kyoto_kyonkyonの日記

きょんきょん(@kyoto_kyonkyon, @Poke_kyonkyon4)です。構築記事など挙げていければいいかなと思っています。

3桁構築アーカイブ

8世代 : 剣盾、9世代 : SV の3桁達成構築、構築記事のアーカイブです。

 

(8世代:剣盾)

剣TN : きょんきょん

盾TN : K.kyon

最高順位 : 194位 (S33)

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(構築記事なし)

 

 

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(構築記事なし)

 

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(9世代:SV)

スカーレットTN : きょす!

バイオレットTN : きょんきょん

最高順位 : 115位 (S30)

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(構築記事なし)

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(構築記事なし)

 

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(構築記事なし)

 

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(Champions)

TN : きょんきょん

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To be continued ...

目標 : いつかは2桁のせたいね!

 

【Champs. M-3/シングル】ミミズ式Y-Star【最終505位/Rate2339】

 Kyonkyonぽけ (X : @Poke_kyonkyon4)です。

 今回は、シーズン3の3週間をかけて使い続けた構築で、3桁に残れたので、構築記事を書きたいと思います。シーズンが3週間しかなかったことと、プライベートの関係とで、潜れた期間が限られていたところ、構築が未完で反省点も残っていますが、いつも通り丁寧に書いていますので、興味がある方は見て行って下さい。

 また、感想や、ランクマで見たよ!というコメント等や、Xでのいいね・リポストも私の励みとなりますので、是非是非お願いいたします!

 

【最終使用構築】

【最終成績】

 TN : きょんきょん 最終 505位、最終レート 2339

【サムネイル】

 


目次


 

【構築経緯】

 7世代での相棒 : カプ・コケコ

 8世代での相棒 : レジエレキ

 9世代 : ディンルーとガチグマが強い!

の流れを汲み、高速高火力電気枠である"メガライチュウY"を相棒として採用した。

 次に、メガライチュウYの弱点三羽烏は、「ガブリアス」「高耐久」「高速アタッカー」である。

 「高耐久」の例としては、メガフシギバナ、メガドラミドロが挙げられる。

 「高速アタッカー」の例としては、単純に速いメガライチュウY、メガマフォクシー、加速で止まらなくなるバシャーモ、スカーフ持ちのイダイトウ♂等、行動保証を盾に剣舞から先制技を仕掛けてくるミミッキュ等が挙げられる。

 また、多くのポケモンを確2で仕留める力を持ちながら、同じポケモンの前で2回動くことに課題がある。

  これらの弱点と課題を克服すべく、

・有限回数のサイクルでの切り返し

・行動回数を確保できるサポートを組み込んだ展開

 の2軸を構築に組み込むことが必須であると考えた。

 

 紆余曲折(紆余曲折の経緯はおまけ欄を参照)あったが、最終的に、

・「ガブリアス」に対して受け出しからの切り返しが可能であり、かつ、行動保証をライチュウに付与することができる「ミミズズ」、

・ライチュウでは突破できない「高耐久」を、ミミズズからの展開で突破できる「メガスターミー」、

・相手の「高速アタッカー」の一貫を妨害することができる「オニシズクモ」、

を採用した。

 また、サイクル下での切り返し要員が「ミミズズ」のみだと、ガブリアス+メガメタグロス、ガブリアス+メガクチート等、高耐久高火力ポケモンを組み合わせた並びから役割集中で突破される可能性が高かったため、ガブリアス入りの構築に出しやすく、かつ、HP管理を行える「エルフーン」を採用した。

 

 ここで、「スターミー」については、ライチュウでは突破できない「高耐久」、例えばメガフシギバナやメガドラミドロ、を突破することを役割として採用している。

 本役割を果たすためには、これらのポケモンと同居しやすいブラッキーやアーマーガアの切り返しに対しての方策を用意しておく必要がある。(ブリジュラスとヤドランはどうしようもないので単独では見ない。) その観点で、尻尾切りを絡めて身代わりを残しながらフシギバナやドラミドロに対して繰り出した時に、裏のブラッキーやアーマーガアに対しても一貫する火力を保証できるよう、通常採用されない積み技である「ビルドアップ」を採用した。

 

 「ミミズズ」は尻尾切りで裏への展開をメインの動きとするが、

・物理耐久の高さから、対ミミッキュを対面で削る動きを取り入れる

・うまくHPを削られた時、又は挑発を入れられた時のサブプランを組み込む

 ことが必要であると考え、ヘビーボンバー/岩石封じを採用した。

 特に、岩石封じについては、挑発を持ちがちなギャラドスの竜舞に対してSを上げさせないことで裏のメガライチュウYが上から動く余地を残す動きができる点が偉いと感じた。

 

 「オニシズクモ」は、メガバシャーモや珠バシャーモに対して一回受け出せるように、かつ、ライチュウ入りの構築に対して初手を安定させられるように持ち物としてソクノの実を持たせた。これにより、雷パンチを等倍で受けることができるためバシャーモに対してある程度自由に動かせるポケモンとなり、また、初手ライチュウ-オニシズクモの対面を引かずにアクアブレイクで切り返せるようになったことで、想定していた役割をしっかりと果たすことができるようになった。

 特に、ライチュウは有利対面で一回身代わりを挟むなど、相手のライチュウとの対面での交代にリスクがつきやすいため、交代しない選択肢を用意できた点が偉かった。

 

 最後に、ここまでの並びでは相手をするのが厳しいポケモンである、メガカイリュー、メガメガニウムを相手にすること、構築に毒菱+エルフーンの勝ち筋を組み込むことを目的として、「マスカーニャ」を採用した。

 

【構築コンセプト、選出】

 本構築のコンセプトは以下の3点であり、また、各コンセプトに対して対応する基本選出が存在する。

・メガライチュウYの行動回数を保証して、ダメージレースを優位にする。

 - 「ライチュウ」+「ミミズズ or オニシズクモ」+@1 (他方 or エルフーン)

→ オニシズクモのねばねばネット、又はミミズズの尻尾切りでライチュウの行動を保証する。

 特にガブリアスやミミッキュに厚くする場合にはミミズズ+エルフーンの選出となる場合が多く、イダイトウ♂、バシャーモ、メガマフォクシー、メガゲッコウガのケアが重視される場合には、オニシズクモ+ミミズズorエルフーンの選出となる場合が多い。

・エルフーンで詰める。

 - 「ライチュウ」+「エルフーン」+@1 (主にマスカーニャだが、ミミズズorオニシズクモを出す場合も多い。)

→ 一つ目のコンセプトと複合した選出となる場合もあるが、マスカーニャで毒菱を撒くことで、飛んでいるポケモンをライチュウで倒し、地面にいるポケモンにはエルフーンで詰める、という勝ち筋が明確となる。

・メガライチュウYが通せない場合には、メガスターミーを通す。

 - 「スターミー」+「ミミズズ」+@1(主にオニシズクモ or エルフーン)

→ メガスターミーのビルドアップを絡めた高火力で、受けを破壊する。

 

【個体解説】

1.ライチュウ / メガライチュウY

 

特性 : 避雷針 → (メガ) ノーガード

持ち物 : ライチュウナイトY

実値 : 151-99-82-136-100-159

(メガ) 151-108-82-213-100-179

努力値 : 16-0↓-7-14↑-0-29 (控え目)

技 : 電磁砲 / 草結び / 気合球 / 身代わり

 使いたくて採用したため、当然本構築のエースである。実際、身代わりを絡めて行動保証を盾に行動できる場面では、多くの構築に対して受けを許さない火力を押し付けられる点で、エースとして十分の働きをしてくれた。

 後述の通り、ASベースのガブリアスを気合球で2発で倒せる程度の火力を有していて、2発以上の攻撃を受けることができるポケモンは限られる。そのため、いかに身代わりを残してライチュウを動かせるかどうかがこの構築の鍵となる。

 本構築では、Sを少し落として耐久にポイントを割いたことにより、最低限の耐久値(SVをやっていた人は、ハバタクカミの調整を概ね思い出していただけるとよい)を備え、先制技に対する耐性がついた点が良かったと思う。

 あまり立ち回りを要求するポケモンではないが、有利対面では身代わりを貼れるかどうかは常に意識して立ち回るのが良い。判断基準は、裏のガブリアスやカバルドンに引ける状況か?、身代わりを割られた後のHPでも相手の裏のポケモンに縛られないか?である。

 また、メガシンカ前の避雷針も有効であり、対ハラバリーでメガシンカをせず身代わりを残して時間を使っていく、オニシズクモに飛んでくる電気技を受ける(相手も避雷針を理解しているので、相手がケアをしてきたとしても交換が成立する場合か、ライチュウ引きしか勝ち筋が見えない場合が推奨)等のケースで役に立つ場合がある。


(調整意図)

S179 (19振り) : 最速110族抜き。

 役割対象のメガムクホークやメガスターミー、上から殴りたいメガメタグロスを抜けるように調整した。本当は181まで振ってメガルカリオも抜いておきたいところだが、耐久も火力もカツカツなため、環境に少なめのメガルカリオは割り切って179に留めた。

H151-B82 (H10-B7振り) : カツカツながら、最低限の耐久数値を確保した。

 物理方面では、

・実値178(A特化)マスカーニャのトリックフラワーを15/16耐え

・ステルスロック+実値156(A特化)ミミッキュの珠剣舞(A+2)影打ちを15/16耐え

 特殊方面では、

・ステルスロック+身代わり+C-2段階の実値216(C特化)メガカイリューの流星群を確定耐え

 (死に出し→身代わりで流星群を透かす→次の流星群を耐える、を想定)

C213 (控えめ14振り) : 残りを振り切り、臆病C振り切りと同程度の火力を保証した。

 実値H185D105(H2振り)ガブリアスを気合球で99.6%乱2程度の火力がある。


2.スターミー / メガスターミー

 

特性 : 自然回復 → (メガ) 力持ち

持ち物 : スターミナイト

実値 : 139-139-105-108-105-165

(メガ) 139-167-125-135-125-170

努力値 : 4-32↑-0-0↓-0-30 (意地っ張り)

技 : アクアブレイク / 思念の頭突き / アクアジェット / ビルドアップ

 メガライチュウYの選出が憚られる相手に対して積極的に選出できるメガ枠として採用した。

 メガ枠同士が撃ち合う場面を想定した時に、ライチュウの3ウェポンを全て半減以下に抑えてくる相手は、フシギバナとドラミドロである。加えて、フシギバナとドラミドロは受け気質の構築に組まれていることが多く、受け構築ごと見ることができる必要があると考えた。そこで、同時採用されやすいラウドボーンやドヒドイデへの打点も十分にあり、ミミズズの尻尾切りから場に出すことでビルドアップの隙を作ることができることにより、ブラッキーやアーマーガアにも押し切れるポケモンとして、メガスターミーを採用した。

 本枠は同様の役割を果たせるポケモンであるマフォクシーとの選択枠だと思い、シーズン途中まではマフォクシーとスターミーを両方試しながら使っていた。最終的には、積み技を打つ前の初動の火力の差で、スターミーを採用した。例えば、メガマフォクシーのサイコキネシスはメガフシギバナには耐えられるため、無理矢理居座って身代わりを割られるパターンが想定される。メガスターミーの場合、思念の頭突きを耐えるためにはHBにかなり厚く振る必要があり、初動の火力を押し付けながらビルドアップのチャンスを安心して作りやすい。

 一方、ヤドランが同時採用されている場合にはメガスターミーでは押しきれず、ブリジュラスが同時採用されている場合もメガスターミーで押し切るには少し苦しいため、マフォクシーを採用するメリットもあると思う。


(調整意図)

S170 (30振り) :

 比較的Sの遅いポケモンを相手にすることが多いので、もう少し耐久に割きたかったのが本音(例えばブラッキーのイカサマ耐え)だが、ガブリアスがどんな構築にでも入っているので、泣く泣く最速ガブリアス抜きで採用した。
 HAについては特に調整意図はなく、火力を最大としつつ、残りをHに割いた。


3. ミミズズ

特性 : 土食

持ち物 : オボンの実

実値 : 174-105-214-72-82-85

努力値 : 29-0-30↑-0↓-7-0 (腕白)

技 : ヘビーボンバー / 岩石封じ / ステルスロック / 尻尾切り

 メガライチュウYの最強の相棒として採用した。採用率からは想像できない働きを示してくれ、シーズン序盤から一度も入れ替わることがなかった枠である。

・地面タイプ、キラフロル、メタグロス、クチート等に受け出しながら尻尾切りを絡めてメガライチュウYを通す

・ミミッキュに受け出しながら倒すか対面操作

・フシギバナ、ドラミドロ、ブラッキー等に受け出しながら尻尾切りを絡めてメガスターミーを通す
等の役割を果たし、登板過多のセットアッパーの如く働いてくれた。


(調整意図)
H174 (H29振り) :
 ミミズズの調整で頭を悩ませるのはHPである。 HPに振り切ると177となるが、

 177(2n+1) : 尻尾切りのダメージが89(n+1)となり、176の場合と比較して尻尾切りの後に残るHPが同じになるにも関わらず、丁度88ダメージを受けた場合にオボンの実を食べることができないため、好ましくない。
 176 (16n) : ステルスロック(1/16)、撒菱(1/8,1/4)、宿木の種(1/8)、呪い(1/4)…、と多くの定数ダメージがのびる数値である。意外とステルスロックを踏む回数が多かったり、ミミッキュから呪いを受けたりするので、オボンの実の回復効率が最高であるメリットはありつつも、この数値も好ましくない。
 175 (2n+1) : これも177と同様の理由で174と比較してメリットがないため、好ましくない。
 174 (6n、4n+2) : ここが落としどころと判断した。上記の定数ダメージがHP実値176の時よりも1小さくなり、かつ、HPが偶数であることによりオボンの実を過不足なく食べることができる。また、これ以上HPを下げると耐久効率が悪くなりすぎてしまう。


B214-D82 (腕白、B30-D7振り) : 役割対象に対して最低限のDを確保しつつ、残りをBに振り切った。

 具体的には、C実値200(C特化)キラフロルのパワージェム2発に対して、急所率込み91.5%(急所、又は最高乱数×2以外)で尻尾切りに必要なHP88(45+オボン43)を確保することができる。そのため、キラフロルの対面からステルスロック→尻尾切り、又は後出し→尻尾切り、が成立する。

 同様に、ここまでDに割いておくことで、メガフシギバナのギガドレインを最低2発耐えるため、後出しから安定して動きやすい。
 また、Bに残りを振り切ったことで、
 A216(A特化)メガメタグロスのサイコファング+瓦割りを最大73.5%(128ダメ)に抑えることができ、後出しからの尻尾切りで切り返しやすく(アームハンマーは無理)、
 A172(A特化)メガクチートの初回叩き落とすを最大40.8%(71ダメ)、じゃれつくを最大27.6%(48ダメ)に抑えることができ、尻尾を切るにしろ、ヘビーボンバーで殴っていくにしろ役割を遂行しやすい。


