまで高くないが、構築的にもエンテイが役割を持てる範囲を広げる必要があまりなかったということで、最大火力のだせる捨て身タックルを採用した。

 

 結果を出すのに2シーズンかかったものの、シンプルに強いポケモンが作れたと思う。

 対戦をしていて、

 ・威嚇無効で霊獣ランドロスの受け出しを許さない。

 ・ノーマルテラス捨て身タックルの火力がバカにならない。

 のこの2点が想像以上に偉かった。

 

・役割

 主にハバタクカミ、サーフゴーに後投げして聖炎を押し付けて数的有利をとる使い方をする。

 赫月ガチグマ、ブリジュラス以外の特殊アタッカー全般には強く戦える。

 ラティ兄弟やアシレーヌも捨て身タックルの火力がバカにならないので戦える。

 その他 : 遅くて焼くと偉いポケモン(裏から出てくるランドロス)、鉢巻以外のパオジアン、炎オーガポン等

 

・調整意図

 S … ニトロチャージ1回で136族抜き

 Aブッパ

 残りHD ... カミのステラ眼鏡パワージェムを耐える

       ステロが入ってもカミの眼鏡ジェムを耐える

 

・ダメージ計算

(参考)対ハバタクカミ

ハバタクカミ 臆病C252実値187 ムーンフォース 34-41 (16.7-20.2%)
    シャドーボール 58-70(28.6-34.5%)
    パワージェム 78-94 (38.4-46.2%)
    祟り目 94-112 (46.3-55.2%)
  控えめC252実値205(眼鏡) ムーンフォース 38-45(18.7-22.2%)
    (ステラ) 76-90 (37.4-44.3%)
    シャドーボール 96-114 (47.3-56.2%)
    (ステラ) 128-152 (63.1-74.9%)
    パワージェム 128-152 (63.1-74.9%)
    (ステラ) 154-182 (75.9-89.7%)

(参考)対霊獣ランドロス

 霊獣ランドロスに引かれることも多かったので、大体与えた時のダメージを参照してS判断をしていた。

霊獣ランドロス HB特化 聖なる炎 34.2-40.3%
  H252B4 聖なる炎 47.4-56.5%
  H4 聖なる炎 56.4-67.3%
    神速 30.9-36.4%
    神速(ノテラ) 46.1-54.5%

 

3. テツノツツミ 特性 : クォークチャージ

ラスタル : フェアリー

持ち物 : ゴツゴツメット

実値 : 137-x-135-164-87-206

努力値 : 44-0↓-4-156-52-252↑ (臆病)

技 : ハイドロポンプ/フリーズドライ/テラバースト/アンコール

 

 この構築のご自慢ポケモンのもう一体。パーティ1の過労死枠であり、選出の6割〜7割がエンテイ+テツノツツミ@1で選出できる程に信頼度が高かったポケモン

 カミをエンテイで受けながらカミと裏のポケモンに圧をかけてゴツメツツミで削り切る動きが上位ポケモン相手に強い動きとなる。

 

・役割

 ウーラオスとパオジアンを倒して数的有利をとる使い方をする。

 また、S実値アンコール206からのアンコールが強いので、瞑想ラティ等の積み技持ちや先制技(特に不意打ち)を縛るための役割もある。

・調整意図

 HB … フェアテラ時に陽気A252振りのパオジアンの電気テラバースト+氷の礫を最高乱数×2以外耐える

 HD … 臆病C252振りのハバタクカミのムーンフォースを一発耐える

 Sブッパ

 残りC

 Cになるべく努力値を割くため、カミ意識の努力値振りをHではなくDに割くことで配分を合理的にした。

 

アシレーヌスイクンとの比較

 ゴツメを持ち、ウーラオス、パオジアンに役割を持てるポケモンとして、アシレーヌスイクンが挙げられるが、本構築では上からの高火力とテラス前提ではあるものの、対ウーラオス、パオジアンの安定性からテツノツツミを採用した。

アシレーヌ検討

 火力と耐久のバランスが魅力。

 ウーラオスのメインウェポン2種をテラスタルをせずに半減にできる。

 パオジアンの電気テラスのケアがしづらい。

スイクン検討

 BとDのバランスが良い。

 熱湯を覚える

 神速がある(アシレーヌのアクジェより火力が高い)

 火力による負荷が少ない。

→テツノツツミ検討

 水+フリドラの範囲が一番広い

 テラスタル前提だが、ウーラオスとパオジアンを一番広く見れる。

 速い→パオジアンに運ゲを仕掛けられない、上からアンコールが打てる。

 カミとガチグマに弱すぎる。

 

・ダメージ計算

パオジアン 陽気A252実値172 テラバースト(電) 76-91 (55.5-66.4%) (テラス時)
    氷の礫 29-46 (28.5-33.6%) (テラス時)
    不意打ち 33-40 (24.1-29.2%) (テラス時)
  意地A252実値189 テラバースト(電) 84-100 (61.3-73.0%) (テラス時)
    氷の礫 42-51 (30.7-37.2%) (テラス時)
    不意打ち 37-44 (27.0-32.1%) (テラス時)
カイリュー 意地A252実値204 神速 (ノテラ) 69-82 (50.4-59.9%)  
  意地A252実値204 (+1) 神速 (ノテラ) 102-121 (74.5-88.3%)  
ハバタクカミ 臆病C252実値187 ムーンフォース 115-136 (83.9~99.3%)  

 

(下三体はあまり受けずにひたすら殴るので、ダメージ計算は記載していません。)

 

4. ガチグマ(赫月) 特性 : 心眼

ラスタル : 氷

持ち物 : 気合の襷

実値 : 189-x-140-187-85-114

努力値 : 4-0↓-0-252-0-252↑

技 : ブラッドムーン/大地の力/テラバースト/真空波

 S14の構築記事を見ながら初手のブリジュラス対策を検討していたところ、襷ガチグマが初手に出してブリジュラスに強いポケモンとして強そうだと思い採用した。

 Sラインを最速にしておくことで、持久力ブリジュラスを抜いたり、遅いカイリューやタケルライコ、霊獣ランドロスアシレーヌ等を抜くことができる点がかなり偉い。

(引用)

https://ikatako07.hatenablog.com/entry/2024/02/02/192918

https://note.com/rakularge_water/n/ne503d9b33765

 初手選出率5割近くを誇り、多くの相手に1:1交換を強いるポケモンとして活躍してくれた。

 また、HP1のガチグマでも、エンテイやツツミに引きながら残すことで、ブリジュラスのイバンケア、真空波要員等として活かすことができる。加えて、HP1のガチグマを切りながら相手の技をコントロールし、裏のツツミのアンコールで縛っていく動きも可能である。(特にイダイトウにアクアジェットを打たせてイバンケアする動きが強い)

 中盤〜終盤に差し掛かり、チョッキランドロスとブリジュラスが同居している構築も増えたため、テラスタルを氷に変更してテラバーストを採用した。一撃でチョッキランドロスを倒すことはできないものの、相手の体力管理をずらすことができて、十分に活躍をしてくれた。

 

・役割

 初手のブリジュラス、霊獣ランドロス、赫月ガチグマミラー

 また、カミと対面するとエンテイに引くため、2周目のサイクルでタケルライコやカイリューに役割を持てる。

 

5. ラティオス 特性 : 浮遊

ラスタル : 鋼

持ち物 : 拘り眼鏡

実値 : 162-x-101-175-131-178

努力値 : 52-0↓-4-196-4-252↑ (臆病)

技 : 流星群/ラスターパージ/テラバースト/シャドーボール

 赫月ガチグマ、カイリューに対して鋼テラスを切りながら圧力をかけていけるポケモンとして採用した。ブリジュラスがいない構築に対してエンテイ+ツツミ@1の@1の枠で採用したり、カミ、サフゴのいない構築に対してガチグマ+ツツミ+ラティの選出をする。

 ドラゴンタイプとエスパータイプが環境上位のパオジアン(悪タイプ)とカミ(フェアリータイプ)に無効にされる。これらのポケモンが裏にいる場合、死にだしのパオジアンの方が厳しいので、基本的にはラスターパージではなく流星群を押し、死にだしのカミに対してこちらはエンテイを引く動きで運用する。

 

・役割

 赫月ガチグマ、カイリュー、オーガポン等110族以下のポケモンで鋼タイプ以外のポケモン全般

・調整意図

 HBD …

 非テラス時に意地A252振りのカイリューの+1ノマテラ神速耐え

 (テラスを切れば+1神速2耐え)

 非テラス時に控えめC252振りの赫月ガチグマのブラッドムーン+真空波耐え

 意地A252襷連撃ウーラオスのアイススピナー+アクアジェットを急所率込み75%耐え

 陽気A252襷連撃ウーラオスのアイススピナー+アクアジェットを確定耐え

 

6. タケルライコ 特性 :古代活性

ラスタル : 鋼

持ち物 : 拘りスカーフ

実値 : 201-x-112-189-110-138

努力値 : 4-0↓-4-252-4-244↑

技 : 10万ボルト/ボルトチェンジ/流星群/テラバースト

 交代技(ボルトチェンジ、蜻蛉返り、クイックターン等)が使えて、火力と素早さと耐久のバランスの良いポケモンとして採用した。

 あまり見慣れない型だが、エンテイを出せば一回ハバタクカミを裏に引かせることができるので、ほぼ最速スカーフをとることで135族、136族を抜いた型とすることで、上からの攻撃と自慢の耐久による試行回数を確保できる型とした。

・役割

 投げる回数はそんなに多くないが、フワッと投げて強い。

 

【構築の使い方】

 環境上位のポケモン、特に使用率の高いハバタクカミ、ウーラオス、パオジアン、サーフゴーに強く、カイリューとオーガポンを誤魔化せるエンテイ+テツノツツミ@1が基本選出となる。後は、上記役割に応じて選出を使い分ける。

 ひたすら役割対象にエンテイとテツノツツミを投げて相手を削りながら数的有利をとって行く形で戦う。

 

【後語り】

 ブリジュラス、エンテイに着目して2ヶ月戦ったのでやっと結果が出たので嬉しい。特に、ブリジュラスはS14、エンテイはS15の勝ち馬ポケモンとなっていて、見る目が悪くなかったことが嬉しいです!

 新しい可能性のあるパーティだと思うので、もし、この記事を読んで、この構築に更なる可能性を感じた人はぜひ使ってみてください!

 また、Xでのいいね、RT、感想などいただけますと大変励みになります!よろしくお願いいたします!

 最後に、最終日のランクマを応援してくれたサーバーの皆様、日々ご協力いただいた奥様、ありがとうございました!!

【SVシーズン12】トドロクオーン展開構築【最終788位 R1929】

剣盾以来の3桁取れました!!!よければ読んでいってください!!!

今回記事で紹介する構築はやることが定まっていて、かつ、交代も少ないので、使いやすいと思います。

レンタルも発行していますので、使ってみてください!

 

目次

 最終成績

 最終使用パーティ

 構築経緯

 個体解説

  キョジオーン

  トドロクツキ

  イダイトウ♂

  カイリュー

  赫月ガチグマ

  オーガポン(岩)

 構築の使い方

 総括

 余談

 

【最終成績】

 TN : きょんきょん

 最終順位 : 788位

 最終レート : 1929

 

【最終使用パーティ】



【構築概要、構築経緯】

 相手のポケモン3体をいかに効率良く倒すか、に特化させることをコンセプトに構築を組んだ。

 その手段として、

 ・初手でステロが撒いて、裏の襷やマルスケに怯えることなく、火力の高いポケモンを動かす

 ・逆に、ステロを撒かせないことで、行動保証をもつポケモンの与えられるダメージ総量を上げる

 の2ルートを採用した構築を組むべく、初手用ポケモンとして、

 ステロを撒ける、かつ、他に色々荒らせるポケモンである、1. キョジオーン

 ステロ持ちに上から挑発ができる、かつ、挑発をケアする余裕を与えないポケモンである、2. トドロクツキを採用した。

その後、行動回数と高火力を両立できるポケモンとして、

 3. イダイトウ♂ 

 →拘りスカーフ✖️適応力で上から高火力を出せる

 4. カイリュー 

 →マルチスケイルで相手の攻撃を受けながら舞羽ができる

 5. 赫月ガチグマ

 →高耐久を活かしながら高火力を出せる

 6. オーガポン(岩)

 →頑丈の行動保証を持ちながら高火力を出せる

を採用した。

 試行錯誤の過程で、初手トドロクツキにテラスを切る展開がそこそこの頻度で発生したため、非テラス時のパワーが高いポケモンを後続に採用することに重点を置き、最終的にこの4体に落ち着いた。

 また、初手にキョジオーンを投げるときは、サーフゴー、赫月ガチグマ、初手にトドロクツキを投げるときは、パオジアン、ハバタクカミが天敵となるので、これらの4体に対して抗えるよう技構成、テラスタルを組んだ。

 

【個体解説】

1. キョジオーン 特性 : 頑丈

持ち物 : イバンのみ

実値 : 207-147-166-x-115-56

努力値 : 252-212-4↑-0↓-36-4 (腕白)

技 : 塩漬け/大爆発/ステルスロック/自己再生

 本構築のお洒落要員その1。

 ステロ要員を探す中で、初手ステロ以外にできる仕事が多いポケモンを検討した結果、イバン爆発キョジオーンに到達した。

 最低限の行動回数を得られる努力値配分とし、その上で相手のポケモンの身代わりの処理力の向上や爆発の火力の上昇を意図してAに厚く努力値を割いた。

 基本的に初手で選出するポケモンだが、相手の構築にパオジアンがいる場合に限り、トドロクツキ が初手対面で明確に不利を取るパオジアンに対して、裏にキョジオーンを選出すると、氷柱+聖剣でイバン圏内に入るので切り返す選出をすることもある。

・役割

 初手に投げて、ステロを撒きながら、塩漬け、大爆発で荒らす

・調整意図

 HD : 臆病C252ハバタクカミのムーンフォースを確定2耐え

 残りA

 

2. トドロクツキ 特性 : 古代活性

持ち物 : ブーストエナジー

実値 : 185-188-96-x-122-181

努力値 : 36-228-36-0↓-4-204↑ (陽気)

技 : はたき落とす/アクロバット/アイアンヘッド/挑発

 ステロ撒きに対して、ある程度の素早さから挑発を打つことができ、かつ、高火力で挑発ケアの余裕を与えないポケモンとして、トドロクツキ を採用した。

 ・ステロ撒きとして環境にいるディンルー、カバルドンは相手を倒せる技を地面技しか持たないことがあるため、飛行タイプを持つor飛行テラスを強く使える

 ・コノヨザルの行動によらず勝てる

 ・挑発を打つ必要がない初手に対しても負荷をかけられる

 の観点で、飛行テラス型とした。また、役割対象としたいポケモンに素早さが速いポケモンがいないため、Aで負荷をかけられるよう、ブエナの対象はAにした。

 初手のハバタクカミ、ウーラオスには択を生むが、カミ相手には電磁波痺れは見ないものとして気合で飛行テラスアクロバットを打つ。ウーラオス相手もインファイトか蜻蛉がほとんどなので、飛行テラスアクロバットを打つ。

・役割

 (ステロ撒く系)ディンルー、カバルドン、コノヨザル

 (毒びし撒く系)ドヒドイデ、キラフロル(キラフロルと初手対面した時は、怯むと偉いので、大体アイアンヘッドを押します。)

 (にちゃにちゃ系)グライオン

 (そのほか)オーガポン全般、サーフゴー、イーユイ、Aキュウコン

 などを相手に、相手のやりたい展開を阻止しつつ高火力を押し付けることで、ダメージレースを有利にする。

・調整意図

 HB : 岩ポン(A実値 : 172)のツタ棍棒+石火耐え

    飛行テラス時、一撃ウーラオス(A実値 : 200)のインファイト+不意打ち耐え

 S : オーガポン(最速178)抜きを意図した調整のポケモンを抜くため、オーガポン抜き(179,180)抜き

残り : A

 

3. イダイトウ♂ 特性 : 適応力

持ち物 : 拘りスカーフ

実値 : 199-164-86-x-96-138

努力値 : 28-252-4-0↓-4-220↑ (陽気)

技 : ウェーブタックル/お墓参り/テラバースト/クイックターン

 スカーフで上を取りながら適応力×高威力技でパーティの殿を務められるポケモンとして採用した。また、霊獣ランドロス等を相手に初手にも投げられる意図、削り残しを倒しながら後続を出せる意図でクイックターンを採用し、殿を務める際の天敵となるウーラオスに対する切り返しとしてフェアリーテラスとテラバーストを採用した。

・役割

 2,3体目において、相手のポケモンを倒す。単純にスカーフ高火力が強いので、明確な役割対象はあまりない。

・調整意図

 S : 最速136族抜き。最低でも(ブエナがないor一旦引かせた)ハバタクカミ、パオジアンを抜いておきたかった。その上で、テツノツツミに交代が入った時にアドが取れるよう、ついでに136族も抜いておいた。

 Aぶっぱ残りH

 

4. カイリュー 特性 : マルチスケイル

持ち物 : タラプの実

実値 : 197-176-116-x-128-120

努力値 : 244-44↑-4-0↓-60-156

技 : アイアンヘッド/けたぐり/竜の舞/羽休め

 本構築のお洒落枠その2。

 明確に対赫月ガチグマを役割対象として採用した。

 ブラッドムーンを受けても羽休めでマルチスケイルを維持できるよう、HDを厚くして採用し、火力面での遂行速度を上げるため、技にはけたぐりを採用した。

 最後に、対特殊アタッカーの観点で、サーフゴー、ハバタクカミに無効にされず、かつ、甘えるカミに押し切られない技として、アイアンヘッドを採用し、テラスタイプを鋼タイプとした。特に、ガチグマを倒した後に出てくるハバタクカミを鋼技で切り返すと、イダイトウより速いポケモンがいなくなるので、だいたい勝てる動きとして強かった。

 採用時点では気付いていなかったが、実際構築を運用する中で、けたぐりがウーラオスへの打点となることが意外と多く、重宝した。

・役割

 ガチグマを倒す。ガチグマの前で竜舞を打てるので、後続を削ってイダイトウやオーガポンにつなぐ。

・調整意図

 HD : ノーマルテラスガチグマ(C実値205)のブラッドムーンが43.1%~50.8% (大体羽休めでマルスケを回復できる。)

 S : 初手+カイリュー+3体目のイダイトウの選出を想定して、少しでもオーガポンを削れることを意識して、1舞で最速オーガポン抜き

 

5. 赫月ガチグマ 特性 : 心眼

持ち物 : オボンの実

実値 : 220-x-144-198-89-73

努力値 : 252-0↓-28-196↑-28-4

技 : ブラッドムーン/大地の力/真空波/欠伸

 多分レギュE最強ポケモン。やれることがあまりにも強すぎる。順当に強い型なので、特にいうことがない。

 

・役割

 自分の採用してる型と異なるカイリュー全般、他のポケモンで相手しづらいトドロクツキ を筆頭に、弱点をつかれない物理アタッカー全般に対して高耐久高火力を押し付ける。

・調整意図

 HB : パオジアン(A172)の氷柱落とし+氷の礫耐え

    陽気ウーラオス(A182)の水流連打+アクジェ耐え

 HD : ハバタクカミ(C205)の眼鏡ムーンフォース耐え

 

6. オーガポン(岩) 特性 : 頑丈

持ち物 : 礎のお面

実値 : 157-172-105-x-122-170

努力値 : 12-252-4-0↓-44-196↑

技 : ツタ棍棒/はたき落とす/じゃれつく/電光石火

 火力と急所のムラが激しい炎オーガポンの選出抑制用に採用した。

 明確な役割としては、イダイトウのかわりに採用して、じゃれつく石火でウーラオスやトドロクツキ を処理することだが、採用率上位のポケモンへの打点を広く採用できているため、ぼんやりと選出してもぼんやりと活躍してくれた。

 

・役割

 イダイトウが選出しづらい相手(例えば、トドロクツキ がいる構築、ウーラオスと対面する時にテラスが残ってなさそうな構築)に積極的に選出し、頑丈を行動保証に相手のポケモンを削り切る。

・調整意図

 S : 最速ガブ抜き

 Aぶっぱ

 D : 対ハバタクカミを少しでも有利にするために残りD

 

【構築の使い方

 相手のパーティを見て、ステロを撒くことで勝率を上げられるか、ステロを撒かれないことで勝率を上げられるかを検討する。

  例えば、最終日に当たった以下の二つの構築をもとに考えてみると、

 (1)

 (2)

 前者は、ステロを撒いてくるポケモンが採用されていない構築であり、また、カイリュー、ウーラオス相手にステロを入れる価値が高いので、先発をキョジオーンにする。
 後者は、カバルドンにステロを撒かれない事による価値が高いので、先発をトドロクツキとする。

 このように、ステロを撒く価値が高いか、ステロを撒かれるのを防ぐ価値が高いかを決めて先発を決定する。

(例外)

 ・初手トドロクツキが必要で、相手の構築にパオジアンがいる時だけは、初手トドロクツキとキョジオーンを同時選出しましょう。

 ・霊獣ランドロスが相手の構築にいる場合、トドロクツキで相手したくないので、イダイトウのクイタンで入って行動保証持ちを投げましょう。

 ・ガブリアスもトドロクツキで相手したくないので、ガチグマで入って火力で押し切りましょう。

 

 残りのポケモンは、相手の構築に合わせて投げていた。明確な役割があるポケモンは対応するポケモンがいると優先して出しつつ、基本的に3体目のイダイトウ、オーガポンで削り切るイメージを持って選出した。

 

【総括】

 シーズン12にして、初めて構築の手応えと成績を両立させることができたと思う。

 結構わかりやすいコンセプトで、かつ、使いやすい構築ができたと思うので、まだまだ可能性を見出せたかもしれないが、SV初3桁ということと、1ROM特攻ということで少し日和ってしまった。

 もし、この記事を読んで、この構築に更なる可能性を感じた人はぜひ使ってみてください!!

 最後に、最終日のランクマを応援してくれたサーバーの皆様、諸々ご協力いただいた奥様、ありがとうございました!!

 

【余談

 実は同じ6体の採用で、最終日3日前時点で22000位まで順位を落としている。

 敗因はガチグマへの役割を持ちつつ、汎用性のあるエースとして採用したカイリューが、テラスタル前提の性能をしているため、逆に他のポケモンの選出が縛られてしまったことと考えている。

 カイリューをエース運用とするのではなく、明確な役割を持たせて倒せるポケモンを倒す使い方にする方が強いことに12シーズン経ってやっと気付いたシーズンでした...

 とは言え、22000位までのジェットコースターを経験しなければ、カイリュー、オガポーンの技、テラスの見直しを入れていなかったので3桁に到達することもなかったと思うので、怪我の功名かなぁとも思うところ。

 

 

剣盾ランクマ3年間総括!!!!!

 剣盾発売から35シーズン、3年を経て、後続のSV発売までたどり着いたということで、自分の使ったポケモンや構築を一部紹介しながらここまでの自分の戦いを自己満足で軽く振り返っていきます。

 19↑は5回、3桁は8回到達しましたが、2000にのせられなかった点が少し心残りです。スカバイでは頑張るぞー!!!

・剣盾3年間のMVP

(MVP : Most valuable Pokemon)

選出理由 : 剣盾ランクマ最高レート、最高順位共にGヒヒダルマ入りの構築で達成したため。

 

目次

・ガラル図鑑 : S1-7

 個体紹介 : 1. トリルギギギアル 、2. 珠カノンアシレーヌ

 構築紹介 : S5 ギギギアルアシレーヌ

・鎧の孤島 : S8,9

・TOP10制限 : S10,11

 個体紹介 : 3. DS連撃ウーラオス、4.雪かきパッチルドン

 構築紹介 : S11 3エース採用トリル

・冠の雪原 : S12〜14、S18〜20

竜王戦 : S15〜17、S24~26

 個体紹介 : 5. HSボディパテッカグヤ、6. 物理レジエレキ、7. DS Gヒヒダルマ

 構築紹介 : S15 S操作イベルノラゴン

        S26 アタッカーダイナ軸対面構築

竜王戦ダイマなし : S21〜23

 個体紹介 : 8. ハガネール

・GS : S27~33

 個体紹介 : 9. 撒菱ホルード、10. 完成版DS鉢巻Gヒヒダルマ

 構築紹介 : S27 白馬鹿

        S33 壁偽装レジエレキゼルネホウオウ

・禁伝幻全解禁 : S34,35

 個体紹介 : 11. Victimビクティニ、12. HD傘ルナアーラ

・剣盾成績総括

 

・ガラル図鑑 : S1〜S7

最高成績 : S5 604位 レート1962 (剣盾最高レート)

・環境のおさらい (ざっくり)

S1〜S6 : ズキュントス全盛期

S3~4 : ポケモンホームで一部のポケモンが解禁

S5後半 : アッキミミッキュが流行り始めた (うろ覚え)

S6 : アッキミミッキュ、アッキトゲキッス全盛期 (うろ覚え)

S7 : 夢御三家解禁、6/17 鎧の孤島教え技習得

S7〜 : ドラパルトが初の1位陥落、エースバーンが使用率1位に

 

・振り返り

S1 : 未購入

S2 : 剣盾ランクマ初参戦5桁達成

S3 : オンバーンじゃなくてドラパルト使ってたら19,3桁は載ってたと思う。

S4 : ギギギアル & アシレーヌの並びを発見、S5のための耐えのシーズン

個体紹介1

   

 性格 : 勇敢   持ち物 : 気合の襷

 技 : トリックルーム / ギアソーサー / てっていこうせん / ワイルドボルト

 実数値 : 166-167-136-91-106-99 (244-252-4-4-4-0)

個体紹介2

  

 性格 : 冷静   持ち物 : 命の珠

 技 : うたかたのアリア / ムーンフォース / ハイドロカノン / エナジーボール

 実数値 : 187-x-95-195-136-58 (252-0-4-252-0-0)

 ミミッキュエルフーン、オーロンゲなどの行動保証+身代わり展開に強く、トリルのはれるギギギアル + 珠アシレーヌの超火力が魅力。

 使用率TOP5を占めていたズキュントス全員に勝てる点が強かった。

S5 : 剣盾初3桁、19到達 (604位、R1962)

 S4で発見した並びをもとに構築を完成。

 (その後、仲間大会などで何度か試したが、ギギギアル アシレーヌ軸では結局この6体がベストだと思う。)

S6 : 別構築を使おうとするものの、壊滅

S7 : 夢御三家解禁により、珠エスバを使おうとするものの、壊滅

 

・鎧の孤島 : S8〜S9

    最高成績 : S9 2954位 レート1788

・環境のおさらい

 鎧の孤島が解禁されたことにより、ポリゴン2、ウーラオスジバコイル、ラッキー、ハピナス等が使用可能に。

S8~S9 : エスバ一強は変わらずだが、隠れてトゲキッスの存在感が大きかったように思う。

 

・振り返り

S8 : トリル構築に味をしめてポリ2ガラガラを試すが、壊滅

S9 : 素直に壊滅

 

・TOP10制限 : S10〜S11

    最高成績 : S11 375位 レート1906

・環境のおさらい

 TOP10のポケモンが使用禁止に。(使用率11位のウーラオスを使わせたかったのだろうか)

 ジバコイルは冤罪により出禁。

S10 : 強い地面タイプがいなくなったことにより、パッチラゴンが活き活きしていた。

    また、ゴリランダーがいなくなったことにより、アシレーヌ、連撃ウーラオスが最強に。

S10後半〜S11 : 草タイプ (特にモジャンボ)が電気+水+地面の全部に戦えることが話題に。

   モジャンボ ハピナスの構築が誕生した。

 

・振り返り

S10 : ゴリランダーがいなくなったことにより、アシレーヌが強いのでは?と発覚。

 トリル役にオーロットを抜擢したが、終盤にモジャンボ+ハピナスの構築に勝てず。

S11 : 375位、R1906

  連撃ウーラオスをDに厚くふってスカーフを巻くことでガブリアスとして使えることが判明、本来不利対面のAキュウコンやゲンガーに強く戦えることを見出した。

個体紹介3

 性格 : 意地っ張り   持ち物 : 拘りスカーフ

 技 : 水流連打 / インファイト / 雷パンチ / 燕返し

 実数値 : 177-200-121-x-104-124 (12-252-4-0-188-52)

 調整意図 : HD→アロQのムンフォ霰耐え、スカーフゲンガーの雷耐え、

          アシレーヌのダイフェアリーをダイマ時耐え

      S  → 最速スカーフアシレーヌ抜き

 また、トリル+アシレーヌで勝てないモジャンボ+ハピナスの構築に対して強い雪かきパッチルドンを採用した。

 トリル下と雪かきをうまく使い分けることで、どのような相手にも上から殴れるため、最後1週間しか使えなかったが、間違いなく最強のポケモンだった。

個体紹介4

 特性 : 雪かき

 性格 : やんちゃ   持ち物 : 弱点保険 (ベストは珠だが、アシレーヌが珠を持っていたため妥協)

 技 : 電撃嘴 / 氷柱落とし / けたぐり / 吹雪

 実数値 : 165-167-110-112-90-106 (0-252-0-12-0-244)

 

・TOP10制限 : S12〜S14, S18~S20

    最高成績 : S12 レート1813 (2534位)

        S20 1537位 (レート1769)

・環境のおさらい

 ダイジェットを獲得した準伝説のサンダーとランドロスが超強い。

 特に、サンダーは静電気を獲得したこともあって、S12を除き、5シーズンで使用率1位を獲得した。

 正直あまりやってないのでわからないが、事前予想でアーゴヨンが強いと思っていたのに、蓋を開けてみるといまいちだった、テッカグヤは予想通り強かった印象。

 

・振り返り

S12 : 比較的楽しかったが、修論のために対戦数を稼げず、イマイチ。

    (レジたちを活躍させることができそうで楽しそうだったので、カンムリビギニングに力を入れていたせいもある。)