S85 (無補正) : 
 Sラインについても、無補正の85とするか、下降補正の76とするかで議論の余地がある。本構築では、S操作を過剰とも言えるレベルで構築に取り入れているため、無補正の85で採用するメリットのほうが大きいと判断した。

・S85とするメリット

 本構築では、岩石封じや、後述のオニシズクモのねばねばネットを踏ませること、ライチュウの電磁砲等で、相手のSを下げることができるため、Sを無補正にすることで、上から殴れるケースが発生する。

 例えば、S-1状態の実値127(最速64族、準速75族、〜105族のSに努力値を割いていないポケモン)を抜くことができる。特に大きなメリットとしては、麻痺又はS-2状態の実値169(最速102族、つまりガブリアス)までぴったり抜くことができるようになる。

・S78とするメリット

 60族(ギルガルド、アシレーヌ)を相手に、相手がSに下降補正をかけていなければ下から尻尾切りを打つことができる。

 また、65族(主にブラッキー)との間で、尻尾切りが同速とならない。


4. オニシズクモ

特性 : 水泡

持ち物 : ソクノの実

実値 : 175-134-114-63-152-62

努力値 : 32-32↑-2-0↓-0-0 (意地っ張り)

技 : アクアブレイク / 飛びつく / ねばねばネット / ミラーコート

 メガライチュウYの弱点三羽烏(ガブリアス、高耐久、高速アタッカー)のうちの高速アタッカー対策で採用した。結局、メガライチュウYのS種族値が130あろうが、拘りスカーフ持ちや、ライチュウ以上に速いポケモンを抜くことができない。そのため、ねばねばネットを先に撒くことで、メガライチュウYの上からの行動を保証した。
 また、本構築のオニシズクモの偉い点としては、構築経緯で列挙した単純に速いメガライチュウY、メガマフォクシー、加速で止まらなくなるバシャーモに対して、ねばねばネットを撒いて裏からの展開を抑止するだけでなく、対面で倒す動くことができる点が挙げられる。対面性の再現性を上げるために、前述の通りソクノの実を持たせている。

 また、使う過程で気付いたこととしては、スカーフドリュウズやメガミミロップ等ライチュウと互いに確1の関係にあるポケモン同士の有利不利関係を変えられる点が強みだと感じた。


5. エルフーン

特性 : 悪戯心

持ち物 : 食べ残し

実値 : 167-78-146-97-100-137

努力値 : 32-0↓-28↑-0-5-1 (図太い)

技 : ムーンフォース / 宿木の種 / 守る / 身代わり

 地面タイプを中心とした物理受けとして働きつつ、宿木+まもみがによって切返しと詰めの役割を両立できるポケモンとして採用した。特に、採用率1位のガブリアスの、拘りスカーフ型、ステロ撒菱型の両方に対して、切返しながら相手の構築に負荷をかけることができる点が強みである。

 技の選択肢は複数(守る、アンコール、コットンガード etc...)あると思うが、メガライチュウYを突破した拘りスカーフ持ちに対して、PPを枯らす勝ち筋を取れる点がかなり強く、守るを採用した。


(調整意図)

S137 (1振り) :

 準速ブリジュラスと同速なので、一見変な調整に見える。

 エルフーンは、特性悪戯心のおかげで、基本的には宿木の種や身代わりを上から打つことができる。では、ムーンフォースを上から打ちたい相手は誰か?という観点で調整を施した。

 本構築は、ねばねばネットや、岩石封じ等S操作を試合のなかに組み込む手段を複数備えている。S操作を反映した上でムーンフォースを上から打つことができ、かつ有効な打点となるような仮想敵としては、
 135族のメガミミロップ : 最速で実値205 (-1段階で136)
 142族のドラパルト : 最速で実値213 (-1段階で142)
 142族のメガゲッコウガ : 最速で実値213 (-1段階で142)

が挙げられる。

 本構築では、物理耐久をなるべく高く取りたかったため、メガミミロップを仮想敵に設定し、S実値を137に設定した。


H167-D100 (H32-D5振り) : アシレーヌを仮想敵として最低限の特殊耐久を確保した。
 C実値195(C特化)アシレーヌに対して、

(ターン1) 宿木の種→ムーンフォース→食べ残し、宿木の種の回復

(ターン2) 身代わり→うたかたのアリア

 までを確定で耐える調整である。


H167-B146 (図太い、H32-B28振り) : DSに振り切った残りをBに振ることで、物理耐久をなるべく高めることとした。


6. マスカーニャ

特性 : 新緑

持ち物 : 気合の襷

実値 : 151-178-92-90-90-175

努力値 : 0-32↑-2-0↓-0-32 (意地っ張り)

技 : トリックフラワー / トリプルアクセル / 不意打ち / 毒菱

 本構築で最後まで悩んだ枠である。勝率を高めるという観点で、上記5体で重い相手に対する補完枠とするか、構築の勝ち筋を増やす役割を持たせるか、が難問であった。

 最終的には毒菱+裏のポケモンの身代わりの新しい勝ち筋を構築に与え、かつ、カイリュー、メガニウムといった本構築で重いポケモンに対してトリプルアクセルで一応の対面解を持てるマスカーニャを採用した。

 とはいえ、トリプルアクセルは積極的に打ちたくない技なので、ここはかなり悩ましい枠だと思う。


【参考 : 構築経緯/試行錯誤編】

 構築が完成するまでの間に、以下の通り、紆余曲折があり、メガマフォクシーを組み合わせたパターンと、メガスターミーを組み合わせたパターンの2構築を準備した。

 最終的にはメガスターミーを組み合わせたパターンを使い切ったが、メガマフォクシー + Hダイケンキのパターンももう少し練ってみたい並びだと思っている。

 以下、一部のポケモンをピックアップして紹介する。 

・メガ枠の補完編

1.メガムクホーク

 最初にメガライチュウの相方として検討を始めた。対面性能が非常に高く、また、ガブリアスに対して特に強い点が魅力的であった。

 本構築では、
・ガブリアス入りにムクホーク中心の動きをするのであれば、ライチュウを別のポケモンにしてコンセプトごと取っ替えた方が勝率が上がりそうなこと
・ライチュウの相方としては、火力不足が目立ち、メガライチュウYとメガムクホークのどちらも通せない相手が増えること
 の理由から、最終的には採用しなかった枠になる。

2.メガマフォクシー

 まだまだ検討の余地があるポケモンである。実際、マンスリーあたり〜3週目の途中までは、メガスターミーと並行して検討していた。機会があればもう少し検討したい組み合わせである。検討していた型は以下の通りである。

 実値 : 155-80-92-210-145-201
 努力値 : 5-0-0-31-0-29↑ (臆病)
 技 : 火炎放射 / サイコキネシス / 身代わりorマジカルシャインor草結び / 悪巧み

 メガスターミーと同様に、身代わりを盾にメガフシギバナやメガドラミドロの目の前で悪巧みを積んで受けを許さない使い方をする。

・メガマフォクシーであることのメリット

 - 悪巧みの積み速度が、メガスターミーより速いため、1回の積みで見れる範囲が広い

 - ブリジュラスを苦にしない

 - ステルスロック又は身代わりダメージ1回を受けたとしても、ブラッキーのイカサマを耐える

・メガマフォクシーであることのデメリット

 - 初動の火力が低いため、役割対象のポケモンが無理矢理居座って身代わりを破壊してから切り返してくるリスクがメガスターミーよりも高い

 - 物理耐久に不安が残り、先制技による切り返しに弱い

・一般枠の検討編

3. ヒスイダイケンキ

 メガマフォクシーと組んで6枠目に採用されていたポケモンである。秘剣・千重波によって裏のポケモンのリーチを伸ばせるため、積みがないものの初動の火力を出せるメガライチュウYとの相性も良かったため、これも好感触のポケモンであった。

 最終的にメガスターミーをメガ枠に採用したため、水物理3枚が並ぶとさすがに構築として破綻を感じる場面が多く、最終的には使用には至らなかった。

 使用していた型は以下の通りである。
 実値 : 165-160-100-125-76-147
 努力値 : 0-32-0-5-0-29↑ (無邪気)
 技 : 秘剣・千重波 / 聖なる剣 / 冷凍ビーム / 不意打ち

 

【後語り】

 3桁の順位をとることができたものの、まだまだ考察の余地を残している構築で、もう少し跳ねる要素は十分秘めているはずである。もし使ってくれる方がいればぜひアレンジして試してもらいたいと思っています。

 また、ミミズズを早期に見いだせて使いこなせたのは今期の一番良かったところだと思う。ミミズズ+メガライチュウYの可能性の到達点が見たいなと思っています。

 (7/10追記) 取り逃していたライチュウの虹枠を取ってきたよ!!!

 

【Special Thanks!!】

 今シーズン最終日まで一緒に戦い続けてくれた?はいぶりさん、ちゃんつーおさん!ありがとうございました!!また、応援してくれたサーバーの皆様、ありがとうございました!!

 最後に、家族へ!日々の生活に誠に感謝しています!!

 

【Champs. M-1/シングル】Di-Anthus【最終343位/Rate2564】

 Kyonkyonぽけ (X : @Poke_kyonkyon4)です。

 剣盾、SVに引き続き、Championsでも活動を続けていきたいと思っています。今回は、シーズン1の5週間をかけて使い続けた構築で、それなりの結果を出せたので、構築記事を書きたいと思います。

 最後、チャンピオンズ級に届くまで勝ちきれなかった構築であり、反省点も残っていますが、いろいろな方に読んでいただけるよう、いつもより丁寧目に書いていますので、興味がある方は見て行って下さい。

 また、感想や、ランクマで見たよ!というコメント等や、Xでのいいね・リポストも私の励みとなりますので、是非是非お願いいたします!

 

 本構築記事のタイトル"Di-Anthus"は、

・キラフロルのモチーフであるカルカンサイト(Chalcanthite)が、Khalkos+Anthus (Anthos)から名付けられており、Anthusの持つ意味が"花"であること、

・本構築の軸であるメガ枠であるメガニウムとキラフロルが両方花に由来する部位を有するポケモンであることから、2を表す接頭辞の"Di"を付したこと

・"Dianthus"自体に"ナデシコ"という意味があり、これは"神"を意味する"Dios"を組み合わせた"神の花"という語源を有していてかっこいいこと

 に由来して命名されたタイトルです。

 

【最終使用構築】

(2026/6/1 追記 : マンスリーチャレンジ2026-5を経たアレンジ構築)

【最終成績】

 TN : きょんきょん 最終 343位、最終レート 2564

 


目次


 

【選出、構築コンセプト】

 「攻2 + 受1」の形での選出ができ、対面操作をしながら火力を押し付けられることがこの環境での強い動きだと考えた。そのため、「攻2 + 受1」の形を表選出とし、一部の特定の役割対象に対して「攻1 + 受2」の裏選出とした2種類のコンセプトが組み合わされた構築である。

 表選出、裏選出はそれぞれ、

[表選出 : メガキラフロル / メガメガニウム + アーマーガア + イダイトウ♂]

[裏選出 : メガミミロップ + アーマーガア + イダイトウ♂]

 である。

[表選出 : メガキラフロル / メガメガニウム + アーマーガア + イダイトウ♂]

 表選出のコンセプトは、「攻2 + 受1 のサイクルで、有利対面を作りながら相手に火力を押し付けていく」ことである。

 具体的な動きに落とし込むと、攻めのポケモンである、

・中耐久中速かつ、崩し性能を有するほどの高火力を出せるメガ枠であるメガキラフロル / メガメガニウム

・火力と素早さを両立でき、かつ交代技があり、ダメージレースに参加しつつ試合のクローザーの役割を果たせるイダイトウ♂

 に、受けのポケモンである、

・クッションとしてサイクルに加入しつつ、対面操作ができるポケモンであるアーマーガア

 を組み合わせることで、火力を押し付けられる有利対面をサイクル下で複数回作り、相手のHPを削り切る動きとなる。

 

 8~9割の構築は、表選出を選出し、イダイトウとアーマーガアを動かしながら、キラフロル/メガニウムの有利対面を作っていく形で試合を進めていく。

 特筆すべき動きは、イダイトウを積極的に初手に投げることである。拘りスカーフ持ちのイダイトウは対面寄りの構築で2番手、3番手に選出されることが多いが、アーマーガアと組み合わせることでサイクル加入できることになったことから、初手から投げてダメージレースを有利に進める動きが実現された。

 中盤までこの動きが全くバレていなったが、終盤ではさすがに賞味期限が切れてしまったと感じている。それでも、それなりの強さは担保された動きだと思う。

 この動きの中で一番重要なのは、ダメージ計算を回すことである。ガブリアスやブリジュラスの型判別、アーマーガアの耐久の振り方、等様々な数値情報をクイックターン一発で得られるのが初手イダイトウ投げの一番のメリットだと思う。特に得るべき情報は、メガキラフロル、メガメガニウムと相手のポケモンのS関係である。メガキラフロル、メガメガニウムが中速帯で戦うこととなるため、相手のポケモンとのS関係を自分だけが把握することができれば、試合の組み立ての上で大きなアドバンテージを得ることができる。

 

 また、メガキラフロルとメガメガニウムの選出基準は、まずはメガキラフロルを選出することを第一に考える。しかしながら、メガキラフロルを絡めたサイクルでは、受けの強い構築に対する懸念、特に、

・ブラッキーを相手にするとヘドロ爆弾の毒依存になる場合がある

・HBガブリアスを相手にすると、削りきる間にキラフロルとイダイトウがステルスロックと撒菱で削られる

等の懸念があった。

 加えて、メガキラフロル+アーマーガア+イダイトウの選出だと、

・悪タイプ(サザンドラやドドゲザン)、水タイプ(特にメガカメックス)の一貫に明確な弱点がある

ことから、自然に対抗できるポケモンの採用、選出の組み立てが必要である。

 そのような場合には、

・悪タイプのポケモンに対して高耐久とフェアリー技で有利に立ち回れる

・水タイプのポケモンに対してのソーラービームが強すぎて、交代先にも負荷をかけられる

・ガブリアスに対してクイックターンで型を判別しながら、HBガブを迅速に倒すことができる

・同居しがちなポケモンであるアーマーガアやギルガルドなどに対しても、ウェザーボールで迅速な処理が可能となる

と偉い要素を持っているメガメガニウムを選出する。

 

[裏選出 : メガミミロップ + アーマーガア + Gヤドキング]

 裏選出のコンセプトは、「攻1 + 受2 のサイクルで、辛抱強く耐えながら、相手のHPを着実に削る」ことである。

 具体的な動きに落とし込むと、攻めのポケモンとして、

・ある程度の火力と、十分以上素早さを両立できるポケモンであり、先述のメガ枠+イダイトウ♂の役割を足して2で割ったよりは強いくらいのメガミミロップ

 に、受けのポケモンである、

・安定した物理受けとしてのクッションとしてサイクルに加入しつつ、対面操作ができるポケモンであるアーマーガア

・安定した特殊受けとしてのクッションとしてサイクルに加入しつつ、対面操作ができるポケモンであるGヤドキング

 を組み合わせることで、相手の攻撃を受けながら、要所でメガミミロップの柔軟な攻撃性能を通していく、という動きをする。

 このような構築は、相手の試行回数が多く確率ひっかけを受けがちな傾向があるが、本構築では、表選出で対応しづらく、更には確率ひっかけを積極的に使用してくるメガガルーラに対して、メガミミロップが比較的強く出ることができ、相手の想定よりも確率に引っ掛からない点が強みである。

 

 裏選出の選出対象は、主に表選出で対応しづらい、メガガルーラやメガカイリューが組み込まれたスタン構築であるが、対ブリジュラスの性能も高い並びとなっているので、ブリジュラス絡みの構築に対して表選出だと勝率が不安定になりそうな場合は、裏選出を起用することもある。

 

【個体紹介】

1. キラフロル / メガキラフロル

 

特性 : 毒化粧 → (メガ) 適応力

持ち物 : キラフロルナイト

実値 : 179-67-110-198-103-119

(メガ) 179-99-125-220-118-134

努力値 : 21-0↓-0-30↑-2-13 (控え目)

技 : ヘドロ爆弾 / パワージェム / 大地の力 / ニードルガード

 本構築のメガ枠1であり、エースである。

 メガをする/しない、毒化粧、ニードルガードを絡めた柔軟な立ち回りでダメージレースの安定性を向上させる動きをしつつ、予期できない高火力を突然押し付けることができる点が強みである。イダイトウのクイックターンから、アーマーガアのとんぼ返りから対面を作って、受けの効かない対面を作り出して数的有利を押し付けていく使い方を通せると、大体勝ちとなる。

 エースであることから役割対象はあまり決まっていないが、マスカーニャやアーマーガアが入ったサイクル構築には積極的に出していきたいポケモンである。サイクル下で地面タイプのポケモン(カバルドンやガブリアス)に切り返されることが本来弱点のはずだが、火力が低めであるマスカーニャの攻撃やアーマーガアのとんぼ返りに受け出して毒菱を撒いてからメガを切ることで、地面タイプのポケモンの受け出しにリスクをつけることができるため、メガシンカ前のキラフロルの性能が弱点の補完になることが魅力である。

 

(努力値調整)

C220 (C30振り) 

 努力値効率の良い11nまで振り、火力をなるべく高めた。11nを無理に意識する必要はないと思うが、対メガゲンガーやブリジュラス等の使用率上位のポケモンに対する大地の力の乱数が有利になることもあり、火力の上がり幅が2となるところを外せなかった。耐久調整は特定のポケモンとの対面でしか活きないが、火力の数値2は技を打つたびに活きるので、多少耐久を甘えてでもCに割く方針とした。

 

S134 (S13振り) 

 メガシンカ後に、意地S32振り(準速)メガギャラドス(81族、実値133)抜きとなるように調整した。

 101族という素早さを活かして準速や最速で使われることが多いポケモンだったが、本構築では速いアタッカーはイダイトウに任せることができたので、中速中耐久で役割対象に対する最低限の素早さが担保されていれば十分に感じた。

 調整先はもう少し候補があり、131 (準速ホルード抜き)で止めるか、138,139 (準速ブリジュラス、FCロトム抜き)まで振る候補もあり得ると思う。

(参考)

 150 : 臆病S32振りブリジュラス (最速85族) *イダイトウのクイタンのダメージでCSかどうか判別可

 146 : 陽気S32振りメガギャラドス (最速81族) *陽気滝登りは耐える調整

 143 : 陽気S32振りホルード (最速78族)

 138 : S32振りFCロトム (準速86族)

 137 : S32振りブリジュラス (準速85族) *イダイトウのクイタンのダメージでCSかどうか判別可

 ――メガシンカ後(134)で抜けるライン――

 133 : S32振りメガギャラドス (準速81族)

 132 : S32振りメガメガニウム (準速80族)

 130 : S32振りホルード (準速78族)

 127 : S32振りメガハッサム (準速75族)

 124~ : 遅いHB振りガブリアス

 123 : 臆病S32振りアシレーヌ、陽気or臆病or無邪気S32振りギルガルド (最速60族)

  ――メガシンカ前(119)でも抜けるライン――

 113~ : 準速60族(S32振りアシレーヌ、ギルガルド)抜き調整

     *中速帯(メガハッサムやブリジュラス)のポケモンの調整先とされやすい

 112 : S32振りアシレーヌ、ギルガルド、陽気S32振りドドゲザン (準速60族、最速50族)

 102 : S32振りドドゲザン (準速50族)

 

H179-B125-D118 (H21-B0-D2振り)

 対面での削りを意識したいポケモンを相手に、耐久調整を行った。

・ 控え目C32振り(実値194)ブリジュラスのラスターカノンを確定耐え (150~176)

・ステルスロックのダメージ込みで、控え目C32振り(実値216)のメガカイリューの流星群を15/16耐え

・意地or勇敢A32振り(実値211)ギルガルドのアイアンヘッドを14/16耐え

 一方で、火力、素早さとのバランスを取るべく、物理耐久はかなりカツカツであり、対面での削り、突破を意識したい相手に対して、ステロ込みでダメージを計算すると、

・ステロダメ2回込みで、意地A32振りメガハッサムのバレットパンチを11/16耐え

・ステロダメ2回込みで、意地A32振り呪いのお札持ちミミッキュの剣舞(+2)シャドークローを11/16耐え

となる点が注意である。

■頻出:マスカーニャ対面

 マスカーニャ(意地A32振りで計算)からの攻撃に対して、

・叩き落とす : (メガシンカ前)60~72 (メガシンカ後)52~63

・雷パンチ :  (メガシンカ前)69~82 (メガシンカ後)60~72

・トリックフラワー :  (メガシンカ前)96~114 (メガシンカ後)84~100

 となる。

 メガシンカ前に毒化粧を撒くためにマスカーニャに受け出し→サイクルを回した後にもう一発受ける流れとなることは多く、

 メガシンカ前叩き落とす + メガシンカ後トリックフラワーは確定耐え、

 メガシンカ前雷パンチ + メガシンカ後トリックフラワーはよっぽど酷い乱数を引かない限り耐える、という運用をする。

■頻出:メガマフォクシー対面

 メガマフォクシー (臆病C32振りで計算) からの攻撃に対して、

・サイコキネシスは確定1発 (182~)

・サイコショックは15/16耐え

 となり、対マフォクシー軸を相手にする場合は有限回数のサイクルを回すことになるので、一周目でエスパー技が何かを判断した上で、突っ張る選択肢が生じることを頭に入れておくとよい。

 

(技採用意図)

ヘドロ爆弾 / パワージェム 

 タイプ一致のメインウェポンとして採用した。

 ヘドロ爆弾はヘドロウェーブとの選択になり、威力が95→90と下がるものの、相手を毒状態にする確率が10%→30%とメリットを享受することができる。本構築では、ブラッキー相手に毒の試行回数が多いこと、受け出してくるカバルドンやガブリアスに毒が入るとアドバンテージが大きいことを理由に、ヘドロ爆弾を採用した。加えて、ヘドロ爆弾とヘドロウェーブで乱数が変わる仮想敵がそこまで多くなく、確2以上であればダメージ期待値はヘドロ爆弾の方が上となることから威力的にもヘドロ爆弾で十分と感じた。

 また、パワージェムのPPが20あるのが偉く、例えば、HDアーマーガアを相手に羽休めのPPを枯らして押し切る展開を作ることができたりする。

 

大地の力 

 タイプ一致のメインウェポン両方が半減される相手は地面タイプと鋼タイプのポケモンである。基本選出のアーマーガア、イダイトウとの組み合わせを想定した時に、鋼タイプのギルガルド、ブリジュラスへの対抗手段がない方が負担が大きいと考え、大地の力を選択した。

 この枠は、エナジーボール(カバルドンに通る)、マジカルシャイン(ガブリアス等に通る)との選択になり、メガキラフロルと組み合わせるポケモンによって可変の枠だと思う。

 

ニードルガード 

 最強。この技の採用でレートを100以上は盛れたと感じている。

 アーマーガア等をクッションにして、サイクル下で高火力を押し付けていく運用をする中で、相手の交代や相手のポケモンの型に依らないサイクルの安定性を与えてくれる良い選択だったと思う。頻出するケースとしては、以下の2つのケースが挙げられる。

1. 対ガブリアスとの釣り交換択

 こちらのキラフロル、アーマーガアの選出が相手に見えている、相手のガブリアスの拘りスカーフがこちらに見えている状況で、キラフロルとガブリアスが対面しているケースである。このケースでは、ガブリアスの地震でキラフロルが縛られているもののアーマーガアを出されると逆にガブリアスが縛られる状況となるため、地震を打つか、他の技や交代をしかけるかのじゃんけんが発生する。ニードルガードを挟むことで、じゃんけんに対して、勝ちかあいこしか出ないターンを1ターン作ることができ、安定性が向上する。

2. ギルガルドの対処

 ギルガルドの基本的な型は3ウェポン+剣の舞 or キングシールドである。また、ギルガルドは攻撃技を撃つと、耐久が低いブレードフォルムになるという弱点(?)を有している。

 ニードルガードを挟むことで、剣の舞を有していて、キングシールドのないギルガルドは大地の力で安定して処理することができ、キングシールドを有しているギルガルドは剣の舞がないため、アーマーガアと組み合わせて最低でも引き分けに持ち込むことができる、という使い方ができる。

 

 また、通常の守ると異なり、接触してきた相手に対してダメージを与えることができるため、接触技しか打点のないミミロップやスターミーに対してダメージを与える使い方をしたり、削れたキラフロルを倒しながらサイクルを回したい相手のイダイトウのクイックターンに合わせてダメージレースを有利に展開したりすることができる。

 

2. メガニウム / メガメガニウム

 

特性 : 新緑 → (メガ) メガソーラー

持ち物 : メガニウムナイト

実値 : 161-91-120-148-122-126

(メガ) 161-100-135-214-137-126

努力値 : 6-0↓-0-32↑-2-26 (控え目)

技 : ソーラービーム / ウェザーボール / マジカルシャイン / 身代わり

 本構築のメガ枠2であり、明確に崩したい役割対象がいる場合に選出する。

 前述の通り、

・悪タイプのポケモンに対して高耐久とフェアリー技で有利に立ち回れる

・水タイプのポケモンに対してのソーラービームが強すぎて、交代先にも負荷をかけられる

・ガブリアスに対してクイックターンで型を判別しながら、HBガブを迅速に倒すことができる

・同居しがちなポケモンであるアーマーガアやギルガルドなどに対しても、ウェザーボールで迅速な処理が可能となる

 とメガキラフロルとのメガ枠としての補完で偉い要素が山盛りであり、選出回数こそメガキラフロルほどではないものの、メガキラフロルを選出しにくい特定の構築に対して安定した立ち回りで高い勝率を出してくれたポケモンだった。

 

(努力値調整)

C214 (32振り)

 このポケモンの役割として、とにかく高火力の特殊技を押し付けることを担ってもらっているので、Cは振り切った。

 

S126 (26振り) 

 メガメガニウムの中ではかなり速い部類まで振っている点が特徴であり、仮想敵のうち、Sにあまり振り分けを割かないHBガブリアスを抜けるラインまで振り切った。

 他にもS実値が102~124の範囲に調整されうるポケモンに役割対象となるポケモンが多い点で、本調整は結構活きたと考えている。

(参考)

 146 : 陽気S32振りメガギャラドス (最速81族)

  –最速で抜けるライン-

 143 : 陽気S32振りホルード (最速78族)

 138 : S32振りFCロトム (準速86族)

 137 : S32振りブリジュラス (準速85族)

 133 : S32振りメガギャラドス (準速81族) *上からの+1氷の牙を耐える調整済

  –準速で抜けるライン-

 130 : S32振りホルード (準速78族)

 127 : S32振りメガハッサム (準速75族) *ただし、準速まで振り切ることは少なく、Sに努力値を割く個体でも113~で調整されることが多い。)

 ―S26振りで抜けるライン―

 124~ : 遅いHB振りガブリアス、最速60族抜きの調整先

 123 : 臆病S32振りアシレーヌ、陽気or臆病or無邪気S32振りギルガルド (最速60族)

 113~ : 準速60族(S32振りアシレーヌ、ギルガルド)抜き調整

     *中速帯(メガハッサムやブリジュラス)のポケモンの調整先とされやすい

 112 : S32振りアシレーヌ、ギルガルド、陽気S32振りドドゲザン (準速60族、最速50族)

 108 : S2振りFCロトム (86族)

 107 : S2振りブリジュラス (85族)

 102 : S32振りドドゲザン (準速50族)

 

H161-B135-D137 (H6-B0-D2振り)

 素早さ関係が微妙であり、かつ、対面で高火力を押し付けることを意識したいポケモンを相手に、耐久調整を行った。

・A32振りメガギャラドスの+1氷の牙をステルスロック込みで耐える

・意地、勇敢ギルガルドのポルターガイスト+影打ちを耐える

・陽気イダイトウ♂のお墓参りを14/16耐え

 D2振りは、控え目ブリジュラスのラスターカノンの乱数を有利にすることを意図している。

 

(技採用意図)

ソーラービーム / ウェザーボール / マジカルシャイン

 攻撃技3枠は、大地の力を含めた4ウェポンから選択となるが、下記の理由で大地の力を抜いてこの3ウェポンで解決させた。

 ソーラービームは、タイプ一致で威力120と高火力の出せるメインウェポンとして採用した。

 マジカルシャインは、ブラッキーとHBガブリアスへの役割遂行技として採用した。

 メガゲンガーやウェザーボールが等倍のブリジュラスを意識すると、大地の力も欲しいところだが、あらゆる鋼タイプに対して抜群または等倍でダメージを入れられることから、ウェザーボールを選択した。特に、アーマーガア、ギルガルドのような高耐久ポケモンに対して、ウェザーボールで高火力を押し付けられる点で、相手のサイクルを崩すことができる点が魅力的である。

 

身代わり

 3ウェポン+身代わりにして有利対面で身代わりを残せるようにすることで、相手の交代をケアする動きができるようになる点が強みである。

 特に、メガゲンガー+ガブリアス+ブラッキー+鋼枠のような構築に対してメガゲンガーを少し削っておくだけで、身代わりを絡めると相手の交代に左右されずにサイクルを破壊することが可能である。

(仮想的な動き)

 相手の手持ちはメガゲンガー(HP6割)、ガブリアス(HP7割)、ブラッキー(HP8割)で、ブラッキー(HP8割)とメガメガニウムが対面している状況を想定する。

 通常であれば、メガメガニウムがメガゲンガーにキャッチされると負けてしまうため、常にメガゲンガー引きを意識した立ち回りをしないといけない(場合によっては、ウェザーボールか大地の力以外の技を選択できないレベルで縛られたり、ブラッキーを安易に倒してはいけない状況となる)が、身代わりを採用することで、イカサマ / どくどく / あくび / 守る / 願い事 / 交代のいずれの行動をされたとしても、安全に相手のサイクルを破綻させることが可能となる。