    レジエレキ/アーゴヨン/テッカグヤ/ポリゴン2/カバルドン/ウオノラゴン

    を使用していた。正直サンダーを舐め腐っていたので、今使って勝てるというわけではない。

S13, 14 : 修論のためにほとんどやらず。

S18, 19 : S12~14であまり印象よくなかったため、ほとんどやらず。ポケモンマンネリ期

S20 : 最後の冠で流石にやらないといけなかったのでやった結果、1500位くらい。

    カバルドン/ボーマンダ/アーゴヨン/フリージオ/ジバコイル/連撃ウーラオスを使用。

 

竜王戦 : S15〜S17, S24~S26

    最高成績 : S15 524位 レート1926 (など合計3桁3回)

・環境のおさらい

 ザシアンとかいう頭おかポケモンが登場。以来、約20ヶ月にわたり、ポケモントレーナーたちは苦しめられてきた。一方、冠の雪原まであまり日の目を見ることのなかったメタモン、ヌオーがザシアン対策に駆り出される形でトップメタへと駆け上がった。特に、最後のS26では、メタモンの使用率は5位まで上がっている。

 だが、禁止伝説が1体しか使えなかった関係上、伝説ポケモンともやりあえるサンダー、ランドロスの使用率がさらに上昇した。

 また、冠の雪原環境では連撃ウーラオスが主流であったが、一貫した火力を作れる一撃ウーラオスの採用が目立った。

 

・振り返り

S15 : 524位、R1926

 イベルタルで雑にダイマを切って、ダイマが切れたら追い風をしてウオノラゴンにつなげば強いのでは???が本当に強かったシーズン。イベルタル、ウオノラゴン 、ミミッキュを基本選出として、電磁波、トリル、追い風をばら撒きつつ、鉢巻ウオノラゴンを通す勝ち筋は、相手視点で見えない点で非常に強かった。

 また、S操作技にターン制限があることが非常に辛いので、S操作ターンを枯らせる耐久力の高いパーティに対しては、ボディパ宿木テッカグヤがピンズドだった。ヌオーやドヒドイデランドロス、日食ネクロズマの前で一旦身代わりボディパージを打ってしまえば、後続のダイジェットすら置き去りにして上から宿木身代わりエアスラでハメることができた。

個体紹介5

 性格 : ずぶとい   持ち物 : 食べ残し

 技 : エアスラッシュ / 宿木の種 / 身代わり / ボディパージ

 実数値 : 204-x-136-128-122-112 (252-0-4-4-4-244)

S16 : 980位、 R1875
 前期と違い、カイオーガ、サンダー、ナットレイ、ウーラオスを軸とした構築を使用した。カイオーガへのマークがだいぶ厳しいシーズンだったが、なんだかんだ3桁をとることができた。

S17 : サイクル構築にチャレンジしてみようと思い、日食ネクロズマを使用するが、まともにやったシーズンでは最低レートを更新してしまう不甲斐ないシーズンとなった。

 

S24 : 心機一転、アッテイさんに勧めてもらったディアルガミミノラゴンを、ディアルガクレセリアノラゴンの形で使用したが、あの構築はアッテイさんにしか使えないと思う。

S25 : イベルタルを再度試すが、ウオノラゴンに頼らない構築を作ろうとした結果壊滅。

 しかし、シーズン終盤に今後ずっと愛用するDSヒヒダルマを発見する。

S26 : 555位 R1862

 ムゲンダイナ-レジエレキ-ヒヒダルマを軸とした高火力対面構築で10シーズンぶりの3桁到達。必要最低限のサイクルに火力を合わせた構築で、使い勝手がだいぶ良かったと思う。

 このシーズンで、DSヒヒダルマ+アタッカー物理レジエレキにだいぶ味をしめた。今振り返ると、この手応えが、GSルールでの最高順位更新に役立ったと思う。

個体紹介6

 性格 : 陽気   持ち物 : 拘りスカーフ

 技 : 氷柱落とし / フレアドライブ / 蜻蛉返り / 鬱憤ばらし

 実数値 : 181-173-76-x-97-158 (4-100-4-0-172-228)

 調整意図 : HD : 臆病黒バドレックスのアストラルビット耐え、控えめスカーフダイナの放射耐え

                       S : 最速ランドロス抜き

 黒バドレックス相手に対面から確実に仕事ができ、また、黒バドレックスのいない構築に対しても、氷、炎の安定した火力を押し付けられる点が魅力。

個体紹介7

 性格 : やんちゃ   持ち物 : 磁石

 技 : ワイルドボルト / 大爆発 / ボルトチェンジ / 電磁波

 実数値 : 155-163-75-120-63-251 (0-228-36-0-0-244)

 調整意図 : B : ダイマ時、陽気珠エスバのカキュウ耐え、一撃ウーラオスの暗黒強打+ 不意打ち耐え

                    S : 最速サンダー+1抜き

 珠に頼らずとも磁石で十分な火力を出すことができ、特殊型が主流の中で物理型を採用することで忌々しいラッキーやハピナスを釣り出して倒せるところが魅力。ムゲンダイナと併用していたため、自然回復を持ち、アタッカー型にも対応できる意図で選出されたところを狩る役割があった。

 また、珠を持たせないことで、エースバーンや一撃ウーラオスの攻撃に対して安定して役割を遂行できたのが偉かった。

 

竜王戦ダイマなし : S21~23

    最高成績 : S22 1328位 レート1847

・環境のおさらい

 ザシアン1強。ダイマックスができないというデメリット(デメリットではない)がなくなったザシアンが当然の如く大暴れした。

 静電気サンダーがダイジェットを奪われて少し落ち着いたものの、それでも環境に蔓延っていたのが印象的。

 

・振り返り

 S21、S22共にザシアンと心中したが、結果はあまり芳しくなかった。一応、S22はザシアン、ウオノラゴン、ミミッキュエンテイ、Gヒヒダルマトゲキッスの構築を使用していた。

 何も紹介しないのはアレなので使っていて面白かったポケモンを挙げる。

個体紹介8

 性格 : 呑気   持ち物 : フィラのみ

 技 : 地震 / ジャイロボール / ワイドガード / 通せんぼう

 実数値 : 181-137-242-x-87-31 (244-252-0-0-12-0)

 黒バドレックス、カイオーガをハメて、ザシアンにも強いので、ちょっとだけ働いたが、このポケモンと心中する勇気はなかった。

 

・GS : S27~33

    最高成績 : S33 194位 レート1921 (等3桁3回、剣盾最高順位達成)

・環境のおさらい

 伝説+伝説+メタモンの選出ができるようになったので、終わりの環境と思われたが、後にもっとやばいのがやってきた。

 ザシアンの使用率がずっと一位だったが、最終1位の7人のうち、ザシアンが入っていたのは3人だったように、色々な禁伝ポケモンが活躍できたルールなのではないかと思う。

 

・振り返り

 S27 : 最終314位 R1907

 環境が整っていない隙を狙って、ザシアンを誘って殺す構築(通称 : 白馬鹿)を作った。基本的に、初手に出てくるザシアンかランドロスorカバルドンをバドレックスで倒して、ゼルネアスかレジエレキを通すだけの非常に簡単な構築だが、二度と使うことはないと思う。

 S28, 30 : HAザシアンをレジエレキで倒せないが、撒菱を撒いてしまえばレジエレキの物理ダイサンダーでちょうど確1に取れることに気付き、撒菱+レジエレキの構築を考えた。(この頃ちょうどライバロリさんの生放送中に遭遇したが、Bにふってるザシアンに止められてしまった。)

【メン限】新種のまきびし型ホルードに遭遇し苦戦するライバロリ【2022/03/07】 - YouTube

 最終的にキュレム+禁伝1体+レジエレキ+ホルード+ナットレイの構築に到達したが、共に1000位台で奮わず。

個体紹介9

 性格 : 意地っ張り   持ち物 : 気合の襷

 技 : 地震 / イカサマ / 岩石封じ / 撒菱

 実数値 : 161-118(x2)-97-x-97-130 (4-252-0-0-0-252)

 イカサマの採用でランドロスへの打点もでき、ザシアンも引かせられるため、初手性能抜群のホルードだったのだが、思うように結果が残せなかった...

 

  S29: 結婚しました

  S32 : 最終965位 R1809

 構築記事を読みあさ利ながら色々と試していたところ、HBゼルネアス+スカーフホウオウの構築が自分の手に馴染むと終盤に気づく。最後3日程でレートを上げて最終的にギリギリ3桁に到達した。

  S33 : 最終194位 R1921 

 剣盾ランクマの集大成となったシーズン。

 S32 で試したゼルネホウオウ構築を1ヶ月かけて個人的にアレンジした結果、壁偽装レジエレキ+ゼルネホウオウの形に至り、S27に記録した最終順位を更新できた。

 相手視点

 実際の構築

 確か聖炎2連外しツイをしたら、DMで「聖炎外してなくても勝ててたので有効じゃないです😇瞑想日ネクはレジエレキじゃ突破できないので😇」みたいな煽られを受けたのもこの頃。実際には、相手が型を完全に読み違えて煽ってきただけだったので、構築への自信がより強くなった。

 これを読んだ人は相手の構築も理解できてないのに煽るのはやめような。

 

 構築記事の方にも書いているが、最終的に本シーズンが集大成となる結果を残せた最後のピースはDS鉢巻ガラルヒヒダルマ。ザシアンと黒バドレックス以外のポケモンが飛行タイプのサンダー、イベルタル、もしくは、91族以下のポケモンしかいない環境に完全にマッチしていた。特に、終盤増加していたホウオウを絡めたサイクル構築に対して、ホウオウバド、ホウオウナット、ランド、ポリ2といった相手全員にエース級の活躍をしてくれたため、ゼルネアスが少し苦手なホウオウサイクルに対して高い勝率を出すことができた。

個体紹介10

 性格 : 陽気   持ち物 : 拘り鉢巻

 技 : 氷柱落とし / フレアドライブ / 岩雪崩 / 鬱憤ばらし

 実数値 : 181-164-76-x-106-158 (4-28-4-0-244-228)

 

・GS : S34,35

    最高成績 : S34 1909位 レート1701 

・環境のおさらい

 禁伝、幻両方が解禁され、もはやなんでもあり。

 一般ポケモンで環境で戦えたポケモンランドロスカバルドン、ヌオー、ラッキー等数えられる程度しかいないくらい火力と高耐久の飛び交った魔境にも関わらず、蓋を開けてみれば麻痺が飛び交う世界一やりたくない環境だった。

 全く結果を残せなかったのも合わせて、2ヶ月で終わってくれて本当に良かったと思っている。

 

・振り返り

 S34 : 脱出パックビクティニを先発にすることで、ザシアンを引かせて、ゼルネ、イベル、黒キュレムなどの起点を作って、マーシャドーで〆る構築を考えたが、初手出し勝ち出し負けに依存しすぎていた結果、3桁にいける構築ではなかった。個体は強かったように思う。

個体紹介11

 性格 : 陽気   持ち物 : 脱出パック

 技 : Vジェネレート / 命がけ / 電磁波 / トリック

 実数値 : 204-132-120-x-120-158 (228-92-0-0-0-188)

 調整意図 : ぎょんさむ (@Gyonsum245J )さんから頂いた調整をそのまま使っています!

      H : 日ネクH252を命がけで倒せるように。

      A : H252ザシアンがVジェネで倒せる。

                    S : 最速ランドロス抜き

 トリックを持たせることによって、初手ダイマや積みを相手にランドロスを投げることで、強制的に相手のダイマックスを消すことができる点がものすごく偉い。

 ビクティニ(Victini)の「Vic」は「Victory (勝利)」だろうか、それとも「Victim (犠牲)」だろうか、ずっと悩まされる一ヶ月だった。

 S35 : 心機一転、受けの強い構築を使った。ところが、初手ルナアーラの魅力に取り憑かれてしまったせいか、選出の引き出しがうまく作れず、結果は壊滅。

個体紹介12

 性格 : 穏やか   持ち物 : 万能傘

 技 : シャドーレイ / 月の光 / 電磁波 / 鬼火

 実数値 : 244-x-110-158-174-118 (244-0-4-4-252-4)

 初手に置くだけで、ナットレイ以外のほぼ全員相手に動くことができる。

 特性のファントムガードが強すぎるせいで、イベルタルの珠悪の波動や黒バドレックスのアストラルビットでも1回であれば耐えるので、電磁波で後続の起点が作れる。

 また、初手性能の高いグラードンカイオーガディアルガ、ザシアンに対して、電磁波や鬼火を入れることで機能停止したのち、月の光でファントムガードを回復できるため、雑に初手に投げて失敗することが少ない。

 欠点 : 電磁波、鬼火は10, 15%の確率で外れるので、試行回数を重ねるとどうしても運負けが生じやすい。また、ルナアーラ自身が上から電磁波を打たれることも多い。

 

・剣盾成績総括 : 19↑5回、3桁8回でした!

 

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!!!!

もし気になる構築等あれば、構築記事の方上げておりますので、そちらを見に行ってください!!

また、スカーレット、バイオレットでどんな環境が訪れるかわかりませんが、一緒に頑張っていきましょう!!!!!!!

最高順位の194位と、レート2000、運負けで吠えない、この3点を達成できるように頑張っていきます!!!!

 

【S33 最終194位】「壁ゼルネ偽装」ゼルネホウオウ【最終R1921】

GSルール7ヶ月目にして、GSルール初月の順位を超えてついに自己ベストを更新することができました!!記事を参考に先人たちの知恵を借りながらも独自の構築を作ることができたと思っているので、よければ読んでいってください!!

Twitterのフォロー、記事の感想、RTなどもよければよろしくお願いいたします!

 

目次

 最終成績

 最終使用パーティ

 構築概要説明

 構築経緯

 個体解説

  ゼルネアス (エース)

  ホウオウ  (選出率1位)

  ナットレイ (安定)

  レジエレキ (いつもの)

  Gヒヒダルマ (MVP)

  メタモン  (襷)

 立ち回り

 後語り

 

【最終成績】

 TN : K.kyon

 最終順位 : 194位 (自己ベスト更新!!)