 この動きは、身代わり/サイコキネシスを両採用しているフラエッテでも同様の動きが可能であるが、フラエッテではなくメガニウムでこの動きを実現させる理由は、相手の選出のうちの1体がアーマーガアやギルガルド等の鋼タイプのポケモンに変わった場合でも同様の動きを破綻させることなく行うことができることである。

(参考までに、

 1ターン目 : イダイトウ - ガブリアス対面をクイックターンでメガニウム出し

 2ターン目 : メガニウム - ガブリアス対面をマジカルシャインorソーラービームに対してゲンガー受け出し

 3ターン目 : メガニウム - ゲンガー対面をアーマーガア引き

 4ターン目 : アーマーガア - メガゲンガー対面をとんぼ返りでイダイトウ出し

 5ターン目 : イダイトウ - メガゲンガー対面をブラッキー受け出しに対してクイックターンでメガニウム出し

 でこのHP割合となる。実際には、アーマーガアのHP管理のために羽休めを挟んだり、メガゲンガーがイダイトウの技を見るために守るを挟んだり、5ターン目のメガニウム-ブラッキー or ガブリアス対面を作るためにアーマーガアを挟んだりすることが多いものの、実際に頻出する動きである。)

 

3. アーマーガア

特性 : プレッシャー

持ち物 : 食べ残し

実値 : 204-107-154-73-125-78

努力値 : 31-0-15↑-0-20-0↓ (呑気)

技 : ボディプレス / とんぼ返り / 鉄壁 / 羽休め

 この環境にいてはいけなかった化け物みたいな序盤鳥である。

 「TODは引き分け!」「技のPPも減らします!」「でも、プレッシャーアーマーガアはいます!」いていいわけないだろう。

 当然ながら、構築に採用される。本構築では、メガキラフロルまたはメガメガニウム、もしくはイダイトウの有利対面を作るべくクッション兼対面操作役として奔走することと、受けきれる状況を作ったうえで、鉄壁/羽休めを活かした詰めを行うことの2つの役割を有している。

 選出率は当然9割を超え、当たり前ながら選出率1位である。最初に金バッジを手に入れ、枠が虹色に光ったのもこのポケモンである。当たり前だな。

(努力値調整)

H204-B154-D125 (H31-B15-D20振り)

 どう調整しても努力値が妖怪1足りない…で非常に苦戦した。

 HDはゲッコウガに対しての受け出しが可能なように、メガゲッコウガのハイドロポンプに対して後出しが可能となるまで振り切り、残りをBに振ることとした。Hを1削ると、Bがピッタリ11nとなるため、気持ち悪い数値ですがHが204になりました。

 Dにかなり厚く振ることで、対メガゲッコウガだけでなく、様々なポケモンの攻撃を2発受けることができるようになり、サイクル下で非常に重宝する調整となった。

相手のポケモン 実数値 技 ダメージ ダメージ割合 メモ
メガゲッコウガ

185

(臆病C32振り)

ハイドロポンプ 93~109 45.6~53.4% 食べ残し込み2発確定耐え
ブリジュラス

194

(控え目C32振り)

10万ボルト 106~126 52.0~61.8%  
ブリジュラス

177

(C32振り)

10万ボルト 98~116 48.0~56.9% 3.1% 乱2 (急所率込み11%乱2)
メガゲンガー

244

(控え目C32振り)

シャドーボール 88~105 43.1~51.5% 食べ残し込み2発確定耐え
メガゲンガー

222

(控え目C32振り)

シャドーボール 81~96 39.7~47.1%  
サザンドラ

194

(控え目C32振り)

悪の波動 70~84 34.3~41.2%

 また、Bを多少甘えた調整とはなっているものの、最低限の数値は確保できており、物理高火力であるスカーフイダイトウ♂や剣舞ガブに対して戦えるラインがあることは間違いない。

相手のポケモン 実数値 技 ダメージ ダメージ割合 メモ
イダイトウ♂

164

(陽気A32振り)

お墓参り 122~144 59.8~70.6%  
イダイトウ♂

164

(陽気A32振り)

ウェーブタックル 98~116 48.0~56.9%

食べ残し込み3.1% 乱2 (急所率込み11%乱2)

ガブリアス

182

(陽気A32振り)

+2(1剣舞)

炎の牙 116~138 56.9~67.6%  
メガハッサム

222

(意地A32振り)

+2(1剣舞)

インファイト 130~154 63.7~75.5%  
メガハッサム

222

(意地A32振り)

+2(1剣舞)

叩き落とす 107~126 52.5~61.8%  
メガハッサム

222

(意地A32振り)

インファイト 66~78 32.4~38.2%

(補足・参考)

 羽休め+食べ残しで114HPが回復するため、ステロ+(お墓→羽)×5を経た後HPが最低でも143残るので、急所さえ引かなければスカーフイダイトウのお墓参りをステロ込みで枯らすことができる。

 ガブリアスに対して、剣の舞のタイミングで後出しして、炎の牙を受けても、鉄壁→羽休めで切り返せる。

 メガハッサムに対しては、剣の舞のタイミングで後出しした場合、叩き落とす→インファイトは、鉄壁→羽休めが概ね(最高乱数→最高乱数のパターン以外)間に合う。インファイト→インファイトは急所率込み47.3%で乱2となるため受からないと思った方が良い。

 

S78 (下降補正)

 できるだけ色々なポケモンの下からとんぼ返りを打ちたいため、下降補正をかけた。

 

(技採用意図)

 特筆すべき型ではないので、簡潔に以下の通りである。

蜻蛉返り

 イダイトウと組み合わせて、サイクル下でのS関係上下からの対面操作でダメージレースを有利に進める本構築のコンセプト上、必須技である。

 

羽休め

 アーマーガアを使う以上、抜くことができない必須技である。

 

鉄壁/ボディプレス

 この構築では、詰めの役割を持たせることと、剣舞ガブリアスに対して安全に受け出して切り返せるポケモンとするために鉄壁/ボディプレスを採用した。

 フラエッテに役割を持てるアイアンヘッドや、ステルスロック等を除去できる霧払い、アマガミラーで負けない挑発等採用したい技が非常に多いポケモンなので、構築に合わせて採用する技を検討することをお勧めしたい。5枠目の技を採用できるなら、正直霧払いを採用したかった。

 

4. イダイトウ(♂)

特性 : 適応力

持ち物 : 拘りスカーフ

実値 : 195-164-87-90-95-143

努力値 : 0-32-2-0↓-0-32↑ (陽気)

技 : お墓参り / ウェーブタックル / クイックターン / アクアジェット

 この環境にいてはいけなかった化け物みたいな魚である。中盤にレートを一気に伸ばし、最終的にこのレートまで伸ばすことができた一番の立役者である。というか、この構築のコンセプトは、適応力×(霊100,水120,霊150+水60の交代技)から生み出される通りのいい馬鹿火力がなければ成立していない。

 

(努力値調整)

 特段特別な調整はしていないが、泣く泣くラス1イダイトウ♂ミラーをやらざるを得ない場合がどうしてもあるので、最低でも同速勝負に持ち込めるよう最速である。

 また、火力は1も下げたくないので、Aにも振り切っている。

 残りの2は、先制技のダメージを少しでも下げられるよう、Bに振った。

 

(技採用意図)

お墓参り / ウェーブタックル

 説明不要のメインウェポンである。

 

クイックターン

 アーマーガアと組み合わせてサイクルを回すコンセプトの構築である以上、必須の技である。対面構築に入るイダイトウであれば不要となる場合もあるが、この構築では抜けないでしょう。

 

アクアジェット

 他の技を採用する余地があるとするとこの枠である。

 本構築では、メガキラフロルの大地の力、アーマーガアのボディプレスでドドゲザンの削り残しが生じる場合や、サイクル下でのマスカーニャの削り残しが生じる場合があるため、削り残しを削りきれるアクアジェットを採用した。

 

5. ミミロップ / メガミミロップ

 

特性 : 柔軟 → (メガ) 肝っ玉

持ち物 : ミミロップナイト

実値 : 141-128-105-66-116-172

(メガ) 141-188-115-66-116-205

努力値 : 1-32-1-0↓-0-32↑ (陽気)

技 : インファイト / トリプルアクセル / 猫だまし / アンコール

 メガ枠に3枠割き、裏選出のメガ枠として採用した。

 裏選出のコンセプトとして、

・メガガルーラの運ゲーを拒否できるだけ拒否したい

・メガカイリュー絡みの構築に対しての回答がある

 ことが挙げられ、両者および両者と同居しているポケモンに対して一定以上の役割を果たしてくれた。

 また、裏選出ではイダイトウを選出しないことから、

・速度と火力をある程度の水準で両立できるポケモンを入れる必要がある

、という要素にもうってつけであった。

 

(努力値調整)

 特段特別な調整はしていないが、ガルーラがマフォクシーと同居、カイリューがミミロップと同居していてもおかしくなく、Sラインは妥協できなかった。

 

(技採用意図)

インファイト

 メインウェポンとして採用。飛び膝蹴りと選択となるが、受けに自信のあるアーマーガア、Gヤドキングと組み合わせているため、敢えてリスクを背負う必要はないと判断した。特に、本構築では、ギルガルドを相手に格闘技を撃つ機会が多い。そこにとび膝蹴りを採用するのはただの自殺行為である。

 

トリプルアクセル

 トリプルアクセルは本構築では命中不安のリスクを背負ってでも採用する価値があると判断した。メガカイリューをどこからでもワンパンできる性能が強すぎるからである。他にも、少し削れたHBガブリアスや、少し削れたメガゲンガーを相手に打つ技である。

 メガゲンガーを相手に打つ技であれば、メガトンキックの採用でもよいと思うが、技スペースが足りなかったため、トリプルアクセルで圧縮している。

 本枠を入れ替える候補としては気合パンチが挙げられる。ミミロップの火力と、アンコールとの相性が良すぎる。

 

猫だまし

 ダメージレースのリーチを伸ばせる技として採用した。マッハパンチと選択であるが、これもアーマーガア、Gヤドキングを絡めて何度もサイクル加入することから、自分の行動だけを増やせる猫だましの方が強く使えると考えた。

 

アンコール

 アーマーガア、Gヤドキングの簡単な突破方法は"積んで殴る"である。代表的なのはギルガルドの剣舞/ポルターガイスト/聖剣であろう、もう大変である。また、多種多様な補助技を受けることも多い並びである。

 下からのとんぼ返り、寒いギャグでメガミミロップを着地させることで、これらを解決することを意図して採用した。

 

6. Gヤドキング

特性 : 再生力

持ち物 : オボンの実

実値 : 201-85-102-138-170-45

努力値 : 31-0-2-8-25↑-0↓

技 : 不気味な呪文 / 冷凍ビーム / 怠ける / 寒いギャグ

 裏選出を、「高速アタッカーメガ+受け2枠」で組むことを考えた時に、この枠には特殊アタッカー受け、特にメガカイリューとブリジュラスを受けてサイクルを回せるポケモンの採用が必須であると考えた。そこで白羽の矢が立ったのがGヤドキングである。正直安定しすぎである。

 また、あまり知られていないが、Gヤドキングの専用技"不気味な呪文"、これが本当にヤバい。技のPPが減っている状況で、PPを減らす追加効果を持つ + アーマーガアのプレッシャー、ミミロップのアンコールと組み合わせると一瞬で特定の技のPPを枯らしきることが可能となる。

 

(努力値調整)

H201-B102-D170 (H31-B2-D25振り)

 特殊受けを役割とすることから、HDに厚く振った調整とした。

 耐久調整ラインは、ステルスロックを1回踏んだ状態で、控え目C32振りメガカイリューのエアスラッシュ+流星群を耐えるラインである。これにより、メガカイリューへの受け出しを確実にすることが可能となった。また、白いハーブ持ちの控え目C32振りブリジュラスに対して、流星群+流星群を確定耐えとなるため、こちらも受け出しが比較的安定する。

 

C138 (C8振り)

 ガブリアスやメガカイリュー等弱点をつけるポケモンに対する火力を少しでも上げるため、上記耐久調整の残りをCに割いた。活きたかどうかはあまりわからないが、さすがに火力が低すぎる。

 

(技採用意図)

不気味な呪文

 タイプ一致技の選択肢としては、ヘドロ爆弾 / サイコキネシス / サイコショック / サイコノイズと多様な選択肢がある中、先述の通りPPを減らせるという効果が強すぎて、個人的にはこれ以外の選択肢がなかった。
 プレッシャーと異なり、羽休め等の回復技のPPを一気に3削ることができることが本当に革命である。これにより、メガカイリューへの火力不足による引き分け逃げ切りを防ぐことが可能となった。

 

冷凍ビーム

 役割対象のメガカイリューへの打点だけではなく、ガブリアスの後出しを咎められる技として採用した。火炎放射がないことで、アーマーガア相手に引き分けを飲むしかない場面もあったが、冷凍ビームを採用したことで得られた勝ちの方が多いと思うので良しとする。

 

怠ける / 寒いギャグ

 Gヤドキングを使うなら正直外せない技だと思う。高耐久を最大限に活かす回復+対面操作は外せないだろう。

 

【構築経緯、試行錯誤の記録】

1週間目 (4/8~4/14)、~R2000

 最初の1週間は新メガを色々と試していこうと試行錯誤していた。2日に、メガフラエッテとメガキラフロルを入れた構築を使い始めた。

 この時点では、ブリジュラスがボディプレスが没収されていたこともあり、ブリジュラスの評価が少し落ち気味だった。ブリジュラスがいないだけで格段にフリーに動けるアーマーガア+イダイトウを組み合わせることで中盤の勝ち馬を早いうちに見つけられたと思う。

・この時点で使っていたメガフラエッテの型

 実値 : 167-94-108-220-168-144 (*最速スカーフイダイトウ♂を草分け1回で抜ける)

 努力値 : 18-0↓-1-25↑-0-22 (控え目)

 技 : ムーンフォース / ドレインキッス / 瞑想→(途中から)サイコキネシス / 草分け

・この時点で使っていたメガキラフロルの型

 実値 : 183-99-125-222-116-128 (*ロックカット後にスカーフガブリアス抜き、かつ、メガ前で準速ギルガルド、アシレーヌ抜き)

 努力値 : 25-0-2-32-0-7 (控え目)

 技 : ヘドロウェーブ / パワージェム / 大地の力 / ロックカット

(シーズン終了後にわかったこと:この型最終2位の攻め意識さんが使ってたんですよね、ポテンシャルが高かったことが証明されただけにもう少し使えたんじゃないかと思うと悔しい)

 

2週間目 (4/15~4/21)、~R2200 (到達時約500位)