 最終レート : 1921

 

【最終使用構築】

【構築概要説明】

 壁レジエレキ+CSゼルネアス展開を偽装して、単体で起動できる珠物理レジエレキ+HBゼルネアスで戦う構築。一方で、ゼルネアスがザシアンと対面すると何もできない+ゼルネアス展開後のメタモンを対策できるようにスカーフホウオウとヨプナットレイを組み込んだ。加えて、拘りスカーフがヒヒダルマメタモンの並びに取られているように見えるので、相手視点でホウオウのスカーフも盲点となる。

 (参考 : 前期のホウオウのスカーフ採用率→4.4%)

     前期のヒヒダルマの鉢巻採用率→3.2%

(相手視点イメージ)

 また、本構築の肝で、200位以内まで引き上げてくれたMVPは最後に採用されたDS鉢巻ヒヒダルマ。主流のサイクル構築であるホウオウ黒バド構築を相手にすると、黒バドが襷、スカーフを活かして上から高火力を押し付けてくるため、従来のスカーフヒヒダルマでは不安定であったが、Dに厚くふることで、相手のアストラルビットを耐えることができ、また、残りのポケモンのSは基本的にヒヒダルマより遅いので、安定した高火力で数的有利をとることができた。

 

【構築経緯】

 シーズン29 1位のシグマさんの記事を読んで、採用されていたHBゼルネアスに対して感動したので、これをベースに自分でも組んでみたいと思い、HBゼルネアスを軸に構築を考え始めた。

参考記事1: シーズン29 1位 シグマさん 革命雷鳴ゼルネアス

(https://shigumaaa.hatenablog.com/entry/2022/05/01/201247)

 まず、一般的なCSゼルネアスについて、相性が良いポケモンは、ザシアンに後出しから勝てるポケモン、ゼルネアスの展開をサポートする壁役の2種類が挙げられる。次に、HBゼルネアスを通す構築について考えると、HBゼルネアスはザシアンの後出しには勝てるが、ジオコントロールを積む前にザシアンと対面すると当然勝てない。そのため、やはりザシアンに後出しから勝てるポケモンは相性が良い。この観点でHBゼルネアス軸の構築記事を読み漁ったところ、新たに以下の2つの記事に到達した。

参考記事2 : シーズン30 81位 ヨゾラさん 安定行動誘導型ゼルネアスホウオウ

(https://yozora-pkm.hatenablog.com/entry/2022/06/02/171429)

参考記事3 : シーズン31 89位 えるさん 対面寄りゼルネホウオウ

(https://ellery-73.hatenablog.com/entry/2022/07/03/013933)

 スカーフホウオウをゼルネアスの裏に控えさせることで、ある程度安定した行動ができるという内容が記載されており、かなり手に馴染みやすそうだったので、スカーフホウオウを採用した。

 また、

  1. 記事1でヨプナットレイが採用されている。
  2. 自身もシーズン26で採用していたため、ヨプナットレイがザシアン対策に有効であることを知っている。

   (https://kyoto-kyonkyon.hatenablog.com/entry/2022/02/01/200601)

  1. ホウオウとナットレイの相性が良い。
  2. メタモンにコピーされたHBゼルネアスはナットレイに打点がない

の4つの観点でヨプナットレイを採用した。

 次に、CSゼルネアスと相性が良いポケモンとして挙げた後者の壁役ポケモンとしては、クレッフィ、オーロンゲ、レジエレキ等が挙げられるが、HBゼルネアスであれば、積極的に壁役を採用する必要はなさそうだと感じた。一方で、壁役と偽装でき、かつ、火力のあるポケモンを採用すると、型の誤認を誘うことで通したい動きをより強く通すことができるため、珠物理型のレジエレキを採用した。珠物理レジエレキを採用するメリットは、型の誤認を誘う以外に以下の3点のメリットがある。

    1.  主流と異なる型を採用しても構築のパワーが落ちない。

 2.  HBゼルネアスと珠レジエレキが独立して火力を生み出せる。

 3.  レジエレキ+ゼルネアスが呼ぶラッキーハピナスをレジエレキが轢き殺せる。

 次に、5体目のポケモンには、ゼルネアス、もしくは他のポケモンを展開した後の処理役として、確実に対面の1体に対して強く出れる襷メタモンを採用した。対ザシアン、黒バド等に対して重宝した。

 ここまでの5体だと、ホウオウを軸としたサイクルに弱く、ポケリーグでくろこさんがホウオウ黒バドで優勝したこともあり、ホウオウ黒バド構築が増えたこともあり、ホウオウ黒バド構築に対して、有効に出ることのできるポケモンを採用する必要があった。

ホウオウ黒バド構築に同時に採用されやすいポケモンとして、ランドロスナットレイ、また、それ以外のホウオウ軸に同時に採用されやすいムゲンダイナ等をまとめて相手できるポケモンとして、DS鉢巻ガラルヒヒダルマを最後に採用した。最終的に、偶然にも、ヒヒダルマ+メタモンの並びがスカーフ+襷を意識させるため、ホウオウのスカーフのカモフラージュにもなった。

 

【個体紹介】

ゼルネアス 特性 : フェアリーオーラ

持ち物 : パワフルハーブ

実数値 : 233-x-151-153-119-127

努力値 : 252-0↓-180↑-12-4-60 (性格 : 図太い)

技構成 : ムーンフォース/ラスターカノン/ドレインキッス/ジオコントロール

 本構築のエース。対処を間違えれば、軽く2~3体は持っていけるので勝ち試合の多くで機能した。元としたシグマさんのゼルネアスは、Bを厚くふった調整がなされていた(H180B252) が、本構築ではHを厚くする型で採用した。調整意図は以下の通りである。

→HB調整

・Hを厚くすることで、メタモンムーンフォースを2耐えする。

ナットレイのジャイロボールでコピーされたメタモンに155ダメージが入る調整。

・ダイスチル後にA特化ザシアンの巨獣斬+電光石火を最高乱数切りで耐える。

→S調整

 ・ジオコントロール後に準速レジエレキを抜ける。

 

ホウオウ 特性 : 再生力

持ち物 : 拘りスカーフ

実数値 : 181-182-110-x-175-156

努力値 : 0-252-0-0↓-4-252↑ (性格 : 陽気)

技構成 : 聖なる炎/ブレイブバード/地震/フレアドライブ

 本構築の選出率1位のポケモン。ザシアンがほぼほぼ必ず選出されるので、安定して勝てるポケモンとして必然的に選出された。また、聖なる炎は火傷の追加効果があるため、ザシアンが交代することも考えると安定して打てる技であるが、一撃でザシアンを倒すことはできないため、奇襲性能の高いフレアドライブを併用する(採用率圏外)ことで、よりザシアンへの遂行力を上げた。

・聖炎、フレアドライブ比較

  聖なる炎 フレアドライブ
ASザシアン 91.0~109.0% (50%乱1) 111.4~130.5% (確1)
H252ザシアン 76.4~91.5% 93.5~109.5% (56.3%乱1)

 

ナットレイ 特性 : 鉄の刺

持ち物 : ヨプの実

実数値 : 181-138-169-x-142-22(最遅)

努力値 : 252-188-20↑-x-44-0↓ (性格 : 呑気)

技構成 : ジャイロボール/パワーウィップ/宿木の種/撒菱

 役割対象のザシアン、ゼルネアスへの遂行力を上げるために、火力偏重の調整を行い、ヨプのみを持ってインファイトやジオコントロール後の気合球を耐えられる型とした。せっかくAに振ったので、ゼルネアスホウオウで重めのカイオーガへの打点となるパワーウィップを採用した。また、このナットレイの技の最後の一枠には撒菱を採用した。ステルスロックのダメージが多く入り、撒菱のダメージが入らない浮いているポケモンに対しては、レジエレキ、ヒヒダルマが強く、ゼルネアスもイベルタルランドロスに強いため、サイクル中で削っておきたいザシアンやナットレイなどの鋼タイプに対しての火力がより高い撒菱の採用に至った。

調整意図

→H252D44

  C12ゼルネアス(自分のゼルネアス)のC+2ムーンフォースが確3になり、後出しが可能。

C特化ゼルネアス ダイフェアリー(130) +2 76.2~89.5%
  ムーンフォース +2 55.2~65.2%
  きあいだま +2 70.7~83.4%
C12ゼルネアス ムーンフォース +2 42.0~49.7% (後出し可)

→A188

 自分のゼルネアスをメタモンにコピーされた時に155ダメージ確定。

 CSゼルネアスが確定1発 (A172振り)。

 一応AS陽気ザシアン相手に、巨獣インファを耐えてジャイロボールで倒せるが、Hに振られていると、3回鉄のトゲor撒菱を踏ませる必要がある。

自分のゼルネアス ジャイロボール(150) 156~186 (メタモン確1)
B4ゼルネアス ジャイロボール(150) 101.5~119.4%
B4カイオーガ パワーウィップ 96.0~114.3% (75%乱1)
B特化カイオーガ パワーウィップ

58.0~69.6%

H252ザシアン ジャイロボール (150) 43.7~51.8%
H252ザシアン (-1) ジャイロボール (150) 65.3~77.4%

→B20

 Bに68振ると、意地ザシアンの巨獣+インファイトを確定耐えするが、ホウオウがいることもあり、若干甘え、HAD振りの残りを振ったのみとした。

A特化ザシアン (+1) 巨獣斬 33.7~39.8%
  インファイト 54.1~64.1%

レジエレキ 特性 : トランジスタ

持ち物 : 命の珠

実数値 : 155-167-70-x-71-252

努力値 : 0-252↑-0-0↓-4-252 (性格 : 意地っ張り)

技構成 : ワイルドボルト/リフレクター/ダメ押し/大爆発

https://kyoto-kyonkyon.hatenablog.com/entry/2022/03/01/190652

https://kyoto-kyonkyon.hatenablog.com/entry/2022/08/12/153631

で紹介した型と同じ珠物理レジエレキを採用した。

紹介し尽くしているので今回新たに言及する点はなし。

 

Gヒヒダルマ 特性 : 五里霧

持ち物 : 拘り鉢巻

実数値 : 181-164-76-x-106-158

努力値 : 4-28-4-0↓-244-228↑

技構成 : 氷柱落とし/フレアドライブ/岩雪崩/鬱憤ばらし

 本構築のMVP。ホウオウ黒バドレックスやホウオウムゲンダイナを軸としたパーティに一貫する火力と耐久を両立させるため、DS鉢巻という型に至り、また、これらのポケモン四倍弱点をつける岩雪崩と鬱憤ばらしを採用した。

 ASチョッキとは、ダイマ時の火力と鉢巻の火力の比較の天秤になるが、対ホウオウを意識したときに命中80ストーンエッジではなく比較的命中の安定する岩雪崩で十分な火力が出せる鉢巻を選択した。

調整意図

→D244

 控えめ黒バドレックスのアストラルビット耐え調整。同時に、控えめムゲンダイナの火炎放射やサンダーの熱風を耐えるので、偉い。

C特化黒バドレックス アストラルビット 84.5~99.4%
C特化ムゲンダイナ 火炎放射 76.2~90.6%
臆病C252サンダー 熱風 66.3~78.5%
  ダイバーン (130) 90.6~107.2%
  ダイジェット (140) 72.9~86.2%
臆病C252珠サンダー 熱風 86.2~102.2%
  ダイバーン (130) 117.7~139.2%
  ダイジェット (140) 95.0~112.2%

→S228

役割対象となるポケモンのうちホウオウやランドロスを意識して、最速91族(157)抜きまでSを調整した。

→A28

 残りを振っただけだが、参考にダメージ計算を記載しておく。

 

ランド抜き残りHBダイナ 氷柱落とし 94.7~111.7%
B4ホウオウ 岩雪崩 207.7~245.3%
  ダイロック 161.3~190.1%
B特化ホウオウ 岩雪崩 127.7~150.2%
  ダイロック 97.7~116.4%
B特化ヌオー 氷柱落とし 58.4~69.8%
B特化ポリゴン2 氷柱落とし 39.6~46.9%

 

 

メタモン 特性 : 変わり者

持ち物 : 気合の襷

技構成 : 変身

 相手のポケモン1体を確実に倒せるポケモンとして採用した。

 

【立ち回り】

・ゼルネアス展開の可否判断

 相手の構築に日食ネクロズマディアルガカイオーガ、ホウオウ、ナットレイ、ラッキー、ハピナスがいない場合(ザシアン、テッカグヤは問題なし)、先発のゼルネアス展開が安定する。基本的にジオコントロールからダイマックスを切り、BCDSを上げながらドレインキッスを絡めれば相手は壊滅する。

 一般的にゼルネアスに強いポケモンとしてザシアンが挙げられ、当然採用されているパーティも多かったが、ゼルネアスが削られなければザシアンの後出しは通用しない。ゼルネアスがザシアンと対面したら、ホウオウやナットレイに引いてザシアンを削っていけば基本的に大丈夫なので、ザシアンはゼルネアス展開の支障にはならなかった。

 

 今期頻繁に対面したことで特に意識した構築のザシアン黒バド、ホウオウ黒バドへの対応を参考程度に記載する。

・対ザシアン黒バド

 まずは、今期死ぬほど当たったシーズン30 1位 サックーさんの構築をベースに対処を考えた。(参考記事4 : https://sakku-poke.hatenablog.com/entry/2022/06/01/205600)

 この構築にはゼルネアス/ホウオウ/メタモンの選出で対策した。ゼルネアスを積極的に展開させていき、初手がザシアンならホウオウに引いて立ち回る。ザシアンを倒し切れば、ゼルネアスが、ガオガエンに負荷がかかれば、メタモンで黒バドをコピーして押し切れる。

 この派生形として、メタモンが入っている構築の場合、ホウオウでコピーゼルネアスに勝てなくはないが、ナットレイを選出する方が安定する場合が多いので、ゼルネアスホウオウナットレイの選出にすることが多かった。

 

・対ホウオウ黒バドorホウオウダイナ

 基本選出はGヒヒダルマ+ホウオウ+メタモンヒヒダルマが一貫するのが本当に偉い。前期はその枠にカメックスが入っていたので、結局裏にいるナットレイに切り返されて全く勝てない構築だったが、ヒヒダルマを入れたことで安定して戦えるようになった。

 まず、黒バドレックスは基本的に襷かスカーフを持っているので、基本的にヒヒダルマに突っ込んでくる。しかも、ヒヒダルマと黒バドレックスの両方がスカーフだと基本的に突っ込まれ損なので、いっそ耐久にふったヒヒダルマでやり返す方が強く戦えると感じた。また、これらの構築は基本的に黒バド、ムゲンダイナ以外にヒヒダルマより速いポケモンがいないため、確実に1,2体倒して楽に勝てるのが偉かった。

 加えて、鉢巻を持つとザシアンに何もできないということで、禁伝環境下でヒヒダルマ鉢巻採用率はかなり低く、ノーマークだったこともあり、想定外の火力を押しつけられる点が強かった。例えば、ASホウオウであれば、ダイマを切られても岩雪崩で確1を取ることができ、ランド抜き程度のSのHBムゲンダイナに上からコスモパワーを積まれても、氷柱落としを連打するだけで再生が間に合わなくなる。

 

【後語り】

 構築記事を読むことの大事さが身に染みてわかった。自分にあった構築、対策すべき構築を把握した結果が出せたように思う。来期以降も頑張っていきたいと思います。

 また、聖なる炎をはずしても家の中で叫ばないことを来期の目標にしたいと思います。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。よければ、感想、RTなどよろしくお願いいたします!!

 

ジェネ8備忘録 (祝3位!!!!!!)