 予想通りフラエッテ/キラフロル/アーマーガア/イダイトウの並びで順調に勝ちを伸ばせていたと思う。

 一方で、・1~3週間目にかけて流行したクエスパトラ+ピクシーの並びへの勝ち筋、・イダイトウへの勝ち筋、が課題として見つかったため、構築の改良を開始した。

 ここで、メガフーディンを試し始める。

・この時点で使っていたフーディンの型

 実値 : 137-63-85-227-126-215(*最速スカーフイダイトウ♂抜き)

 努力値 : 8-0-0-32-1-26

 技 : サイコキネシス / シャドーボール / 金縛り / 悪だくみ

 

3週間目 (4/22~4/28)、~2360 (到達時約250位、チャンピオン級タッチ)

 2週間目の終盤から、鋼タイプのポケモンを絡めたサイクルへの苦戦が課題として浮上してくる。

 対アーマーガア (重要度高) : メガキラフロルを出せていればパワージェムで押しきれていたが、メガフラエッテを出せない。

 対ギルガルド (重要度高) : メガキラフロルを出せていればニードルガード / 大地の力を絡めて五分に持ち込めていたが、安定しない。メガフラエッテは出せない。

 対ハッサム (重要度中) :  メガキラフロルもメガフラエッテも厳しめ。

 対ブリジュラス (重要度低~中) : アーマーガアとイダイトウへの10万ボルトが重く、また、耐久も高いため、メガ枠で押せないと厳しい。

 また、この時期にはブラッキーを絡めたサイクル構築(メガゲンガー+ブラッキー+ガブリアス+鋼ポケモン @2が良い例) が環境で固まり始めてきていた。フラエッテの枠をブラッキーに対する火力を維持しつつ、同居するポケモンに対する火力を担保できるポケモンの検討を開始し、チルタリスを試し始めた。

・キラフロルの型の改良

 当初はリザードンの前での切り返しを安定させることを主な目的としてロックカットを採用していたが、リザードンの採用率が落ち着き始めたため、ガブリアス入りの構築に対するサイクルの安定化の方が勝率を上げられると感じ、メガキラフロルのロックカットをニードルガードに変更した。

 また、ブラッキー絡みのサイクルに毒のリスクをつけるべく、ヘドロウェーブをヘドロ爆弾へと変更した。

・メガチルタリスの検討

 実値 :  181-117-138-158-125-113 (*準速ギルガルド抜き)

 努力値 : 31-0-8-14-0-13

 技 : ハイパーボイス / 火炎放射 / コットンガード / 羽休め

 

4週間目 (4/30~5/6)、~2500 (到達時約100位)

 前週からの検討を続行し、チルタリスの代わりにメガニウムを試し始めた。メガニウムの型は個体紹介で紹介したとおりである。これにより、メガニウム / キラフロル / アーマーガア / イダイトウ の並びが確立した。

 加えて、4週間目位に上位で流行していたカメックスに対しても、フラエッテのままでは戦う土俵に立てなかったが、メガニウムにすることでなんとか戦いの土俵に上がることができたように思う。

 また、クエスパトラ+ピクシーの並びの流行が落ち着いたこと、イダイトウに対しての戦い方が安定してきたことから、フーディンを外す決断をした。ここで、フーディンを外す際に、意識した対象は、上位でスタン構築として流行っていたメガガルーラ、メガカイリューである。

 メガガルーラは運の押し付けが酷く、アーマーガアで受けることはできるものの安定しない、メガカイリューはフラエッテとフーディンを外したことにより途端に対処が難しくなってしまう、といった点が課題であった。

 そこで、最終的に落ち着いた並びであるメガミミロップ + Gヤドキングの検討を開始した。

 

5週間目 (5/7~5/13)、~2564 (瞬間最高50位前後)

 メガミミロップ + Gヤドキングの2枠を流動的に色々と試しながらも、最終的にはメガミミロップ + Gヤドキングとして落ち着いた。

 最高レート達成時点は残念ながら最終日ではなく、終盤チャンピオン級に残るために勝ちきれなかったことが少し心残りである。最後勝ちきれなかった原因としては、環境的にアーマーガア+イダイトウ+メガの構築が賞味期限切れを迎えていたことと、以下の残課題を解決できなかった点にあると思う。

 

【残課題】

 ・ブリジュラス相手の立ち回りが苦しめ (重要度 : 最強)

 ・スターミーやばい (重要度 : 中~高)

 ・ギミック構築がしんどい (重要度 : 低、マッチング率を考え、ある程度割り切る判断をしたため)

 もし、この構築記事を読んで使ってみたいと思った人はここに取り組んでくれると嬉しいな、と思います!

【後語り】

 シーズン中盤には本当に強い動きを見つけられたんじゃないかと思っていた。また、最終週に差し掛かって、2桁帯に残っている経験も今までのポケモン対戦ではなかったので、手ごたえを感じていたが、最後勝ちきれなかった、少なくとも最終チャンピオン級に手を届かせたかったところが少し悔いが残っている。

 とはいえ、まだまだ戦える軸を有している構築で、かつ、改良の余地がある構築だと思うので、もし使ってくれる方がいればぜひアレンジして試してもらいたいと思っています。

 また、Championsでのチャンピオン級到達、そして自身最高順位の115位超えを狙って活動を続けていくつもりなので、まだまだChampionsを楽しんでいきますよ!!!!

 (余談)ちゃんと選出したポケモンが実績欄でちゃんと虹枠に光るのなんかいいね!

 

【マンスリーチャレンジ2026/5編(6/1追記)】

【使用構築】

【結果】

【構築のアレンジ】

・キラフロルの耐久調整

特性 : 毒化粧 → (メガ) 適応力

持ち物 : キラフロルナイト

実値 : 179-67-110-198-103-119 → 189-67-125-183-101-113

(メガ) 179-99-125-220-118-134 → 189-99-140-201-116-128

努力値 : 21-0↓-0-30↑-2-13 (控え目) → 31-0↓-15-13↑-0-7 (控え目)

技 : ヘドロ爆弾 / パワージェム / 大地の力 / ニードルガード

 元の調整と比較して、耐久(特にHB)に努力値を大きく振り分け、火力と素早さを若干落とした調整としている。

 元の調整では、準速ギャラドス(実値133)を抜ける調整としていたが、結局のところ最速ギャラドスの滝登りを耐えても、地震を耐えることができないため行動が安定せず、また、最速でないギャラドスは準速まで素早さに努力値を割いている個体が少なかったため、そこまでの素早さは不要であると考えた。そこで、Sラインは、メガ前で準速ギルガルド、アシレーヌを抜くことができる、かつ、遅いHBガブを抜くこともできるラインに落ち着いた。

 また、HBに大きく努力値を振り分けた理由は、毒化粧の発動を構築の動きに組み込みたかったからである。特に役割対象としているのはマスカーニャである。

 シーズンM-1での調整では、マスカーニャ(意地A32振りで計算)からのトリックフラワーに対して、ダメージが

 (メガシンカ前) 96~114

 (メガシンカ後) 84~100 であり、

 トリックフラワーに対する後出しができない。(いきなりイダイトウ-マスカーニャ対面でよーいどんトリックフラワー!はあまりなかったが…)

 2026/5のマンスリーチャレンジ、更にはシーズンM-2の途中において、マスカーニャの使用率が更に上位へと上がっていたことから、イダイトウ-マスカーニャ対面の切り返しプランを安定させることで勝率を高めることができることに気付き、キラフロルの努力値振りをHBに厚く振る形へと変更した。

 実際、マスカーニャ(意地A32振りで計算)からのトリックフラワーに対して、ダメージが

 (メガシンカ前) 84~100

 (メガシンカ後) 76~91 であり、

 マスカーニャに対してキラフロルを受け出して、更にメガシンカを切った場合にトリックフラワー→トリックフラワーを耐える確率は251/256 ≒ 98%である。

 これにより、イダイトウを早期に場に着地(場合によっては先発)させたとしても、マスカーニャの攻撃に対してある程度安定して受け出しが効く運用となり、更には苦手なカバルドンやガブリアスに毒菱をちらつかせながら毒菱を誤魔化そうとする毒タイプや鋼タイプへの大地の力を押すチャンスを作ることができる。イダイトウの誘うマスカーニャを利用して逆に試合を有利にすることができる良い調整を見つけることができたと思う。

 

・Gヤドキングの型調整

特性 : 再生力

持ち物 : オボンの実 → シュカの実

実値 : 201-85-102-138-170-45

努力値 : 31-0-2-8-25↑-0↓

技 : 不気味な呪文 / 冷凍ビーム / 怠ける / 寒いギャグ

 シーズンM-1では、「メガカイリューとブリジュラスを受けてサイクルを回せるポケモン」として採用していて、HP管理を行いやすくするためにオボンの実を採用していた。しかしながら、Gヤドキングは結局特殊耐久は高すぎるため、オボンの実を採用しなくてもHP管理ができるように感じた(もちろん、エアスラッシュの怯みの許容回数が1回変わったりするのだが…)。

 本構築では、

・ガブリアスに対して1回の削りを入れることでサイクルを有利にする

・カバルドンに対して無理矢理1回突っ張りながら寒いギャグで対面を作る動きを作れるようにする

ことを意識して、地面技を一度等倍で受けることができるようシュカの実を持たせた。

 実際、この変更により、Gヤドキング-ガブリアスの対面からアーマーガア引きのタイミングのステロ撒菱で相手の展開が有利となるケースが減ったように思う。

 

・ミミロップ→ルカリオ

特性 : 精神力 → (メガ) 適応力

持ち物 : ルカリオナイト

実値 : 147-117-90-167-90-156

(メガ) : 147-148-108-192-90-180

努力値 : 2-0↓-0-32-0-32↑ (臆病)

技 : 波動弾 / ラスターカノン / 悪の波動 / バレットパンチ

 シーズンM-1では、ミミロップを採用していた枠だが、

・格闘技の打点は維持したい

・ブリジュラスの処理ルートを増やす

・裏選出としてのメガ枠という位置付けだけでなく、表選出として、イダイトウと組み合わせて選出できる高火力特殊メガの枠として採用する

 ことを意図して、試したポケモンである。

 実際に使ってみたところ、S種族値が112しかないことが本当に苦しい。あまり選出できなかったので、少し後悔している枠である。

 

【(参考)採用検討したポケモンの比較】

メガキラフロルの型

 努力値/4枠目の技を調整した3つのメガキラフロルの型を調整していた。

・HCベースのロックカット型 (シーズンM-1途中まで使用)

・HCSベースのニードルガード型 (シーズンM-1最終構築)

・HBCベースのニードルガード型 (マンスリーチャレンジ2026/5で使用)

 本構築では、2個目、3個目の型を使用していたが、どれも強み弱みがあり、使いたい動きを想定すればどの型も有効に使えると思うので、もし使ってみたい人はそれぞれのメリット/デメリットと使いたい動きからもっとも使いやすい型を選択することが良い。

  メリット デメリット

HCベース

ロックカット

リザードンやアーマーガアの目の前で積むことで、裏からの切り返しを防ぐことができる。

ロックカット1回でスカーフガブリアス以上の素早さから高火力を押し付けられることができるため、抜き性能が高い。

ガブリアス、カバルドンに切り返されるので、事前に削っておくことが大事。

HCSベース

ニードルガード

中耐久、中速のちょうどいいラインを維持しながら、最大火力を出せる。

また、ニードルガードの採用により、試合中の択が減る。

HBに厚い場合と比較して、毒化粧を狙える展開でのHP管理が難しい。

HBCベース

ニードルガード

ニードルガードの採用により、試合中の択が減る。

HBに厚く努力値を割くことにより、マスカーニャに対する引き先として安定し、イダイトウと組みやすい。

他の2体と比べて火力ラインが低く、ブリジュラスやギルガルドに対するダメージが思ったより出ない場合がある。
検討したフェアリー3メガ比較

 本構築では、メガキラフロルと組み合わせる表選出用の2体目のメガ枠として、フェアリータイプのポケモンであるメガフラエッテ、メガメガニウム、メガチルタリスの3体を試した。最終的に、火力ラインが高く、かつ技範囲の広さを持つことで、崩し性能が高いこと、特に、身代わりを絡めることで数的有利を簡単に取れることを理由として、メガメガニウムを選択したが、構築毎、好きな戦い方を踏まえて選択できる枠だと思う。

  メリット デメリット
メガフラエッテ 積み技とS上昇技を使うことができ、かつ、それらがなくても十分な火力が出せるため、通る構築に対する勝率の再現性が高い。 鋼タイプのポケモン、特にアーマーガアとギルガルド、ハッサムが重すぎるため、選出できる試合、選出できない試合の差がはっきりと分かれる。
メガメガニウム

火力ラインが高く、鋼タイプへの打点を含む技範囲の広さで崩し性能が高い。

選出頻度が高いわけではないが、終盤勢いを増したメガフラエッテを意識した鋼タイプのポケモンに対する切り返し手段を持っているのがかなり大きい。

Sが足りない場面に遭遇する場合が多い。また、Sに努力値を割きすぎると、思ったより耐久が足りない。
メガチルタリス

コットンガードと火炎放射があることにより、フェアリータイプにもかかわらずハッサム、ギルガルドの対面が安定する。

何より、リザードンのX,Y両方に対応可能という唯一無二の性能を持つ。

他の2体と比べて火力ラインが低く、受けの選出となる場合が多い。
メガミミロップ or メガルカリオ

 サイクルを回しながらダメージレースを有利にしていく動きを想定する以上、メガルカリオよりはメガミミロップの方が

  メリット デメリット
メガミミロップ

S種族値135が偉すぎる。メガゲンガーを筆頭に、拘りスカーフ持ち以外のポケモンを抜いていることで、自分で主導権を握った試合展開を作りやすい。

また、猫騙しや他の先制技の採用によってリーチを伸ばすことができ、想像より少し火力ラインが高い。

4枠に入れる技の選び方が難しい。

火力を出したければ、飛び膝蹴りや、メガトンキックを採用しなければならず、プレイスタイル的には合わない人も多そう。

メガルカリオ

わかりやすく火力ラインが高く、かつ、ガブリアスを抜ける程度の十分な素早さがある。そのため、メガルカリオが通せる展開を作れば、3体持っていく力がある。

また、メガ枠として非常に強力なメガフラエッテに強い。

Sが足りない場面に遭遇する場合が多い。また、抜かれている相手に対して、耐久が足りないため、サイクルを回そうとすると後手に回る場合もしばしばある。

【Special Thanks!!】

 今シーズン最終日まで一緒に戦い続けてくれた、はいぶりさん、ちゃんつーおさん!ありがとうございました!!また、最終日まで応援してくれたサーバーの皆様、ありがとうございました!!

 以下は、一緒に戦ってくれたはいぶりさんの構築記事です、是非読んでいってください!!

hybr.hatenablog.com

 最後に、家族へ!日々ご協力いただいて誠にありがとうございます!!