目次

・Generations×8 (ジェネ8) 大会概要、御礼

・使用構築

・構築の構想

・勝敗

・各世代の感想(事後)

・3決備忘録

  アーカイブの案内

  選出

  対ラグラージ

  ゼルネアス展開

・個体紹介

  ゼルネアス (gen6)

  レジエレキ (gen8)

  ホルード    (gen6)

  Gヒヒダルマ  (gen8)

  クレベース (gen6)

  アーマーガア  (gen8)

・総評

・チームメンバーの構築紹介

  先鋒 touhuさん (@hiyayakko1023)

  中堅 naoさん (@nao033187041)

 

・Generations×8 (ジェネ8) 大会概要、御礼

 ジェネ8とは? → 先鋒、中堅、大将の3人でチームを組んで戦う仲間大会

 ルール

 ・先鋒はシリーズ9の冠ルール

 ・中堅はシリーズ10のダイマ無し伝説ありルール

 ・大将はシリーズ11の竜王戦ルール

 ・各参加者はチーム内で被りのないように2つの世代を選び、選択した世代から2体以上のポケモンを選んで6体のパーティを作る。

  (例)先鋒 : 5 霊ランドロス/霊ボルトロス/フリージオ

        7 ミミッキュ/テッカグヤ/ウツロイド

     中堅 : 2 バンギラス/ハガネール/ヌオー/マリルリ

        3 カイオーガ/オニゴーリ

     大将 : 6 ゼルネアス/クレベース/ホルード

        8 Gヒヒダルマ/レジエレキ/アーマーガア

   (リージョンフォームは初出世代にカウントする。)  

 ガーダシルさん(@ybsun0224)をはじめとした、開催してくださった運営の皆様、チームを組んでくださったnaoさん、touhuさん、対戦相手の皆様、ありがとうございました!!!!おかげさまで大会を楽しむことができました!!!!

 

・使用構築

 

・HBゼルネアス×物理アタッカーレジエレキの構想

 S29シグマさんのゼルネアス

(https://shigumaaa.hatenablog.com/entry/2022/05/01/201247)

をレジエレキと共に採用することで、

ポケモンの力を存分に発揮させつつ、相手の想定していない以下の3つの勝ち筋を用意できる構築とした。

・CSゼルネアスと誤認させながら対面性能の高いHBゼルネアスを通す。

・ゼルネアスと同居することで、サポート型に見せたレジエレキをアタッカーとして通す。

・通常のレジエレキゼルネアス軸に強い特殊受けを物理レジエレキでぶっ倒す。

 

・勝敗

 

個人 : 4-2

2回戦 × グラードン軸  3+5 (チーム : 2-1)

      選出 : ホルード/ゼルネアス/Gヒヒダルマ

3回戦 ○ ホウオウ軸    2+5 (チーム : 2-1)

      選出 : Gヒヒダルマ / レジエレキ / アーマーガア

4回戦 × ホウオウ軸     2+5 (チーム : 2-1)

     選出 : Gヒヒダルマ / クレベース / レジエレキ

5回戦 ○ ミュウツー軸 1+2 (チーム : 2-1)

     選出 : Gヒヒダルマ / クレベース / レジエレキ

準決勝  ○ ミュウツー軸 1+2 (チーム : 1-2)

     選出 : Gヒヒダルマ / クレベース / レジエレキ

3決   ○ 黒馬バド軸    3+8 (チーム : 3-0)

    選出 : 後述

チームの仲間に救われながら3位という好成績に至りました!!

 

・各世代の感想(事後)

1世代 ... メタモンとラッキーがゼルネアス意識で出てくるため、レジエレキが刺さった。

2世代 ... 中堅ルールがランクマでザシアン一強だったこともあり、ヌオーの使える2世代が中堅に集中すると予想していたため、対策が甘かった。特に、ホウオウ軸への対策が甘く、最後の最後にホルードから岩石封じを抜いたのが裏目となったように感じた。

3世代 ... 初戦でいきなり想定外のトリルグラードンに奇襲された。

4世代 ... 当たらず

5世代 ... ランドロスナットレイがおり、禁伝とも張り合える性能を持つポケモンが多く、5+Xの構成は事前考察の段階である程度対策ができていたつもりだった。一方で、2+5のサイクル構築は話題に上がっていたが、それなら中堅に行くだろうという甘い読みで対策を甘めにしたのが裏目に出た。

6世代 ... 当たらず

7世代 ... 当たらず。先鋒で活躍するポケモンが多かったため、先鋒に集中していた気がする。

8世代 ... 中堅がザシアンを使うか、ザシアンをメタるかの関係にあるため、ザシアンをメタる構築が中堅で採用された時に大将で8世代が使用されると事前に予想していた。特に、1+8、5+8の汎用性の高い構築を中心に考察していたが、実際には3決の3+8以外当たらなかった。

 

・3決備忘録

配信していただき、アーカイブも残っているということで、簡単に当時の備忘録を残そうと思う。

アーカイブ

www.youtube.com

 

 

選出

 解説の方もおっしゃっていたように、ぱっと見ゼルネアス受けがいなかったため、ゼルネアスを軸とした選出をした。また、初手のラグラージからのステロ展開に対して、ラグラージへ削りを初手から入れていくためクイックターンによる対面操作を防ぐ為、の二つの観点からゼルネアスを先発に採用した。特に、クイックターンで黒バドの有利対面を作ることが相手の最も強い勝ち筋と推測した。

 次に、先発黒バド、ウーラオス、オーロンゲ、ボーマンダに対してはゼルネアスが有利を取れる為、先発レジエレキのケアとして、裏にホルードを選出した。ホルードは黒バドの一貫も合わせて切ることができたため、良い選出に感じた。

 また、オーロンゲの選出から、電磁波展開や後攻の尻尾トリック等でゼルネアスを縛られた時に、黒バド、ボーマンダの展開を防ぐため、自慢の調整を施したガラルヒヒダルマを選出した。(調整は後述)

 後述の調整を見ていただけるとわかるように、ゼルネアスの通りが良いのに加え、黒バドをかなり意識した調整、技構成のポケモンを多く採用していたため、3決ではかなり構築相性が出てしまったように思った。(前期までに使用していたザシアン、黒バド、オーガをかなり意識したランクマ構築から流用したポケモンが多かったため、結果的にこうなってしまった。)

 

ラグラージ

 予想通り、初手でゼルネアスとラグラージの対面ができたため、予定通りムーンフォース、あくびを撃ち合う展開を作れた。

 次のターンはほぼ確実にステルスロックが飛んでくるターンだったので、以下の3種類の選択肢があった。

1. 強気にダイフェアリーでラグラージを落として、ステロを撒かせず、数的有利をとる。

(メリット) ホルードの襷を残せる。

(デメリット) 先にダイマを切ってしまうと、黒バドレックスの型次第では打ち負ける。

      ダイサイコとホルード交換の択が生じる。

      連撃ウーラオスが裏に控えていると、ホルード、Gヒヒダルマでは勝てない。

2. ホルードに交換し、ステロが撒かれる前に襷持ちを着地させ、強気にダイアースを打つ。

 (ダメ計 : 意地A特化力持ちホルード ダイアース130 → HB特化ラグラージ : 53.6~63.8%)

(メリット) 襷持ちを場に残したまま戦える。

(デメリット) 自信過剰ボーマンダが裏からダイジェットをしてくる展開がありうる。

      連撃ウーラオスが死に出しで出てくると、ホルードの襷を残した意味がない。

3. Gヒヒダルマに交換して氷柱落とし。

(メリット) 怯み+急所の30.75%を引ければ勝ち

     怯まなくても、ホルードヒヒダルマを交代し続けることで、ステロでどちらかが落ちた後にゼルネアスを安定して展開することができる。

     氷柱が外れると、ヒヒダルマを眠らせた後にあくびのこなさそうなターンにゼルネアスを展開できる。

(デメリット) ラグラージが削りきれない。

      (ダメ計 : 陽気A28ヒヒダルマ 氷柱落とし→ HB特化ラグラージ : 36.7~43.5%)

                     (ダメ計 : 陽気A252ヒヒダルマ 氷柱落とし→ HB特化ラグラージ : 43.5~51.2%)

      あくびが入ると、ホルード交換に合わせてクイックターンを打つ択が生じる。

 

相手のパーティに一撃ウーラオスへの受け先がいなかったことから、一撃ウーラオスに対して有利に戦える連撃ウーラオスが採用されていると予測し、黒バド+連撃ウーラオスの選出に対して戦える3を選択した。

(結果的に、一撃ウーラオスが採用されていたため、結果論としてホルード展開が正解だったが...)

 

ゼルネアス展開

 ゼルネアスの交代時の地震の被ダメージが54で残りHPが150であったことから、ラグラージのあくび→ダイウォールから最長眠りを引いた時に、ダイアース→ダイアース→地震耐えると判断した。

 また、ダイウォールから黒バドに即引きされた場合でも、HBに厚く振っておいたため(調整は後述)、スカーフ黒バドのサイコショック、襷悪巧みからのサイコショックを両方加味しても、最長眠り以外は急所を引かなければ問題なしと判断し、ジオコントロールから展開した。

(後々ダメ計すると、最長眠りでも乱数っぽい?)

 結果はアーカイブの動画通りであった。

(補足)

地震の被ダメ54、ダイアースの被ダメ71として、

HP300→ダイアース229→ダイアース158→(ダイマが切れて)79→地震25→確定起き

控えめC252黒バド サイコショック→ ゼルネアス : 72~85 30.9~36.5%

控えめC252黒バド アストラルビット → D+2ゼルネアス : 67~81 28.8~34.8%

臆病C252 C+2 黒バド サイコショック → ゼルネアス : 130~154 55.8~66.1%

臆病C252 C+2 黒バド アストラルビット → ゼルネアス : 124~147 53.2~63.1%

 

個体詳細

ゼルネアス 特性 : フェアリーオーラ

持ち物 : パワフルハーブ

実数値 : 233-x-152-154-119-125

努力値 : 252-0↓-188↑-20-4-44 (性格 : 図太い)

技構成 : ムーンフォース/ラスターカノン/ドレインキッス/ジオコントロール

 

元としたシグマさんのゼルネアスは、Bを厚くふって、Hを落としていた調整がなされていたが、本構築では以下の理由で、メタモン対策としてHを厚くする型で採用した。

・Hを厚くすることで、メタモンムーンフォースを2耐えする。

・Bを下げることで、レジエレキの物理ダイサンダーでHP155を削り切れる。

上記の理由を踏まえ、襷メタモンを意識して、ジオコン後の素早さがレジエレキより低くなるようにS実数値を125に合わせた。

 

レジエレキ 特性 : トランジスタ

持ち物 : 命の珠

実数値 : 155-167-70-108-71-252

努力値 : 0-252↑-0-0↓-4-252 (性格 : いじっぱり)

技構成 : ワイルドボルト/ ボルトチェンジ / ダメおし / 大爆発

 

 レジエレキゼルネアスに対して選出されやすいラッキーハピナスを倒せることができるように、物理型を採用した。ゼルネアスとセットでアタッカーレジエレキを採用するならば、物理型が強く通せると感じた。カイオーガを意識したHDナットレイの安易な受け出しを許さない程度の火力があるのが強みである。

 まず、物理ダイサンダーはHPが1/8削れたH252ザシアンをワンパンできる火力を持つ。これを活かした型として、ボルトチェンジを採用し、ボルトチェンジで少し削ってからダイサンダーの動きができるようにした。

 ダメおしは、黒バドレックスに対して打つ用に採用。また、今回の大会では活きなかったが、ダイアークで相手のDを下げることで、ゼルネアスの通りをよくする働きもあった。

 大爆発は呼ぶ地面を雑に削る、ダイアタックでゼルネアスを通す道を作るなどあらゆる面で活躍した。特に、ホウオウランドロスのサイクルに対して、レジエレキに出てきたランドロスを大爆発でヒヒダルマの岩雪崩圏まで持っていった試合で最も活躍したように思う。

 生放送の場で、起点型だと思われていたであろうレジエレキが殴っていく展開で解説、視聴者を沸かせようと思ったが、ラグラージが重すぎたため選出ができなかったのが心残り。

 

ホルード 特性 : 力持ち

持ち物 : 気合の襷

実数値 : 161-118-97-x-97-130

努力値 : 4-252↑-0-0↓-0-252 (性格 : いじっぱり)

技構成 : 地震 / 炎のパンチ / イカサマ / まきびし

 

 まきびしを打つことで(ステロではダメ)、H振りザシアンをレジエレキのダイサンダー圏に入れることのできるポケモンであって、ザシアンを対面で処理できるポケモンとして採用した。

 また、レジエレキゼルネアスが全く刺さらない5世代に対して、襷を盾に強く動けるような技構成を採用した。特に、ランドロスに対して打てるイカサマ、ナットレイに対して打てる炎のパンチを採用した。

 一方で、まきびしが活きる場面がなく、大会開始1時間前に炎のパンチを入れるために岩石封じを抜いたことが、ホウオウ軸に対して完全に裏目になっていたため、地震/炎P/イカサマ/岩封のフルアタ構成が一番良かったように感じる。

 

Gヒヒダルマ 特性 : 五里霧

持ち物 : 拘りスカーフ

実数値 : 181-164-76-x-106-158

努力値 : 4-28-4-0↓-244-228↑ (性格 : 陽気)

技構成 : 氷柱落とし / フレアドライブ / 岩雪崩 / 鬱憤ばらし

 

 本構築の裏エースであり、大会を通しての選出率は100%。ヒヒダルマを抜けるスカーフポケモンがウーラオスを除けば(ウーラオスはゼルネアスでガン有利)特殊型が多いことに着目し、Dに厚くすることで、対面性能を極限まで上げた型である。Dを厚くするメリットは以下の通りである。

・控えめスカーフ黒バドのアストラルビットを耐えるので、鬱憤ばらしで倒せる。

・スカーフムゲンダイナの火炎放射の奇襲をしっかり耐える。

・岩雪崩を入れれば、カイオーガの潮吹きを耐えるため、怯みゲーに持ち込める。

 1ジェットランドを抜ける素早さを有するため、素早さが遅いポケモンには、落としても十分な火力と、受けポケに対しても氷柱落としで5分以上の有利な運ゲを仕掛けられるため、本大会でしっかり活躍してくれた。

 

クレベース 特性 : 頑丈

持ち物 : 弱点保険

実数値 : 202-185-205-x-66-29

努力値 : 252-252↑-4-0-0-0↓ (性格 : 勇敢)

技構成 : 雪雪崩 / 地震 / 自己再生 / ミラーコート

 

 高い物理耐久と弱点保険による火力、頑丈ミラーコートを活かして確実に1体を倒すために採用されたポケモン。相手のポケモンを減らすだけで、レジエレキ、ゼルネアス、ヒヒダルマの通りが良くなるため、非常に重宝した。実際、大会中でも二度ほど選出され、しっかり仕事をしてくれた。

 

アーマーガア 特性 : ミラーアーマー

持ち物 : ゴツゴツメット

実数値 : 205-108-171-x-106-88

努力値 : 252-4-244↑-0↓-4-4 (性格 : 腕白)

技構成 : 鉄壁 / ボディプレス / ブレイブバード / 羽休め

 

 ほぼ見せポケ。唯一、レジエレキゼルネアスが通りづらい5+8世代の構築にピンポイントで刺さるポケモンとして、ランド、ザシアン、ナットレイ系の構築に対して、ヒヒダルマの一貫が作れるように採用した。

 

・総評

 HBゼルネアス×物理アタッカーレジエレキは最強です。

 DSヒヒダルマ竜王戦ルールや、今の伝説2体ルールで死ぬほど活躍してるので(自分内で)最強です。

 本ルールで影が薄めの6世代の一般ポケモンをうまく使ってやれた点もよかったです!!!

 

・チームメンバーの構築紹介

 最後に、一緒に戦ったチームのメンバーから構築を紹介して良いと言っていただけたので、紹介させていただきます!!改めて、チームを組んでいただいたtouhuさん、naoさんありがとうございました!!!

 

先鋒 touhuさん (@hiyayakko1023)

 ウツロイドで起点を作成し、火力のあるボルトロスランドロス、詰め性能の高いテッカグヤフリージオミミッキュを組み合わせた5+7世代の対面構築です!ランクマでもそのまま通用しそうなパワーのあるポケモンが揃っている構築です。

 特に特徴的なのが、フリージオの採用です。5+7のミラーを意識して採用され、ランドナットレヒレカグヤ等に対して身代わりを絡めて強く戦える性能を持っています!

 3決では見事に悪巧みボルトロスの抜き性能を発揮していました!!!

 個人勝敗は同じく4勝2敗です!!

 

中堅 naoさん (@nao033187041)

 なんと言ってもオニゴーリ!!!!!ナットレイへの絶対零度は3決一番の盛り上がりポイントだったように思います!!!!

 カイオーガ、ヌオーの弱い草タイプにしっかりと刺さる草食滅びマリルリや、カイオーガの熱湯からのオニゴーリなどダイマックスなしで切り替えせない勝ち筋がしっかりと入った面白い構築だったように思います!!

 個人勝敗は同じく4勝2敗です!!

 

 

【剣盾S27】逆張り白馬鹿【最終314位 R1907】

f:id:kyoto_kyonkyon:20220301185201p:plain

二期連続の3桁に加えて順位で自己ベストの314位を達成しました!!!

 

禁伝2体ルールの最初のシーズンということもあり、今後の構築開拓の足掛かりとなれば良いなと思い、記事を書かせていただきました。よければ読んでいってください!!

Twitterのフォロー、記事のRT等もよければお願いいたします。

 

目次

 最終使用パーティ

 最終成績

 構築経緯

 個体解説

  白馬バドレックス

  ゼルネアス

  レジエレキ

  霊獣ランドロス

  ウオノラゴン

  連撃ウーラオス

 基本選出

 基本選出の動き方

 基本選出以外の選出、動かし方

 後語り

 

【最終使用パーティ】

f:id:kyoto_kyonkyon:20220301185527j:plain

【最終成績】

 TN : きょんきょん

   最終順位 : 314位 (自己ベスト!!!)

 最終レート : 1907 

【構築経緯】

 今期から伝説のポケモンが2体使えるということで、面白くかつ勝てる構築がないかと考えていたところ、バドレックスとゼルネアスを並べると馬と鹿で馬鹿になることに気がついたので、伝説のポケモン2体が決定した。とすると、ゼルネアスを活かすためにお気に入りのレジエレキ君が相性がいいことに気がついたので、3体目はレジエレキとなった。ここでバドレックスの色を選ばないといけなかったのだが、地面タイプを倒せばレジエレキが通る、ザシアンを倒せばゼルネアスが通るという形を作れるのが理想的なので、ザシアンの巨獣斬を耐えて弱点保険で切り返せる白馬乗バドレックスを採用することにした。

 この軸を決めた上で問題点を列挙すると、ヌケニンに弱すぎる点、H振りのザシアンが珠レジエレキのダイサンダーでは落とせない点、鋼タイプである日食ネクロズマディアルガカミツルギが重めな点が挙げられる。

 まず、ヌケニン対策だが、これは軸となる3体のうちの2体に悪技を仕込むことで対策とした。白馬乗バドレックスには噛み砕く、レジエレキにはダメ押しを採用した。特に、レジエレキのダメ押しはダイアークでDを下げることができるため、後続のゼルネアスを活かす展開を作るのに役立つケースもあった。

 次に、鋼タイプの禁伝全般に厚くすべく、霊獣ランドロスを採用した。特に、日食ネクロズマに対して有効で、日食ネクロズマと同居しやすいホウオウやムゲンダイナにもランドロスが強めに出れるため、良い選択だったと思う。

 また、白馬バドレックスのプランの一つとしてトリックルームを採用したかったため、相性が良く、高火力の出せる鉢巻ウオノラゴンを採用した。結果的には、トリックルームからウオノラゴン起動をする試合は少なかったが、レジエレキで誘った地面タイプにウオノラゴンを合わせて数的有利をとり、エースを通す動きができたため、想定外の方向ではあるが、うまく使えたように思う。

 最後の一体には、ここまでで重いディアルガザシアンの並びや、カミツルギの全抜きを防ぐために、襷ウーラオスを採用した。ウオノラゴンと同居しているので勝手に一撃ウーラオスを対策されるので、連撃ウーラオスを使用した。

 

【個体紹介】

f:id:kyoto_kyonkyon:20220301184428p:plain

白馬バドレックス (氷/エスパー) 特性 : 神馬一体

技 : ブリザードランス / 噛み砕く / 10万馬力 / トリックルーム

実数値 : 207-186-222↑-x↓-150-70

努力値 : 252-4-252-0-0-0

持ち物 : 弱点保険

 馬鹿の馬担当。役割として、ザシアンを誘って倒したかったので、陽気ザシアンの巨獣斬を耐えるためにHB特化とし、サブウェポンに10万馬力を採用した。なんと最終3日間のザシアンの被選出率が100%だったので、このバドレックスが過労死寸前だったかもしれない。ちなみに意地A特化巨獣斬をもらうと、37.5%の乱数で落ちてしまう。そもそも、A特化ザシアンの攻撃を抜群でもらって耐える可能性があるのが数値の異常さを物語っている。また、ザシアン意識で採用した10万馬力だが、削れたカイオーガやゼルネアスなどをゴリ押したりする面でも重宝した。

 メインウェポンのブリザードランスを除き、残りの二枠にはヌケニン対策の噛み砕くと、通せると爆アドの取れるトリックルームを採用した。噛み砕くは後述のレジエレキと同様にダイアークとして打つことができ、後続のゼルネアスへのサポートともなり得た。

 トリックルームは採用したものの、特にSを下げる必要性は感じなかったため、性格はSを下げる呑気ではなく、腕白を使用している。

 以下に、ダメージ計算を記載しておく。このポケモンの数値のヤバさが窺える。

ダメージ計算 (仮想敵→白バドレックス)

ザシアン 陽気A252 巨獣斬 82.1-98.6%  
  意地A252 巨獣斬 89.9-107.2% 37.5%乱1
カイオーガ 臆病C252 潮吹き 82.6-97.6%  
  控えめC252 潮吹き 90.3-107.2% 43.8%乱1
  控えめC252珠 潮吹き 117.4-139.6% ダイアース合わせても高乱1
日食ネクロズマ 意地A252 ダイスチル(130) 56.0-67.6%  
    メテオドライブ 73.4-87.9%  
イベルタル 臆病C252珠 ダイアーク(特殊)130 148.3-177.3%
  陽気A252珠 ダイアーク(物理)130 101.9-120.8%
    不意打ち 54.1-65.2%  
  臆病A4珠 不意打ち 41.5-50.2%  
ホウオウ 意地A252珠 聖なる炎 60.4-71.5%  
    ダイバーン130 75.4-90.3%  
  意地A252 聖なる炎 46.4-55.1%  
    ダイバーン130 58.0-69.6%  
ムゲンダイナ 臆病C252眼鏡 火炎放射 64.7-76.3%  
    ダイマックス砲 53.6-63.8%  
  臆病C252 火炎放射 43.5-52.2%  
    メテオビーム 86.0-101.4% 6.3%乱1
    ダイマックス砲 36.2-42.5%  
         
一撃ウーラオス 陽気A252鉢巻 暗黒強打 81.2-96.6%  
  意地A252鉢巻 暗黒強打 89.9-105.3% 31.3%乱1
  陽気A252 暗黒強打 55.1-64.7%  
エースバーン 陽気A252珠 巨大火球 86.5-102.9% 12.5%乱1
    火炎ボール 64.3-76.8%  

参考記事

 ザシアンに弱いパーティで白バドでザシアンを返り討ちにする構想に、以下の記事を参考にさせていただきました。

mamenome.co

f:id:kyoto_kyonkyon:20220301184815p:plain

ゼルネアス (フェアリー) 特性 : フェアリーオーラ

技 : ムーンフォース / ドレインキッス / 気合球 / ジオコントロール

実数値 : 201-x↓-115-182-127-158↑

努力値 : 0-0-0-244-68-196

持ち物 : パワフルハーブ

 

 馬鹿の鹿担当。相手のザシアン、日食ネクロズマらへんのH P管理をちゃんとしておけば雑に全抜きできる点で強く使えたと思う。竜王戦だとザシアンに弱い伝説は使いづらかったが、禁伝を二体使えるようになったことで竜王戦以上に輝けるポケモンなのではないかと思った。

 次に、努力値の調整について、まず、2ジェットランドロスvsジオコンゼルネアスの対面や、ダイマカイオーガとの対面で先に行動することを意識して最速ランドロス抜きまでSに振った。

 また、ディアルガの一貫が少し辛いため、ディアルガを無理矢理ジオコンからなんやかんやできるように、ラスターカノンベースのC特化珠ダイスチルを耐えれるよう耐久調整を行った。火力をできるだけ落とさないために、HではなくDに振ることにした。幸運なことに、このD68がゼルネアスミラーやカイオーガ対面で影響したのではないか?と思う耐え方をすることもあり、結構良い調整ができたんじゃないかと思っている。

 技はジオコン後の安定した火力であるムーンフォースと、HPを回復できるドレインキッスを採用、最後に鋼タイプへの打点として気合弾を採用した。とはいえ、気合弾の命中が70とあまり信用したくない技だったので、ダメージ計算を駆使しながら極力気合弾は打たないように立ち回ることを心がけた。いわば、お守りのようなものであった。もし、技の5枠目を採用できたなら、ヌケニン対策とホウオウへの四倍弱点を両立できる岩雪崩を入れてみたかったが、技が4枠なので、今回はこれらのポケモンの対策は他のポケモンに任せた。

 最後に、ザシアンや日食ネクロズマナットレイ等フェアリー技が半減で受けられるポケモン及び激硬特殊受けポケモンをどこまで削ればゼルネアス圏に入るのかの目安としてダメージ計算を記載しておく。

ダメージ計算 (ゼルネアス→仮想敵)

ザシアン D4 (+2)ダイフェアリー130 77.8-91.6%  
    (+2)ムーンフォース 56.9-67.1%  
    (+2)気合弾 72.5-85.6%  
  H252D4 (+2)ダイフェアリー130 65.3-76.9%  
    (+2)ムーンフォース 47.7-56.3%  
    (+2)気合弾 60.8-71.9%  
日食ネクロズマ H252D4 (+2)ダイフェアリー130 66.7-78.9%  
    (+2)ムーンフォース 48.5-57.4%  
    (+2)気合弾 61.8-73.0%  
ナットレイ H252D4 (+2)ダイフェアリー130 71.3-84.5%  
    (+2)ムーンフォース 51.9-61.3%  
    (+2)気合弾 132.6-156.9%
  HD特化 (+2)ダイフェアリー130 53.0-63.0%  
    (+2)ムーンフォース 38.7-45.9%  
    (+2)気合弾 99.4-117.1%  
カイオーガ H252D4チョッキ (+2)ダイフェアリー130 71.0-84.1%  
    (+2)ムーンフォース 52.2-61.4%  
    (+2)ドレインキッス 28.0-33.3% 38-46回復
ハピナス H244D4 (+2)ダイフェアリー130 63.2-74.2%  
    (+2)ムーンフォース 46.0-54.3%  
    (+2)ドレインキッス 24.4-29.1% 58-70回復
    (+2)気合弾 58.7-69.3%  
ラッキー H252D4輝石 (+2)ダイフェアリー130 52.4-62.2%  
    (+2)ムーンフォース 38.1-45.4%  
    (+2)ドレインキッス 20.4-24.4%  
    (+2)気合弾 48.7-57.7% 94.1%乱2

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20201115182619p:plain

レジエレキ (電気) 特性 : トランジスタ

技 : ワイルドボルト / リフレクター / ダメ押し / 大爆発

実数値 : 155-167↑-70-x↓-71-252

努力値 : 0-252-0-0-4-252

 

 今期から禁伝が2体使えるようになったということで、竜王戦ルール以上にザシアンが増加することが見込まれる上に、伝説2体がザシアンに強いわけではないため(一応白バドは対面で勝てるものの)、ザシアンに強く出れるように珠火力特化で育成することを決めた。 

 前期のレジエレキはエースバーンの巨大火球や襷ウーラオスを意識した調整を施していたが、エースバーンが減少した点、ウーラオスが選出されづらい点の2点からこの調整は今期の構築では不要と考えた。

 また、ゼルネアスに繋ぐためのリフレクターを採用し、ヌケニン対策のダメ押しを採用した。特に、リフレクターを貼るとゼルネアスがザシアンの巨獣斬を耐えてくれるため、削っておけば最悪ザシアンとゼルネアスが対面してしまってもなんとかなる点が強い。

 ここで、レジエレキの物理か特殊かを決める必要があったが、珠を持たせた時に火力の出せる退場技である大爆発が強いため、物理を選んだ。

・物理のメリット、デメリット

 メリット

 サブウェポンの火力が侮れない

 大爆発のおかげでランドの起点にされない

 ラッキー、ハピナスなどの特殊受けで受からない

 ゼルネアス対面の欲張りジオコントロールにダイアタックを当てると勝てる

 チョッキカイオーガのゴリ押しを喰らわずに勝てる

 デメリット

 物理電気技が実質ワイルドボルトしかない

 (特殊は10万、ボルチェン、サンダープリズン、放電、エレキネットと技が多彩)

 ワイルドボルトの反動+命の珠ダメがデカすぎる。ラッキーなんかに打ってしまうとザシアンの電光石火が怖くなってくる

 ボルトチェンジがないため、ムゲンダイナやナットレイに対して不利を取る

 一方で、地面タイプへの引きが読めるポケモンであるため、相手に選出圧力をかける働きを持つ一方、今回使用した6体の中で唯一対面に打つ技を考えないといけないポケモンだったように思う。

 参考として、以下にダメージ計算を記載する。

ダメージ計算

ザシアン B4 ダイサンダー130 確1  
    EF下ワイルドボルト 95.8-112.6% 75%乱1
    ワイルドボルト 73.1-87.4%  
  H252 ダイサンダー130 87.9-104.5% 31.3%乱1
    EF下ワイルドボルト 80.4-94.5%  
    ワイルドボルト 61.3-73.4%  
日食ネクロズマ H252B4 ダイサンダー130 80.4-94.1%  
    EF下ダイサンダー130 102.0-121.1%
ムゲンダイナ H252B4 ダイサンダー130 41.7-49.0%  
    EF下ダイサンダー130 53.8-63.6%  
ゼルネアス B4 ダイサンダー130 103.0-120.9%
  H252 ダイサンダー130 88.8-104.3% 31.3%乱1
ガブリアス B4 ダイアタック150 58.5-68.9%  
    大爆発 96.7-113.7%  
ヌオー B特化 ダイアタック150 40.6-48.0%  
    大爆発 67.3-79.7%  
トリトドン B特化 ダイアタック150 43.1-50.5%  
    大爆発 71.1-83.9%  
ガマゲロゲ B特化 ダイアタック150 41.5-49.5%  
    大爆発 69.3-82.1%  
  H252B4 ダイアタック150 59.9-71.2%  
    大爆発 100.5-118.4%