 

 

【SVS37 最終208位 / R1926】 白きポイズン【レギュJ / アルセ+白バド】

 Kyonkyonぽけ (X : @Poke_kyonkyon4)です。

 シーズン36,37と2か月かけて自分なりにまとまった構築を組むことができ、自分なりの結果を出せたので、構築記事を書きたいと思います。

 レギュJが最後のシーズンなので、得られるものが少ないかもしれませんが、今までにない新しい構築となっていますので、もし興味がある方は見ていってください!

 また、感想や、ランクマで見たよ!というコメント等や、Xでのいいね・リポストも是非是非お願いいたします!

 

 

【最終使用構築】

 *レンタルの発行はしていませんが、フレ戦などで使ってみたい、等があれば発行しますので、ご連絡ください。

 そして攻撃技が8個しかない…さすがに初めての経験。

 

【最終成績】

 TN : きょんきょん 最終 208位、最終レート 1926

 


目次


 

【構築経緯】

・禁伝/幻枠

「「SV集大成のシーズン、ルールがレギュJ、ということで、せっかくならアルセウスを使いたい!!!」」

 無限の型が存在するアルセウスの中でも、シーズン35終了時のシグマさんの動画で紹介されていたアルセウスに感触を感じた。

youtu.be

 特に、このアルセウスが黒バドレックス入りの構築に対してかなり強い動きを作れるポケモンだと感じ、黒バドレックス以外の他の上位の禁伝/幻ポケモンに対して強い動きを作れる白バドレックスとの相性の良さを見込み、

 宿みが型の白バドレックス+スカーフトリックアルセウスの並びで禁伝/幻枠を決定した。

 元動画ではアルセウスのトリック再生@2の自由度が高い点が挙げられており、今回の構築では、黒バドレックスへ抗うべく、主流のフェアリーテラス(+草テラス)に対応して、毒テラス+ヘドロ爆弾で戦う型とした。

 何より、白バド+アルセウスの並びが確立されておらず、

 白バド+アルセウス(電気)が軒並み、拘り鉢巻白バド+トリル癒しの願いアルセウスの並びであったため、本構築の勝ち筋が相手から見えない点が良かったと思う。

 

・軸の完成

 黒バドレックス (ルナアーラ)、コライドン、ミライドン、アルセウス、白バドレックス等を軸とする構築に対して、4体の並びで一定以上の勝率を見込めるような軸を組むことを意識して、ミミッキュとドオーを採用した。

 (本当はホウオウ系に対しても軸で対処できればよかったのだが、そこは後程。)

 

 まず、白バド+アルセウスの並びを使う以上、しっかりと構築を組めばある程度勝率を見込みやすいコライドンと黒バドレックスに対して、トリックルーム持ちのミミッキュの採用は必須と考えた。

 また、ミライドン軸に対する選出枠と、毒菱回収枠を意図してドオーを採用し、

 加えて、昨シーズン、プレート持ちのアルセウスの挑発に苦戦した経緯があり、ドオーをメンタルハーブ持ちの毒々毒菱両採用型として、プレート持ちアルセウスへの戦い方の幅を広げた。

 

・構築の完成

 ここで、軸の4体の並びだけでの課題を主に4つ抽出した。

 (観点1) 有利に立ち回りたい相手の構築に対して

  1-1. 基本選出だとグライオンへの回答がない (優先度高)

  1-2. バドザシに対しての勝率を確保したいが、キノガッサへの回答がない (優先度中)

 (観点2) 他の主力禁伝に対して

  2-1. 使用率が特に上位のホウオウ入りへの勝率を上げたい (優先度高)

  2-2. ムゲンダイナ、ルギアに不利を承知でほんのり戦えるようにしたい (優先度低)

 

 キツいポケモンの対策を無理にしても構築が歪むだけなので、主要の並びに対しての選出を確立して、そこからの派生でなんとか戦えるようにすることを重要視した。

 

 1-1. 対グライオン (優先度高)

 まもみがループに入られるとダメなので打開策が必要。

 試験に出る並び「グライオン + コライドン(同時採用率2位) + 黒バドレックス(同時採用率3位) + ヘイラッシャ(同時採用率1位)」に対して出せる並びを作ることが必須である。

 1-2. 対キノガッサ (優先度中)

 キノコの胞子+剣舞で構築が全壊する。

 「キノガッサ + 黒バドレックス(同時採用率1位) + ザシアン(同時採用率3位)」に対して出せる並びを作ることが必須である。

 2-1. 対ホウオウ (優先度高)

 ホウオウの再生力と状態異常を活かしてサイクルを回されると、TODで不利となる。

 有名な並びである、「ホウオウ + 黒バドレックス + ディンルー + キラフロル」、「ホウオウ + ミライドン + ディンルー + キラフロル」に対して出せる並びを作ることが必須である。

 

 1-1,1-2,2-1に対してある程度まとまった選出を固定しつつ、2-2の解決をほんのり行えるよう、最終的にキョジオーンとミカルゲを採用した。

 キョジオーンは存在自体がホウオウに強めのため、キョジオーンの型は、役割対象のホウオウ、キノガッサと組み合わされやすい黒バドレックスに強く出やすく、かつ、キノガッサ+ザシアンの並びに対して、比較的安定した勝率を出せる炎テラス+鉄壁型とした。

 ミカルゲは、すり抜けを活かしてグライオンを見つつ、コライドンに対して無効タイプを持てるポケモンとして採用した。

 

(余談 : 試行錯誤の変遷)

・ヒードラン @1 (S36中終盤で検討)

・ヘルガー + エルフーン (S37序中盤で検討)

 *対ホウオウを強く意識するなら、もらい火ヘルガーを採用し、ディンルーに対しても風船+挑発が刺さるため、対ホウオウ勝率だけなら最終構築よりも高かった。

・ヘルガー + エーフィ (S37中盤で検討)

 

【選出・動かし方】

 相手の禁伝/幻枠に対して基準となる基本選出を固定し、残りの一般ポケモンに合わせて1枠を入れ替える形で選出をする。

 9割以上の試合の戦い方は、どうやって白バドレックスを通すか、のみであり、

・宿木の種を活かして対面で居座って相手のポケモンを削り切る

・アルセウスのスカーフトリック、ミミッキュのトリックルームを活かしながら、白バドレックスを通していく

・受けポケモンに対してやどみがでHP有利を取り、TODで勝つ

 白バドレックスの通し方は、この3通りである。

 

 対コライドン (勝率 : 79%) : しょっちゅう初手で対面するが、基本的にミミッキュで切り返せるので宿木から入って良い。特にヘイラッシャが同居している場合が多く、被選出率も高いため、HPを管理しながら白バド-ヘイラッシャ対面を作ることを意識して立ち回るのが良い。

 * 勝率は、バトメモで記録した被選出時勝率のため、相手の構築にいる場合の勝率とはずれていることをご了承ください。以下同様です。

 対黒バドレックス (勝率 : 64%) : 身代わり持ちが一定数いるので、なるべく身代わりを貼られないタイミングでアルセウスを対面させることを意識する。

 相手の構築にヘイラッシャやキョジオーン等の物理受け+高速再生ポケモンがいなければ、白バドレックスに鬼火やスカーフトリックが入っても問題ないので、白バドレックス-黒バドレックス対面で即アルセウス引きの選択肢だけでなく、強気に水テラス+ブリザードランスを押す選択肢も頭に入れておくのが重要と思う。

 対アルセウス (勝率 : 57%) : プレート持ちのアルセウスに対して、挑発を打たれないタイミングでドオーを投げることを意識する。他は、白バドレックスかアルセウスのHPの管理さえできていれば、普通の立ち回りで十分戦えるため、特筆すべきことはない。

 対ザシアン (勝率 : 58%) : ワイルドボルトを受けていいHPかどうか、いつミミッキュに引けばゴツメと合わせて削りきれるのかを常に意識しながら立ち回ることが重要と思う。

 守るに合わせて剣舞を打たれることや、黒バドレックス、パオジアンに引かれることが裏目となる場合が多いので、宿木を入れられていて、ワイルドボルトを受けてもいいHPが残っていれば、身代わりやブリザードランスを押す選択肢を頭に入れておくのが重要と思う。

 対ミライドン (勝率 : 59%) : 基本的に白バドレックスとドオーで試合をつなぎながら、ミミッキュ+白バドレックスで切り返す戦い方をすることになる。そのため、コライドン以上に持ち物判定が大事である。

 また、一緒にいるパオジアンやザシアンからの電気技の火力が上がる上、イージーウィンを取りやすいヘイラッシャの同居率が下がるため、シビアな立ち回りが要求される。相手のポケモン3体を早々に明らかにすること、ミミッキュの繰り出しタイミングを常に考えながら試合を回すことを意識して立ち回ることが大事である。

 対白バドレックス (勝率 : 69%) : 「「「20分間対面する覚悟はいいか?」」」

 

 その上で、前述の要対策ポケモンに対する対抗策を入れないといけない場合には、以下のように選出を検討する。

 特に、対グライオンについては、ミカルゲのスキルスワップを活かして、グライオンの引きに合わせて白バドレックスを再展開することでTODを狙っていく動きが重要である。

 また、対ホウオウについては、TODが勝ち筋になることが多いため、有限ポケモンをどう削っていくかを意識しながら、戦うこととなる。

 

・それでも重いポケモンも当然いる。

 ☠チオンジェン : 個人的には重いポケモン四天王を作ると一番手に来るのだが、アルセウス-チオンジェン対面でトリックを通して勝つしかない。なぜか被選出時勝率は67%。

 ☠ムゲンダイナ : 結局無理。対ホウオウ勝率がちょうど50%に留まってしまったのは、間違いなくこのポケモンのせい。被選出時勝率15%。

 ☠ハッサム : 相当きつい。叩きはあるわ、毒は通らないわ、打点はそんなにないわ。被選出時勝率43%。

 ☠ヒードラン : 風船を持つな。割るぞ。なぜか被選出時勝率は50%。

 ☠ドーブル : 割り切っている。当たらないことを以て対策する。被選出時勝率33%。

 ☠サーフゴー : 割り切っている。当たらないことを以て対策する。被選出時勝率0%。

 

【個体解説】

 1. 白バドレックス 特性:人馬一体 (緊張感/白の嘶き)

 テラスタイプ : 水

 持ち物 : 食べ残し

 実値 : 207-188-189-x-167-82

 努力値 : 252-20-12↑-0↓-132-92 (腕白)

 技 : ブリザードランス / 宿木の種 / 守る / 身代わり

 

 レギュレーションI (S30) で使用した白バドレックスを原案とし、アルセウスと並べて構築の軸とした。

kyoto-kyonkyon.hatenablog.com

 圧倒的な数値を活かして、多くのポケモンに対して役割を持つことができるため、ほとんどの相手に対して初手で投げて選出する。

 やどみが型の白バドレックスを使うときの心がけは、「ブリザードランスを打てる場面ではブリザードランスを押す」である。例え、対面にいるポケモンがヘイラッシャでも、白バドレックスでも、身代わりが残っていればちゃんとブリザードランスを押すのが大事である。時々コライドンやミライドンが吹っ飛んでいく。

 

(テラスタイプ)

 この型の白バドレックスを使うならば、ミミッキュと組み合わせて、コライドンに対する勝率を確保することが最優先である。そうすると、選択肢は「水」か「炎」となるが、この構築はウーラオスを選出されやすい。

 ウーラオスに対して隙を見せないことと、ステルスロックのダメージを抑えられることを意識し、テラスタイプは「水」を選択した。

 テラスタイプを「水」にすると、電気技に隙を見せることとなる(例えば、ミライドン、電気テラスのザシアン、パオジアン)が、対ウーラオスよりはケアが効く場面が多い。

 併せてではあるが、水テラスであれば、コライドンやミライドンと組んでいることがあるカイオーガ相手への誤魔化しも可能である。 

 なお、炎テラスのメリットとしては、黒バドレックスの草結びが抜群とならないため、黒バドレックス相手に動かしやすいことや、パオジアンの電気テラスをケアする必要なく立ち回ることができること等が挙げられるため、構築との相談が大事だと思う。

 

(努力値調整)

・S : 82 (92振り)

 白バドミラーでの行動をなるべく上から動くこと (1戦だけS負けが発生したが、他はすべて上から動いた)を最低限(実値76以上)とし、

 環境に一定数存在したガチグマ(50族、52族)やドドゲザン(50族)、Gマタドガス(60族)の上から身代わりをはれるようにするところまで努力値を割いた。

(環境調査)レギュJ S34~36 100位以内Sライン

  シーズン      順位       素早さ   
S34 1位 71
S34 49位 70
S34 79位 60
S35 3位 71
S35 32位 63
S35 72位 64
S36 51位 75

 

・HD : 207-167 (252-132振り)

 対黒バドレックス、対ミライドンを意識した調整とした。

 具体的には、臆病C252黒バドレックスのアストラルビットを非テラス時で15/16(93.75%)で耐え、守るを挟んで食べ残し2回分の回復を得ることで、臆病C252黒バドレックスのアストラルビット+草結びを81%で耐える。

 実態としては、打ち分けのできる黒バドレックスはアンコールがあるので後者の調整が活きることはそんなに多くないが、サイクル下で食べ残しを3回挟めばアストラルビットを受けた後に草結びを耐えるようになる等の指針として活用した。

 また、控えめC252眼鏡ミライドンの流星群を13/16 (82.25%)で耐える。

 火力の低いキラフロルのパワージェム程度であれば、水テラス時にみがわりが耐えることがある。火力の指針としては、C4振りキラフロルのパワージェムを身代わりが確定耐え(42~49)、控え目C252振りキラフロルの大地の力を身代わりが確定耐え(41~49)となる。

 

・HB : 207-189 (252-12↑振り)

 B補正をかけることで、努力値の余りを活かしつつなるべく高くなるようにした。

 ここで、 上で紹介した自分のS30構築記事からBの実値を1伸ばしているが、これは、ウーラオスの鉢巻インファイトが確2となる確率をなるべく下げる意図である。(言い換えれば、当時のダメ計が甘い)詳細は下記のシチュエーションでの確2確率を参考にしてほしい。

(参考)

 HDSを振り終わった後の努力値の余りは32である。

 白バドレックスと連撃ウーラオス(意地A特化、拘り鉢巻)の対面を仮定し、以下の行動の際に白バドレックスが確2圏に入ってしまう確率を求めた。

 1ターン目

  連撃ウーラオス : インファイト

  白バドレックス : 宿木の種

  → ターン終了時、白バドレックスが食べ残しと宿木で回復

 2ターン目

  連撃ウーラオス : インファイト

 白バド努力値   HP175 ウーラオス   HP177 ウーラオス 
A28 B4 37.1% 34.3%
A20 B12 26.5% 24.6%
A12 B20 26.5% 24.6%
A4 B28 18.3% 15.6%

 

 2. アルセウス 特性:マルチタイプ

 テラスタイプ : 毒

 持ち物 : 拘りスカーフ

 実値 : 227-x-144-147-166-152

 努力値 : 252-0↓-28-52-84↑-92 (穏やか)

 技 : ヘドロ爆弾 / イカサマ / 自己再生 / トリック

 

 レギュレーションJにおける白バドの相方として、白羽の矢が立った創造神。

 上述の構築経緯で紹介したシグマさんのシーズン35の構築をもとに採用した。

 シグマさん!ありがとう!!!いつも勝手に構築を参考にさせてもらってます!!!!!

 

 白バドレックスが隙を見せる相手の黒バドレックスに対して投げ、トリックを絡めて相手の行動を縛っていく役割を持つ。また、高耐久と高速再生技を兼ね備えていることにより、白バド軸の勝ち筋の一つであるTODルートにも持ち込みやすい点で貢献した。

 

(テラスタイプ)

 毒状態、毒菱の一貫を切る、黒バドレックスのギガドレイン、ドレインキッスを半減に抑える、火力に欠けるヘドロ爆弾の火力を補う、を全て満たすことができる「毒」タイプを採用した。

(技構成意図)

 イカサマ / 自己再生 / トリック … 元動画のまま流用した。

 特に、トリックは結構誰に入っても嬉しく、ディンルーやキョジオーン等の高耐久ポケモンのみに限らず、型によって対応が困難になるはずのポケモン筆頭格であるコライドンや黒バドレックスも拘らせてしまえば、白バドレックスやミミッキュと合わせて見れるようになる等、無効タイプや半減タイプを組み合わせて相手の動きに制約を課すことができるため、ザシアンやプレート持ちアルセウス等のトリック無効ポケモンがいない限り、選出した時にはさっさとトリックを打つ運用をしていた。

 イカサマは黒バドレックスへの主力打点であるが、剣舞後のアルセウスやパオジアンに対しても有力な打点となる。(特に、パオジアンに対しては、剣舞電気テラスで白バドが倒されることがあるので、イカサマは有力なカウンターとなる。)

(参考)

耐久 A ポケモン  ダメージ割合 
B4振り

A個体値0

A下降補正

 黒バドレックス  66.3-80.0%
B4振り

A個体値31

A下降補正

 黒バドレックス  77.7-91.4%
 H252振り 

 意地A252振り 

+2(剣舞)

アルセウス 42.3-50.2%
B4振り

意地A252振り

+2(剣舞)

パオジアン 43.2-51.0%
B4振り

陽気A252振り

+2(剣舞)

パオジアン 39.4-46.5%

 ヘドロ爆弾 … イカサマを半減にするフェアリーテラスの黒バドレックスや、ウーラオス、パオジアンに対する打点として採用した。

 (参考)

耐久 ポケモン 非テラス 毒テラス
D4振り ウーラオス   35.4-41.7%     53.1-62.3%  
D4振り パオジアン 37.4-44.5% 56.1-66.5%
D4振り

 フェアリーテラス 

黒バドレックス

48.0-57.1% 72.0-85.7%
 H124D4振り 

フェアリーテラス

黒バドレックス

44.0-52.4% 66.0-78.5%

(努力値調整)

 黒バドへの遂行力を絶対のものとするため、原案の調整と変えて、D方面を厚くしつつ、最低限のBを確保する調整とした。

 また、白バドと組ませる関係上、霊獣ランドロス抜きまではSが不要で、かつ、裁き→ヘドロ爆弾の火力減を補うべくCを少しでも高めておきたいことから、Sを一部Cに割いた調整を行った。 

 

・S : 152 (92振り) → スカーフを持った時に228

 原案動画では、霊獣ランドロス抜きだが、本構築ではそこまで抜く必要はないと判断。

 スカーフを持った状態で最速黒バドレックス抜き(実値149)を最低値とし、スカーフをトリックした後、被選出率の高い最速ブリジュラス(実値150)、最速キラフロル(実値151)を抜けるよう、実値152となるまで素早さに努力値を割いた。

 

・HD : 227-166 (252-84↑振り)

 控えめC252振り黒バドレックスの草結び...0.9%乱数3発(65-77)

 臆病C252振り黒バドレックスのサイコキネシス...8.5%乱数3発(67-79)

 

・HB : 227-144 (252-28振り)

 意地A252振りウーラオスのインファイト確定耐え

 ステロ込み意地A252振りパオジアンの+2(剣舞)氷柱落とし確定耐え

 ステロ込み意地A252振りアルセウスの+2(剣舞)ノーマルテラス神速確定耐え

 シルクのスカーフ持ち意地A252振りアルセウスの+2(剣舞)ノーマルテラス神速確定耐え

 

・C … 147 (52振り)

 余ったCを使ってなるべく高く。

 例えば、毒テラス時にHP191D81ウーラオスを90.2%(乱2)程度である。

 

 3. ミミッキュ 特性 : 化けの皮

 テラスタイプ : ステラ

 持ち物 : ゴツゴツメット

 実値 : 151-156-112-x-125-116

 努力値 : 164-252↑-92-0↓-0-0

 技 : じゃれつく / 影打ち / トリックルーム / 呪い

 

 Sが遅く、相手の展開を躱す試合運びになることがしばしばある白バドレックス構築における、最強の切り返しポケモンとして採用した。個人的には、白バドレックスがアタッカーであろうとなかろうと、必須ポケモンであると感じている。

 役割としては、化けの皮を使ってなんやかんやする、トリックルーム、呪いを活かして相手への切り返しを行う、等の役割を持っている。

 

 特に覚えておきたい動きは初手白バド-コライドン対面での以下の動きである。

 初手白バドレックス-コライドン対面で基本的には水テラス+宿木の種を選択するが、それに対してコライドン側がテラスを切って剣舞や身代わりをしてくることがある。

 その場合も、落ち着いて身代わりを剥がしながら、スケイルショットをミミッキュで躱し、ゴツメ+呪いで切り返す動きをとることで、コライドンの展開を切り返すことができる。

 アイアンヘッドの30%怯みを受け入れないといけない場合はあるが、それでもコライドンの展開に対してはこれ以上の解答はないと思っている。

 

(努力値調整)

 Aに振り切った後、残りをHBに振り分けた。

・HB : 151-112 (164-92振り)

 化けの皮のダメージ割合が最低となる8n-1とし、かつ、頻出するパオジアン、ウーラオス、アルセウス対面を意識して振り分けた。

→ HP133 : 化けの皮

努力値等 ポケモン 技  ダメージ量   耐久ライン 
意地A252振り パオジアン  氷柱落とし  109-129 確定耐え

 意地A252振り /水テラス 

 連撃ウーラオス  水流連打 104-124 確定耐え
 意地A252振り /拘り鉢巻   連撃ウーラオス  水流連打 116-138 90.3%耐え

→ HP115 : 化けの皮+ステルスロック

努力値等 ポケモン 技  ダメージ量   耐久ライン 
 陽気A252振り  パオジアン   氷柱落とし  99-117 14/16耐え
 意地A252振り /+2(剣舞)  パオジアン   氷の礫 102-121 11/16耐え

  * Bに厚い143-120にすると、13/16耐え

    珠想定の149-114を流用すると、10/16耐え

努力値等 ポケモン 技  ダメージ量   耐久ライン 
 意地A252振り /水テラス   連撃ウーラオス  水流連打 104-124 69.2%耐え
 意地A252振り /+1(龍舞)  アルセウス 地震 96-113 確定耐え
意地A252振り アルセウス  シャドークロー  90-106 確定耐え

 

 4. ドオー 特性 : 貯水

 テラスタイプ : ゴースト

 持ち物 : メンタルハーブ

 実値 : 237-x-88-70-154-41

 努力値 : 252-0↓-60-36-156↑-4

 技 : 大地の力 / 毒々 / 毒菱 / 自己再生

 

 ミライドンやカイオーガ、プレート持ちのアルセウスに対して強い役割を持つポケモンとして採用した。また、白バドレックスを使う以上毒菱を回収でき、キラフロルを切り返せるポケモンは必ず必要なため、このドオーがキラフロルの切返しの役割を担っていた。

(とはいえ、キラフロルがいただけで選出する、というほど枠に余裕がないのが禁2の悪いところ…)

 また、当初黒いヘドロで厚い特殊受けとしての採用を検討していたが、毒を絶対に撒くことができる方が強いと感じたため、メンタルハーブを持たせて役割の遂行力を上昇させた。

 

(テラスタイプ)

 連撃ウーラオスに対して動かしたい場面が多すぎるのに、鉢巻ウーラオスのインファイトを2発耐えない。「ゴースト」にするしかない。

 

(技構成意図)

 毒々 / 毒菱 … 白バド、ミミッキュを最大限活かすべく、対面で打てる毒々と、裏へ毒を入れることができる毒菱を両採用した。特に、精霊プレート、雫プレート持ちのアルセウスに対して選出することが多いため、メンタルハーブと合わせて対面でも毒、裏にいても毒のルートを残しておきたかった。

 大地の力 … キラフロル入りの構築に投げることが多いため、毒菱を撒かれてしまう地震ではなく、毒菱を撒かせない大地の力を採用した。

 

(努力値調整)

・HD : 237-154 (252-156↑振り)

 ミライドンが役割対象となるため、C特化ミライドンの流星群→流星群を確定耐えで調整した。

・HB : 237-89 (252-68振り)

 陽気A252振りザシアンの+1巨獣斬確定耐えとなる。

 鉢巻意地A252振りウーラオスのアイススピナーを13/16(81.2%)耐えとなる。

・C : 70 (36振り)

 D4振りウーラオスの身代わりを割れるように余った分を振り分けた。

HP  身代わりHP  条件
~183 ~45 確定で割れる
 184~187  46  14/16 (87.5%)で割れる 
 188~191  47  12/16 (75.0%)で割れる 

 

 5. キョジオーン 特性 : 清めの塩

 テラスタイプ : 炎

 持ち物 : どくどくだま

 実値 : 207-121-187-x-122-56

 努力値 : 252-4-156↑-0↓-92-4

 技 : 塩漬け / 鉄壁 / 自己再生 / 投げつける

 

 状態異常をカットできることから、ホウオウを軸とした構築や、キノガッサ入りの構築に対して、積極的に選出できるポケモンとして採用した。

 

 仮想敵「黒バドレックス(ウーラオスorパオジアン)+ディンルー+ホウオウ」に対して選出した際の動きが以下のとおりである。

 アルセウス-ディンルー対面を作って、トリックを押す(ディンルーが選出されていなければそもそもTOD不利になることはないので良い)。

 そうすると、基本的にはディンルーにトリックが通るか、ホウオウにトリックが通る。ホウオウにトリックが通ると、厚底ブーツを貰うことが多く、キョジオーンで塩漬け、自己再生を適切に打っていればTODに向けて有利に試合を進めることができる。ディンルーにトリックが通ると、やはり、TODが肝となり、撒き技で拘るか、吹き飛ばしで拘るか、しかできないため、塩漬け、自己再生を適切に打っていればTODに向けて有利に試合を進めることができる。

 

(テラスタイプ)

 キノガッサ-ザシアン-黒バドレックスの並びに対して、テラバースト以外の技が一貫しないようなテラスタイプとしたかったため、「炎」を選択した。

 

(持ち物・技構成意図)

 どくどくだま+投げつける … 

 食べ残しを白バドレックスから外せないため、食べ残しを持たせられない。

 役割対象の構築にパオジアンが入っていることはあるものの、あまり隠密マントが活躍するシチュエーションが多くない。

 これらの理由から、持ち物の上位2つが候補から外れた。

 そこで白羽の矢が立ったのがどくどくだま+投げつけるの組み合わせである。

 キョジオーンの選出シチュエーションとしては、ホウオウを軸とした構築や、キノガッサ入りの構築に対しての選出が主であるが、これらの構築に組み込まれやすい拘りトリック系の黒バドレックスに対して、カウンターを仕込むことができる。

 また、パオジアン等の有限ポケモンを相手に、塩漬けだけでは足りない処理速度を補うことができ、TODの勝ち筋の目途が立ちやすい、というメリットも有している。

 

 鉄壁 … 炎テラスを切った状態で、キノガッサ、ザシアンの前での居座りを安定させたいことから、奴らの剣舞に対抗できる鉄壁を採用した。

 

(努力値調整)

 HBをある程度振り切ったのちに、Dに振るかSに振るか、を207-121-187-x-122-56と、207-121-187-x-116-62との間で最後まで迷った。

 S振りのメリットは35族ミラーで先に動けること(例えば、身代わり持ちのキョジオーンに対して、先に塩漬けを打てる、ヘイラッシャの地割れの試行回数を1回減らせる場合がある等) であり、

 D振りのメリットは、黒バドレックスやムゲンダイナへの立ち回り幅が増すことである。

 最終的には、ヘイラッシャやキョジオーンは基本的に白バドレックスで面倒を見ること、先発キョジオーンの選出をほとんどしないため、よーいどんでヘイラッシャやキョジオーンと対面することがないことから、35族ミラーがさほど発生しないと踏んで、D振りを行った。

(参考)

 

 6. ミカルゲ 特性 : すり抜け

 テラスタイプ : ノーマル

 持ち物 : もののけプレート

 実値 : 155-x-129-158-129-57

 努力値 : 236-0↓-4-252↑-4-12

 技 : 祟り目 / どくどく / 挑発 / スキルスワップ

 

 7世代以前のスペシャルルール以外で使ったことがなかったが、本構築の最後の一枠として白羽の矢が立った。

 特性のすり抜けとゴーストタイプ×祟り目の相性が良く、役割対象は当然グライオン。加えて、チオンジェンやルギアをほんのり見ることができる。

 

 なにより見た目が良い。

 今回はヒスイ産の親分個体を使用したが、親名はシロナでレベルは61の個体も持っているため、そちらを使用しようか最後の最後まで迷っていた。

 

(テラスタイプ)

 仮想敵は、コライドン+黒バドレックス+ヘイラッシャである。

 ここで、白バドレックス+ミミッキュ+ミカルゲの選出をすることが多い以上、ミカルゲのテラスタイプとは黒バドレックスへ奇襲を仕掛けられる「ノーマル」が良いだろう、と思い「ノーマル」とした。

 正直、白バドレックスにテラスを吐くことが多く、ミカルゲ-グライオン対面で黒バドレックスに引けるわけもないので、コライドンに対して切り返せるテラスタルの方が良かったのかもしれない、と思っている。

 

(持ち物・技構成意図)

 祟り目 / スキルスワップ @もののけプレート …

 このポケモンの役割はグライオンを倒すことではない。一回、グライオンが裏に引いてしまえば、白バドレックスが場にいる間にグライオン引きに対してリスクをつけられるため、グライオンの行動の選択肢から、安定行動以外を除外することが役割である。

 そこで、守るを合わせられたとしても、挑発がなければ引く以外の行動ができなくなる技としてのスキルスワップ、挑発があったとしてもグライオン側の選択肢を奪える程の有効なダメージを入れることができる技としての祟り目を採用し、祟り目の火力を伸ばすためにもののけプレートを持たせた。

 

 どくどく / 挑発 …

 身代わり持ちに対して役割を持つことができるということは、ルギアやチオンジェンに対しても役割を持つことができるということである。そこで、多彩な変化技を防ぐことのできる挑発、身代わりを貫通して毒状態を付与できるどくどくを採用した。

 特に、ルギアに対しては、変化技を挑発で防げば、サイコノイズを無効化できるため、白バドレックスの弱点であるルギア構築に対して一定の勝率を出すことができると予想している。(なお、最後1週間でルギアと一回もマッチングしなかったため、あくまで予想である。)

 

(努力値調整)

 余り特筆すべきことはないが、最低限の耐久と、グライオンへの祟り目の火力を持ち味とするため、ほぼHCで振りきった。

 

【後語り】

 SVを3年やってきて、最後の新規ルール?と噂されるレギュJの集大成に、ある程度納得のいく構築をとることができ、かつ、自分の中でSV歴代2番目の順位と、良い結果をとることができてよかったと思う。

 白バドレックスを使うのもSVではもう最後でしょう。レギュGからちょくちょく使ってきて、レギュI/Jでは自分の相棒とも言ってもよいくらいのポケモンだったので、もう味わい尽くしました。

 シーズン38以降もランクマはしばらく続いていくと思うが、正直燃え尽きているので、SVのランクマで三桁以上の順位はもう狙わないと思う。いつか、SVの総括記事出します。

 

【Special Thanks!!】

 今シーズン最終日まで一緒に戦い続けてくれた、あかりちゃんさん、ちょこぱぃさん、たかきりさん、ちゃんつーおさん!ありがとうございました!!!!!!!!