 このダメージ計算を見ていただくと察するかもしれないが、ステルスロックやまきびし を撒くことができるだけでかなり通りが良くなるところが構築の反省点として存在する。特に、ザシアンの確定数が安定する点や、Bに厚くないムゲンダイナの後出しを許さないまきびしに注目したい。パーティ的にまく余裕がないと判断したが、もし、うまくこれらの技を使って構築をアレンジしてくださる方がいれば、アイデアをください。

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20220301190129p:plain

霊獣ランドロス (地面、飛行) 特性 : 威嚇

技 : 地震 / 空を飛ぶ / ストーンエッジ / 剣の舞

実数値 : 195-166-154↑-x↓-101-114

努力値 : 244-4-236-0-4-20

持ち物 : オボンの実

 ザシアン、日食ネクロズマなどの物理鋼タイプに強く出れるようにHBオボンをベースに育成した。Sラインを役割対象となり得るサンダー、ガブ、ウツロイドあたりを1ジェットで抜けるラインに定め、残りをほとんどHBに振り切った。

 また、技は地震、空を飛ぶ、剣の舞までを確定させ、日食ネクロズマとの同居の多いホウオウやイベルタルへの打点として、ストーンエッジを採用した。岩石封じや命中が90の岩雪崩も候補にあったが、努力値をAに割いてないことから、少しでも火力を出したかったためにストーンエッジの採用に至った。

 実際には、今期のザシアン軸はオーガが同居していることが多かったため、ランドロスをザシアン軸に選出することは少なかったが、ホウオウ、ムゲンダイナ、日蝕ネクロズマあたりを採用したサイクル構築に対して積極的に投げて強いポケモンだったように思う。

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20200501103621p:plain

ウオノラゴン  (水、ドラゴン) 特性 : 頑丈顎

技 : エラがみ / 逆鱗 / サイコファング / 岩雪崩

実数値 : 175-156↑-120-x↓-100-118

努力値 : 76-252-0-0-0-180

持ち物 : 拘り鉢巻

 昔使っていたウオノラゴンをそのまま引っ張って使ってきた。ザシアンと同時採用できるようになったことで、カイオーガのスカーフが減少し、遅いカイオーガが増えたため、トリルを使わないでも選出できる余裕があった。また、Sを118まであげたことで、遅いランドロスやホウオウ、日食ネクロズマなどと対面させて負荷をかけることができたので、ランドロスと並んでサイクル構築相手の選出が多かった。

 補足情報として、偶然にも、H76振りが黒バドのアストラルビットを耐える調整らしい。

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20201101004557p:plain

連撃ウーラオス (水、格闘) 特性 : 不可視の拳

技 : 水流連打 / インファイト / カウンター / アクアジェット

実数値 : 175-200↑-120-x↓-81-149

努力値 : 0-252-0-0-4-252

持ち物 : 気合の襷

 襷カウンターを打てて地面、鋼への強い打点があるポケモンとして採用した。特に、ディアルガザシアンに対しては初手に投げるのが安定したように思う。

 とはいえ、ザシアンからは電光石火で入られることも多かったので、本当であればBの個体値を下げたウーラオスを粘るべきなのだが、選出率もそんなに高くなかったので、なぁなぁにしているうちに最終日を迎えてしまった。

 

【基本選出】 先発バドレックス-ゼルネアス-レジエレキ

 最終4日間で、ザシアン軸に対して、ザシアンの被選出率が100%、先発での被選出率が40%↑とまずザシアンが出てくると思っていいのでバドレックスが刺さる。顕著な出し負け対面はカイオーガ、日食ネクロズマディアルガの三体。

 そのうち、カイオーガはレジエレキを嫌ってか先発で出てくることがほとんどなかった(特にザシアンと同居しているカイオーガ)ので、先発カイオーガは考慮しないものとする。

 主な伝説に対しての基本選出の相性表が以下の形となる。

f:id:kyoto_kyonkyon:20220301190421p:plain

 特に、日食ネクロズマが白バド+ゼルネアス両方に強く、ディアルガが白バドで歯が立たないため、基本選出から外れた選出を強いられることが多かったが、それ以外のパーティには大体通用したような気がする。

 図中?の部分は素直に考察不足、黒バドで上位はいないと思って切っていたせいである。まぁ、黒バドは雰囲気で倒していただければ、なんだかんだなんとかなる。ゼルネアスもなんだかんだわからんままシーズンを過ごしてしまった気がする。

 

【基本選出の動き方】

 まずは、白バドレックスで先発を一体倒す。ザシアンが先発の場合はほとんど突っ込んできてくれるので弱点保険10万馬力を打ってザシアンを倒す。その他の場合は、白バドと打ち勝てるポケモンがあんまりいないので、大体なんとかなる。

 注意しなければならないのが、サンダーやランドロスなどの氷タイプが弱点だが、交代技でザシアンに繋いでくるポケモン。これらのポケモンが先発に来たときは、あくまでザシアンを削るのが最優先なので、10万馬力を打つのがオススメである。

 白バドで先発の意図は、後続のレジエレキ+ゼルネアスが、地面タイプを倒せばレジエレキの一貫を、ザシアンを削ればゼルネアスの一貫を作ることができる点にある。逆算すると、どこまでザシアンを削ればゼルネアスで全抜きできるか、レジエレキのダイサンダーを通すためには誰を倒せばいいのかを意識すればある程度は勝てるということがわかる。

 一見ザシアンに弱そうな白バド+ゼルネアスの並びが、ザシアン軸に対して優位に戦える要因がこれである。

 

【基本選出以外の選出、動かし方】

 ネクロズマはウオノラゴン+ランドロス+1が非常に安定すると思う。ザシアンネクロズマだけは対戦することがなかったので正直わからない。ネクロズマ軸は遅いポケモンが採用されていることが多く、特にホウオウランドロスネクロズマなんかの並びだと、ウオノラゴンの一貫が作りやすかった。

 ディアルガは対面からならダイスチルを耐えるゼルネアスを通すことを意識し、先発がディアルガだろうがディアルガじゃなかろうが(特にディアルガと組んで選出されることの多かったザシアンやランドロス)連撃ウーラオスが強く出れたため、連撃ウーラオスを初手に、レジエレキ+ゼルネアスの選出が良かったように思う。

 また、ホウオウダイナのような受け志向の強いパーティにはレジエレキの一貫が作りづらいため、ホウオウにウオノラゴンを合わせて後続を削ることで対処した。どうしようもなかったら聖炎で焼けないことを祈って白バドの弱点保険を起動すれば5割くらいは勝てます。

 

【後語り】

 ネタみたいな着想から出来上がった構築だったが、非常にテンポ感よく試合を進めることができる構築として完成し、個人的には満足している。とは言え、テンポ感の良さが仇になり、プレミや運負けからの連敗を度々起こしてしまった反省点もある。

 とは言え、最後には自己ベストを更新することができ、おそらく今シーズンでは白馬鹿界最強(現時点でのリサーチでは、黒馬鹿は上がいたように思う)の構築になった?と思っているのでそこら辺は大変嬉しい。

 来期以降のこの禁伝2体ルールでは、3月はリアルの事情であまりレートをやることができなさそうだが、7ヶ月続くということもあり、今回の白馬鹿と対比して、今度は黒馬鹿もやってみたいと考えている。

 最後に、なかなか面白い構築だと思っているので、使ってみたい人がいたらぜひ使ってみてください。講評、コメントなどもTwitterのDMなどで募集しています。Twitterのフォロー、記事のいいね、R Tよろしくお願いいたします。

【剣盾S15 イベルタル採用】S操作鉢巻ウオノラゴン【最終524位, R1926】

 お久しぶりです。きょんきょんと申します。2月になってポケモンをやるためのまとまった時間を手に入れることができ、使えた時間に比例して結構気に入った構築ができたため、構築記事という形で共有したいと思います!シーズン16,17のパーティ構築の参考になれば嬉しいので、よければ読んでいってください!!

 

目次

・最終使用パーティ

・最終結

・パーティ構成

・選出、立ち回り

・個体解説

・伝説ポケモン相手の相性関係

・後語り

 

【最終使用パーティ】

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301120219p:plain
【最終結果】

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301120213p:plain

(盾ROMのK.kyon の結果です。)

 

【パーティ構成】

・対面的攻めの軸

 f:id:kyoto_kyonkyon:20210301120555p:plain

 パーティコンセプト : S操作×高火力 = 強い

 S操作を絡めて鉢巻ウオノラゴンを上から通すのが強いことは1年以上前から明らかにされている事実であるが、伝説ポケモンが解禁された今でもその事実は不変である。そのため、S操作のできるミミッキュ→ウオノラゴンの軸が完成した。次に、ダイマックスを切りつつ数的有利の取れる伝説エースとして、イベルタル、白馬乗バドレックス、カイオーガを考えたが、最終的にイベルタルを選択した。選択の理由として、有利対面を作れば確実に数的有利を取れるポケモンを組み合わせたかった上、天敵のバンギラスに対してウオノラゴンを合わせるだけで数的有利が取れる点を挙げる。加えて、シーズン中盤以降はイベルタルの技に入れていた不意打ちを追い風に変えることで、イベルタル→ウオノラゴンの流れを作ることができ、最終形での基本選出の一つとなった。

白馬乗バドレックスはトリルとの相性が良く、カイオーガの雨はウオノラゴンの火力を上げることのできる点で(なんとカイオーガをエラがみで確1である。)相性が良いと考えられるため、これらの構築も試していきたい。

・サイクル的攻めの軸

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301120551p:plain

 伝説ポケモンの解禁により火力が上昇したのは勿論だが、当然ながらムゲンダイナやジガルデ、ホウオウ、日食ネクロズマなど耐久性能の高い伝説ポケモンも追加されている。攻めの軸だけでは突破が困難なサイクルも多数存在するため、そういうパーティを殺しに行ける受けの軸を用意した。この軸のコンセプトは、サイクルの隙をついてテッカグヤでボディパージをすることで、上から「やどみが」を押し付けることでTOD勝ちを狙う点にある。サイクルの途中でウオノラゴンやイベルタルによる受けることが不可能な火力を押し付けることで数的有利を取りつつ、TODの勝ち筋を作れる点も魅力的である。個人的には、この軸は5月以降のシリーズ9で真価を発揮すると思っているので、5月以降にも使ってみたい。

 ここまででパーティの5体が完成したが、最後に対面性能が高く行動保証と火力を併せ持つポケモンを探した結果、イバンジバコイルが抜擢された。特に、終盤増えた並びの一つであるザシアン、ラプラスバンギラス、サンダー、ランドロスのような並びに対して安定した選出ができる点が魅力的であった。

 上から押し付ける火力で相手のサイクルを破壊するウオノラゴン、ボディパージを絡めつつ上から動くことで確実に相手の動きを詰ませるテッカグヤの2軸を持つパーティが完成した。パーティ構築のコンセプトとしたように、S操作を行えるポケモンが非常に多く、相手のパーティに合わせた勝ち筋の追い方が柔軟な点が強みである。

 

 

【個体解説】

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301120838p:plain

イベルタル (悪, 飛行) 特性 : ダークオーラ

実数値 : 207-x↓-120-192↑-119-149 (努力値 : 44-0-36-188-4-236)

技構成 : 悪の波動 / デスウイング / 熱風 / 追い風

持ち物 : 命の珠

 ザシアンを意識した調整を施した。陽気ASザシアンの巨獣斬に対して、ダイマ時に珠ダメを少なくとも2回分残せるラインまで耐久を振った。基本的にザシアン対面での行動はダイジェット→ダイバーンが安定するため、熱風を3つ目の攻撃技に採用した。また、素早さ実数値149はダイジェットで1段階素早さを上昇させることで223となり、最速ザシアン(220)、最速黒馬乗バドレックス(222)を抜くことができる。火力が高いことは正義なので多少のS損(最速90族に抜かれている等)はあれど、性格は控え目である。

ダメージ計算 (ザシアン→イベルタル)

ポケモン ダメージ
陽気ASザシアン 巨獣斬 75.8-89.9 %

 ダメージ計算 (イベルタル→ザシアン)

ポケモン ダメージ
D4ザシアン ダイバーン 107.2-127.5 % (確1)
H252D4ザシアン ダイバーン 89.9-107.0% (43.8%乱1)

 4枠目はイベルタルダイマックスが切れた後に直接ウオノラゴンに繋げるように追い風を採用した。基本的にダイジェットで素早さが上がった状態でダイマックスが切れるため、追い風を打ちたいが打てないシーンはそこまで多くなかった。相手とのS関係を最大限に意識して使用する必要があるが、S操作によってウオノラゴンの火力を上から通すというコンセプトに十分な役割を発揮した。

 最終日の深夜、加速バシャーモに対してトリルが切れるターンの守るに合わせて追い風を打ったのに二連守るを決められて抜き返された時は泣いた。

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20200501103621p:plain

ウオノラゴン (水、ドラゴン) 特性 : 頑丈顎

実数値 : 179-156↑-120-x↓-100-114 (努力値 : 108-252-0-0-0-148)

技構成 : エラがみ / 逆鱗 / サイコファング / 岩雪崩

持ち物 : 拘り鉢巻

 ガラル脳筋四天王の代表格。上からエラがみを打っているだけで強いのだが、最速スカーフでもザシアンは抜けないし、ムゲンダイナへのダメージも稼げない。ならばいっそS操作を絡めて鉢巻エラがみを通してしまえばいい、というコンセプトのもと育成された個体。

 ミミッキュでトリルを展開したのちのエースに特化させてSを下げるプランも考えたが、ザシアン+バンギラスなどの高速+低速の並びに対して、電磁波から両抜きを狙える方が強く動かせたため、Sにある程度努力値を割いている。この帯域での素早さ調整は議論の余地があると思うが、バンギラステッカグヤとの素早さ関係を明らかにできるラインである114まで振ったが、カイオーガを強く意識するならば追い風下でのウオノラゴン展開的に最速スカーフカイオーガまで抜ける118まで振っても良かったかもしれない。

S実数値 役割
  118  追い風下で最速スカーフカイオーガ抜き
  114  準速61族(バンギラステッカグヤ)抜き
  113  準速60族抜き
  112  追い風下で黒バドレックス、フェローチェ抜き
  111  追い風下でザシアン抜き
  110  無振り91族(霊獣ランドロス)抜かれ調整
  109  無振り90族(カイオーガなど)抜かれ調整

 基本的に打つ技はエラがみだが、残りの3つの技にも役割があるので紹介する。逆鱗はたまーにダイマックスを切らされるときに重宝する。役割対象はジガルデやダイマックス砲のないムゲンダイナ、ゴリランダーである。特に、スライダーを投げればウオノラゴンならなんとかなると思っているゴリランダー相手にダイマックスを切る動きは実は強い。3つ目の技であるサイコファングは頑丈顎の補正がのる技として採用。ラプラスの壁破壊に使うことがあるくらいのつもりで採用していたが、壁展開が想像よりも多く使用頻度はエラがみの次に多かったかもしれない。加えて、ドヒドイデやムゲンダイナの受け出しへの打点として重宝した。4つ目の技には岩雪崩を採用した。使った記憶が3回くらいしかないが、一度も打つ機会のなかった氷の牙よりはマシであろう。ヌケニンへのダイロックが主な使い道だが、晴れ下でのホウオウ相手に打つことが1回だけあった。 

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301123234p:plain

ミミッキュ (ゴースト, フェアリー) 特性 : 化けの皮

実数値 : 161-156↑-102-x-125-90↓(最遅) (努力値 : 244-252-12-0-0-0)

技構成 : ウッドハンマー / トリックルーム / 電磁波 / 呪い

持ち物 : 気合の襷

 環境に最も適応した自慢のミミッキュ持ち物は伝説環境で特性を無視して攻撃してくる相手にも通せるように気合の襷を持たせたが、あまり機能する場面はなかったので、ゴツゴツメットにでもした方がいいかもしれない。一度だけ、宿木の回復で皮ダメを回復して襷で耐える芸当を見せた時は感動した。

 トリル始動要員としてのミミッキュのテンプレ通りトリックルームと呪いを採用。加えて、後続の展開の幅を持たせるため電磁波を採用した。最後に、余った1枠に攻撃技を入れないといけなかったのだが、ウッドハンマーを採用した。個人的には神の一手なのだが、トリックルームを打ちたくないが電磁波も入らない上、貯水の可能性のある水・地面勢(ついでのラグラージ、ヌオーを含む)を役割対象に持つ。また、削り残したラプラスカイオーガへの打点として有効に働いた。この2体のポケモンはこの構築にとって少々厄介なポケモンであるため、ウッドハンマーの採用で拾えた勝ちも多く、レートが50は変わったと思っている。

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301123731p:plain

テッカグヤ (鋼, 飛行) 特性 : ビーストブースト

実数値 : 204-x↓-136↑-128-122-112 (努力値 : 252-0-4-4-4-244)

技 : 宿木の種 / 身代わり / エアスラッシュ / ボディパージ

持ち物 : 食べ残し

 ご自慢のテッカグヤ。当たって降参ボタンを押した人は正直に名乗り出てほしい。僕が嬉しいとともに謝罪の言葉を述べたい。

 受け寄りのサイクルを相手に一体でTODを取れる素晴らしきポケモンとしてここに紹介する。やどみがテッカグヤの基本構成である宿木の種、身代わり、エアスラッシュの3枠に加えて、4枠目にご自慢のボディパージを採用した。ボディパージを積むことで、S実数値が224となり、レジエレキ、スカーフを除いて環境にいる全てのポケモンを抜くことができる。使い方は至って単純。サイクルの隙を見て身代わりを残しつつボディパージを打つ。後は宿木の回復を頼りにTODを待てばイージーウィンが取れる。具体的には相手の再生技やステルスロックに合わせて使用する。例えば、相手の初手ラッキーやランドロスエアームドのステロに対して、身代わりからボディパージをする。相手の交代に際した宿木が外れないことを祈りながら20分待てば勝ちである。

 役割対象を以下に示す。日食ネクロズマバンギラス・ラッキー・ハピナス・ヌオー・トリトドン・カプレヒレ(挑発持ちを除く)など。また、ボディパージ後は聖なる炎のPPが8しかないホウオウや宿木での回復量の多いジガルデ、ムゲンダイナなど抜群技を持つポケモンも役割対象となる。

以下に対戦で頻出したダメージ計算を示す。

ポケモン ダメージ
控え目C252ムゲンダイナ 火炎放射 59.8-70.6 %
  ダイマックス砲 24.5-28.9 %
C4ムゲンダイナ 火炎放射 45.1-53.9 %
  マジカルフレイム 38.2 - 45.1 %
  ダイマックス砲 18.6 - 22.1 %
意地A252日蝕ネクロズマ メテオドライブ 23.5-27.9 %
  ダイスチル 30.4-35.8 %
意地A252ランドロス 岩石封じ 17.6-21.1 % (身代わりが残る)
C4ヌオー 熱湯 16.2-19.1 % (身代わりが残る)
C4ドヒドイデ 熱湯 13.7-16.7 % (身代わりが残る)
意地A252バンギラス 炎のパンチ 42.2-50.0 %
  噛み砕く 32.8-39.7 %
  ロックブラスト 10.8-13.2 %
控え目C252カプ・レヒレ ムーンフォース 17.6-20.6 %
  波乗り 32.8-39.7 %
C4カプ・レヒレ ムーンフォース 12.3 - 14.7 %
  熱湯 21.1 - 25.5 %
A4ナットレイ はたき落とす 15.7-18.6 % (身代わりが残る)
  ジャイロボール 13.2-16.2 % (身代わりが残る)
  ジャイロボール(S2↑時) 17.6-20.6 % (身代わりが残る)
B特化ナットレイ ボディプレス 22.1-26.5 % (身代わりが残る)

 後述の対ホウオウ軸11-0、対ムゲンダイナ軸15-8、対日蝕ネクロズマ軸13-4と勝ちを重ねられたのはこのテッカグヤのおかげといっても過言ではない。加えて、上をとることで相手の身代わりによる宿木透かしをケアできるため、身代わりを愛用する自分としてはこの型が流行らないことを祈っている。

 

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301130105p:plain

ドサイドン (岩, 地面) 特性 : ハードロック

実数値 : 199-211↑-150-x-99(チョッキで148相当)-45↓ (努力値 : 68-252-0-0-188-0)

技 : ロックブラスト / 地震 / 冷凍パンチ / 炎のパンチ

持ち物 : 突撃チョッキ

 実はSが最遅ではない妥協個体なのだが、まぁ白馬乗バドレックスの最遅よりは遅いので許してほしい。

 テッカグヤの相方としてほとんど同時選出される。そのため、主な役割対象はホウオウ、ムゲンダイナ、サンダー。たまに、トリルエースとしてミミッキュから繋ぐ形で選出される。

 テッカグヤが苦手とする炎、電気タイプに強く、特にバンギラスと異なりボルトチェンジを無効化することができる点が強み。したがって、特殊アタッカー(主にサンダー、ムゲンダイナ)への繰り出し回数を増やすため突撃チョッキを持たせた。火力は正義なのでAに252振った後、カプ・レヒレの自然の怒りの被弾などHPが奇数であることが有効に働く場合があるため、HPを奇数とした上で耐久指数が最大となるようにHDを振り分けた。

Hに8n+4, Dに8(31-n)+4の努力値を割いた時、

耐久指数 = H × (B + D×1.5)

              = (191+n){150+1.5×(76+31-n)}

の最大値は高校生以上であればわかるはずである。小数点以下の切り捨てを無視すれば、n=8 (H=68,D=188)で最大値をとる。n=8周辺での耐久指数を計算すると以下の結果が得られる。

   (H,D)   (H実,B実,D実) 耐久指数
(52, 204) (197, 150, 101)  59297
(60, 196) (198, 150, 100)  59400
(68, 188)  (199, 150, 99)  59302
(76, 180)  (200, 150, 98)  59400
(84, 172)  (201, 150, 97)  59295

 実際には、小数点以下の切り捨てのせいで(H,D) = (60.196), (76,180)の方が効率は良いのだが、HPを奇数にするために(68,188)を採用した。

 役割対象は電気タイプ(サンダー、ボルトロス、レジエレキ等)への受け出しによる相手のサイクルの拒否、ムゲンダイナやホウオウを引かせることでテッカグヤのボディパージの隙を作るの2点が主である。他には、ウツロイドのメテオビームに受け出した後、ダイソウゲンを耐えつつダイアースで切り返すなど特殊アタッカー全般への役割があった。

 最後に、技の採用意図について述べる。テッカグヤがボディパージを積む前に貼られた身代わりを破壊できるロックブラスト、電気タイプへの打点でありサンダーなどの交代際に強気に押せるじしん、ランドロスへの交代に刺さるダイアイスの母体である冷凍パンチ、テッカグヤナットレイなど地面を受け付けない鋼タイプへの打点となる炎のパンチを採用した。

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301130133p:plain

ジバコイル (電気, 鋼) 特性 : 頑丈

実数値 : 145-x↓-136-200↑-110-112 (努力値 : 0-0-4-252-0-252)

技構成 : 10万ボルト / 徹底抗戦(光線?) / 電磁波 / こらえる

持ち物 : イバンの実

  パーティ構成の項で述べたように、最後の一匹として対面性能が高く行動保証と火力を併せ持つポケモンを探した結果、イバンジバコイルを採用した。技構成及び意図は以下に示す。基本技の10万ボルト、イバン発動時の最大打点である徹底抗戦(起点を残さない役割も持つ。)、後続(ウオノラゴンやイベルタル)のサポートとなる電磁波、イバンによる行動保証を最大限に活かすこらえるの4つを採用した。

 ザシアン軸やカイオーガ軸などの互いに強い火力を通す勝ち筋を押しつけあう試合で役割を持つポケモンであり、ウオノラゴン、イベルタルがそれぞれ苦手とするラプラスバンギラスが共存しているパーティへの回答として機能した。選出率は2割弱程度であったが、選出したときの効果は高かった印象がある。 

 

【選出、立ち回り】

 まず、対面を意識した選出(イベルタル+ウオノラゴン+1)をするか、サイクルを意識した選出(テッカグヤ+ドサイドン+1)するかをまず決める。ホウオウ、ムゲンダイナ、日蝕ネクロズマ、ジガルデを軸とするパーティにはサイクルを意識した選出が多かったが、その他の攻めっ気の強いパーティにはこちらも勝ち筋を押し付けられる対面選出をすることが多かった。

 ザシアン、カイオーガ、ゼルネアスのいないパーティにはよっぽどの場合を除いてイベルタル→ウオノラゴンが通るので、サンダーを意識したドサイドンやダイジェット持ちに対応できるトリルミミッキュをラスト1体に置く選出ができ、順番に殴っていくだけで勝ちを拾えた。

対ザシアン軸

 パーティの練度が上がるにしたがって選出もある程度固定化され、最終日にはザシアン軸はラグラージがいれば初手ミミッキュ、その他の場合はラプラスがいればジバコイルミミッキュ→ウオノラゴンの選出、ラプラスがいなければバンギラスがいようがイベルタルミミッキュ→ウオノラゴンの選出と決めていた。

カイオーガ

 自分の勝ち筋を通すしかないので、イベルタルミミッキュ→ウオノラゴンの選出がほとんどであった、。ウオノラゴンがカイオーガの雨にただ乗りできるので、襷や化けの皮に止められない限りウオノラゴンが止まることはなかったが、立ち回りとしてはかなり不安定だったように思える。

対ゼルネアス軸

 壁展開に関しては、ドサイドンで入ってゼルネアス相手にダイマックスを切ることで後続のミミッキュ→ウオノラゴンを通せるので安定して勝てるのだが、壁の使用を前提としないゼルネアス軸に全くと言っていいほど勝てなかったため、改善の余地があるように思う。

対ホウオウ、ムゲンダイナ、日蝕ネクロズマ、ジガルデ軸

 一方で、ホウオウ、ムゲンダイナ、日蝕ネクロズマ、ジガルデを軸とするパーティには、テッカグヤ+ドサイドンのサイクルの中でSの遅いヌオーやラッキーに鉢巻ウオノラゴンを合わせて数的有利を取りつつ、テッカグヤの身代わりを残すことを意識して立ち回った。身代わりが残った状態でボディパージが決まれば後はイージーウィンが取れるので、辛抱強くテッカグヤを展開し続ける立ち回りを行った。

 

【伝説ポケモン相手の相性関係】

 前項で立ち回り方を述べたが、もしこの記事を参考に構築を組んでいただける方がいるとすれば、「それぞれの伝説ポケモンを軸としたパーティを相手にした時の相性関係が実際にはどうなのか?」という疑問が浮かぶだろう。このパーティを用いた160戦のうち、3回以上出現した伝説ポケモンに対しての勝率を以下に記載する。

f:id:kyoto_kyonkyon:20210301131132p:plain

(Rankは個人的な意見なので異論は認める。ぜひコメントやDMをくれ。)

 対戦回数が多く、特に有利相手としては黒馬乗バドレックス、日蝕ネクロズマ、ホウオウ軸が挙げられる。まず、そもそも黒馬乗バドレックスはイベルタルが圧倒的に有利をとっているため、バンギラスやサンダーを添えることでイベルタルへの対策を確保する構築が多かったが、そこにはウオノラゴンやドサイドンが有利を取れており、比較的強めの立ち回りができた。とはいえ、伝説同士に明確な相性差があるにも関わらず不安定な立ち回りをしいてくる場面もあったため、黒馬乗バドレックスのパワーは侮れない。日蝕ネクロズマやホウオウ軸の構築はイベルタルが有利をとっているだけでなく、テッカグヤによる詰めが機能した点が大きい。

 また、ムゲンダイナ軸に対しても有利に立ち回れた点が評価できると考えている。耐久型からスカーフ、眼鏡、珠、パワフルハーブのアタッカー型、身代わりを採用したハイブリッド型など型の豊富さでムゲンダイナに悩まされる読者への解決策の一つとなると嬉しい。テッカグヤ+ドサイドンの並びでムゲンダイナを引かせつつテッカグヤのボディパージから強引に上からやどみがを押し付ける形で勝ちを積み重ねることができたことが要因である。

 他にも、サンプル数は少ないが、白馬乗バドレックス、ディアルガ、ジガルデ相手には強く戦えていた。

 一方で、高火力を持ち、イベルタル自体が不利よりなポケモンであるザシアン、カイオーガ、ゼルネアスを軸としたパーティ相手には厳しい結果となった。特に、ザシアン軸に対しては、感触の良い選出を見つけるまでに時間がかかったせいで中盤に負けを積み重ねてしまった。この3体を軸としたパーティの共通点として、3体目に残ったポケモンが襷をもっているか、あるいはミミッキュであるか、に勝敗を左右される展開が多かった。言い換えれば、互いに勝ち筋を通そうとするので、最後のウオノラゴンが3枚目までもって行けたら勝ち、襷や化けの皮で耐えられたら負けであった。これらのパーティへの対応は課題として残っているように思う。アイデア募集中なのでコメントかDM ください。真摯に対応します!

 

【後語り】

 トータル600戦以上をやってこの最終形にたどり着いたが、めちゃくちゃ楽しいパーティでした!!正直来期以降も使っていきたいと思うほどでしたが、まだまだ他にも使ってみたいパーティがあることと、3,4月が少し忙しいことからこの構築をまた握る機会があまりなさそうなのが残念ですorz

 ギミック系のパーティを使うのが好きな人にはすごく楽しめる構築だと思うなので、レンタルパーティをそのまま使っていただく形でも、好きなように改造して使っていただく形でも良いので参考にしていただけると嬉しいです!!

 講評や感想など、コメント、DM (@Poke_kyonkyon4)でお待ちしております!!!