 あかりちゃんさん、たかきりさん、最高順位更新おめでとう!!!!

sakuya-fairithm.hatenablog.com

takakiripoke.hatenablog.com

 シグマさん!毎回構築のアイデアをいただいてます!!!!!!!!!

 ↓ みんな!!登録するんだよ!!!!!!!!!!!

www.youtube.com

 

 家族へ!年末年始にもかかわらずごめんなさい!!

 

【レギュI / コライ+パゴス】深紅の猛攻/青藍の速攻【SVS32 最終435位 / R1876】

 Kyonkyonぽけ (X : @Poke_kyonkyon4)です!

 レギュIは、

 S30 : 白バド + グラードン (115位, R2024) 記事あり

 S31 : 黒バド + テラパゴス (629位, R1853)

 と使ってきて、また違う伝説を試してみようと、今期はコライドン + テラパゴスを使ってみました!

 順位が500位を切ったら構築記事を書こうかと思っていたところ、無事435位でフィニッシュできたため、構築記事を書きたいと思います。

 鉢巻コライドン×スカーフテラパゴス、とあまり見ない並びとなっていると思いますので、もし興味のある方は見ていってください!

 正直、噛み合いが否定してきれていない構築なので、ほかの人の使用感も知りたいと思っています。レンタル構築を公開しているので、良ければ使ってみてください!

 感想、コメント、また、Xでのいいね・リポストも是非是非お願いいたします!

 

【最終使用構築】

 レンタルID : C924FR


【最終成績】

 TN : きょす! 最終435位、最終レート1876

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目次

【構築経緯】

【個体解説】

 1. テラパゴス

 2. コライドン

 3. テツノワダチ

 4. ママンボウ

 5. イーユイ

 6. アラブルタケ

【構築の動かし方】

【コライドンの噛み合いどうすんの?】

【きついポケモン】

【後語り】

【Special Thanks!!】

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【構築経緯・構想編】

 S31では、黒バドレックスと仲良くなろうと、黒バドレックス+テラパゴスを試していた。そのため、今期の構築も黒バドレックス+テラパゴスを軸に組み始めた。

 (参考 : S31の構築)

 黒バドレックス+テラパゴスの構築の強みは、黒バドレックスが生み出すノマテラ択をテラパゴスである程度解消できる点である。

 順当にテラパゴスの強みを活かしてS32を戦っていたのだが、シーズン中盤に事件が起こる。黒バドレックスがピンポメタに引っ掛かりまくって不快だったのだ。実際、動画撮影中のシグマさんとくろこさんとマッチングし、動画化されてしまっている。 (TN : きょす!、きょんきょん)

youtu.be

youtu.be

 そのため、黒バドレックスを構築から外すことを決意した。

 ここで、黒バドレックス+テラパゴス構築を使う中でテラパゴスには手ごたえを感じており、また、トドロクツキの鉢巻の物理高火力との組み合わせが手に馴染んだ感触を持っていた。この感触の理由は、テラパゴスの個体解説で後述するが、テラパゴスの禁伝とは思えないような貧弱な火力がネックとなるのを物理高火力でごまかせる点である。

 

 ところで、並行して、所属している鯖の中でRTA企画を行っていた。

 企画の中で、以下の構築をCLEARさん(@CLEAR598)からもらった。

 変な構築であり、どうしようもないポケモンが2体入っていたが、コライドンの物理高火力に感動し、上記2個の構築を組み合わせてスカーフテラパゴス+鉢巻コライドンを軸として構築を組み始めた。(ここで既に7/23)

 

【構築経緯・本気編】

・軸の選定

 スカーフテラパゴス+鉢巻コライドンを円滑にサイクルに組み込むため、以下の要素を持つポケモンを軸となる一般ポケモンとして採用したいと考えた。

  1. コライドン、ザシアンに対して受けながら削りを入れられる
  2. 下から交代技を打つことで、鉢巻コライドンを無傷で着地させることができる。
  3. ステロ、毒菱などの撒き物を解除できる
  4. ミライドンに対してサイクルを回すことができる

 そのため、1,2の要素を持つポケモンとしてママンボウを、3,4の要素を持つポケモンとしてテツノワダチを採用した。

 

 また、上記4体では、コライドンがザシアン、黒バドに対して下から動くこととなり、ザシアン+黒バド構築に対して窮屈な動きをとること、また、カイオーガ入りの構築に対して全く戦えないことから、それぞれの対策として、イーユイとアラブルタケを採用した。(なお、この2匹の採用に至ったのはギリギリ最終日)

 

 以上の流れで、テラパゴス、コライドン、テツノワダチ、ママンボウの4体を軸として、イーユイ、アラブルタケを補完として構築が完成した。

 

 鉢巻コライドンを使う以上噛み合いや願望プレイング(初手ムゲンダイナに炎テラスフレアドライブが代表)を消しきれなかったが、テラパゴスと組み合わせることで、多少は噛み合いを減らす構築が作れたと思う。

 

【個体解説】

1. テラパゴス 特性 : テラスシェル→ゼロフォーミング

 

 テラスタイプ : ステラ

 持ち物 : 拘りスカーフ

 技 : テラクラスター / 冷凍ビーム / 大地の力 / 悪の波動

 努力値 : 0-0↓-4-252-0-252↑ (性格 : 臆病)

・テラスタルフォルム

 実値 : 170-x-131-157-130-150 (スカーフ : 225)

・ステラフォルム

 実値 : 235-x-131-182-130-150 (スカーフ : 225)

 

 レギュG,レギュIのように、パワーの高い禁伝が採用できる環境だと、どうしてもテラス択によって勝敗が左右されるシーンが多くなる。そのため、今回の構築では、テラパゴス固有の性質である、テラス択の拒否性能の高さを理由として軸として採用した。

 

 具体的には、相手のテラスタルを縛りながら殴ることができ、かつ、拘りアイテムを持たせても、テラクラスターを最低でも等倍でも打つことができること等のテラパゴスが場にいることによる効果と、相手のテラスタルに対する切り返し性能の高さによるテラパゴスが裏にいることによる効果が挙げられる。

 

 ここで、本構築では、少し珍しい持ち物である拘りスカーフ(S32採用率 : 0.9%)を持たせた型で採用した。

 臆病最速で拘りスカーフを持つことにより、環境最速クラスの135~150族(パオ、ミライ、コライ、ザシアン、黒バド)や、準速スカーフのウーラオスやルナアーラ(実値149)を抜くことができるようになる。

 この高い先制性能に、特性のテラスシェルと耐久数値による耐久性能が組み合わさることで、サイクル下での行動回数を確保することができ、ダメージレースを有利に進めることができた。

 

 一方、行動回数が確保できるものの、禁伝とは思えないような貧弱な火力がネックとして挙げられる。

 最も顕著なところだと、テラスタルフォルムの場合、悪の波動で大概の黒バドレックスを倒すことができなかったり、テラクラスターで非襷パオジアンを確1にとれない程度の火力しかない。

 このネックを解消するため、相方の伝説として、スーパー火力を叩き出せるコライドンと組み合わせた。

 

2. コライドン 特性 : ひひいろの鼓動

 テラスタイプ : 炎

 持ち物 : 拘り鉢巻

 技 : インファイト / 逆鱗 / フレアドライブ / 蜻蛉返り

 努力値 : 0-252-4-0↓-0-252↑ (性格 : 陽気)

 実値 : 175-187-136-94-120-205

 

 スーパー火力ポケモンとして採用。スーパー火力以外の形容手段が見つからないくらいのスーパー火力を出せる強みがある。

 ここで、テラパゴスと組み合わせると、相互で相性補完が成立する。

 具体的には、テラパゴスの貧弱な火力で倒しきれない耐久を持つポケモンに対しての火力を出すことができる点が強み。特に、ディンルー、ホウオウに対する削り性能が優秀で、ディンルーからのステロ展開を否定できる点が強い。

 また、コライドンより上から動く黒バドレックスや同速が発生するパオジアンに対して、テラパゴスへの引きでの切り返しが成立しやすい。

 

3. テツノワダチ 特性 : クォークチャージ

 テラスタイプ : 悪

 持ち物 : 突撃チョッキ

 技 : 地震 / はたき落とす / ボルトチェンジ / 高速スピン

 努力値 : 188-116-4-0↓-108-92↑ (性格 : 陽気)

 実値 : 189-147-141-82-104-151

 調整意図 : 

 S … 環境に多い149(準速97族 : ルナアーラ、ウーラオス)を抜く

    ついでに150 (最速ブリジュラス)を抜く

    ミライドンが出てくると、素早さが226となり、結構いろんなポケモンを抜ける

 (2回くらい最速キラフロルとの同速を経験したので、152でもいいかもしれない)

 A … 叩き落とすでHP振りの黒バドは確1にとれるくらいの最低限の値

 HB … 陽気霊獣ランドロスの地震は耐える

  (一番悪いケースでも、叩き落とすを打てれば一定の仕事をしたと換算する)

 HD … C特化ミライドンの水テラバーストを耐える

 

 コライドンとテラパゴスで厳しいミライドン入りの構築に出せる、テラパゴスのサイクル加入を制限するステルスロックや毒菱を解除できる、の理由で、積極的に選出していきたい一般ポケモンとして採用した。

 

 対ミライドンの観点では、耐久をミライドンの水テラバーストを耐えるラインで調整することで、ミライドン対面のはたき落とすが安定するようになる。相手のスカーフ水テラバーストは確定で耐えることができ、スカーフ以外の場合、相手の持ち物を落とせるので水テラバーストを確定で耐えることができるようになる。

 そうすると、相手のミライドンの引きや別の行動に対しても持ち物を落として有利に進めることができ、水テラスに対してはテラパゴスの切り返しが成立するように立ち回れる。

 なお、オーバーヒートはごめんなさいとさせてもらいました。

 

 また、ステルスロックや毒菱の解除の観点では、特に、キラフロルに対して毒菱を踏まずに出すことができ、高速スピンで解除できる点で重宝した。ここで、高速スピンを透かす手段としてゴーストタイプへの引きが想定されるため、技としてはたき落とすを採用し、更にテラスタイプを悪にした。

 

・努力値調整について(少し数字の話)

 チョッキ持ちのポケモンの努力値調整については、Dを2上昇させるごとにD実値が3上昇するので、効率の良い配分を計算するのが難しい。今回のケースでの5点振りの効率性は下記の通り検討した。

 

 絶対に落とせないS92振りを確定させた後、B4振り、HAD少なくとも4振りを前提とすると、努力値が400余るから、0≦x,y<31、x+y≦50を用いて、H実値 = 166+x、B実値 = 141、 D実値 = 1.5×(91+y)と表される。
 (ただし切り捨て処理のことは後で考える必要がある。)

 

 これが、

 H×B > [ランドの地震を耐える耐久指数] 

 H×D > [C特化ミライドンの水テラバーストを耐える耐久指数]を満たし、かつ、

 x+yの値が最小になるようなx,yを求めれば、

 最低限の耐久を担保しつつ、Aに努力値をなるべく割ける配分となる。

 これを求めると、(x,y) = (23,13)となるから、H188振り、A116振り、D108振りが最適であることがわかる。

 

4. ママンボウ 特性 : 再生力

  

 テラスタイプ : フェアリー

 持ち物 : ゴツゴツメット

 技 : クイックターン / 願い事 / 守る / こらえる

 努力値 : 4-0-252↑-0-252-0↓(個体値0) (性格 : 呑気)

 実値 : 241-95-145-x-252-63

 

 いつもの相棒。

 コライドンやザシアンを削る、ホウオウ等の中途半端な物理火力を受けきりながら願い事とクイタンを絡めてHP管理を行うことで、サイクルを有利に回すことができる点で重宝した。

 特に、今回の構築では、コライドンより遅いポケモンの目の前で下からクイックターンを打って(例えばグライオンの身代わりを剝がしながら)コライドンを着地させることで、数的有利を積極的に狙うことができる。

 

・今回のテラスタイプ、技選択について

 レギュG以降ママンボウを構築に採用することが多いのだが、毎回のようにテラスタイプ、ラスト1個の技を調整している。

 S20 (G) … 悪テラス、ミラーコート採用

 S26 (G) … ドラゴンテラス、スキルスワップ採用

 S28 (G) … 毒テラス、ミラーコート採用

 S32 (I) … フェアリーテラス、こらえる採用

 今回の構築では、テラスタイプをフェアリーとし、ラスト1個の技にはこらえるを採用した。

 テラスタイプをフェアリーとすることで、テラスタルを切ったときにコライドンが確実にママンボウに触れることとなる。本構築はスケイルショットを採用したコライドンが少しきついので、スケイルショットを透かしながらママンボウを動かし、コライドンを削りきることを目的としている。

 また、ママンボウはザシアンにも役割を有する。ここで、コライドンもザシアンも剣の舞を覚えるポケモンであり、採用率も低くない。また、鉢巻コライドンの火力は高すぎてママンボウでも受けきることができない。そこで、ラスト1個の技としてこらえるを採用し、ママンボウを触らせながら相手の攻撃を耐えれるようにしておくことで、最後の一押しを入れられるようにした。

 

5. イーユイ 特性 : 災いの玉

 テラスタイプ : フェアリー

 持ち物 : 気合の襷

 技 : オーバーヒート / 火炎放射 / 悪の波動 / テラバースト

 努力値 : 52-0↓-4-252-12-188↑ (性格 : 臆病)

 実値 : 137-x-101-187-142-158

 調整意図 : 

 S ... 最速ランドロス抜き

 耐久 ... 襷を持たせるとはいえ、控え目黒バドレックスのアストラルビットの乱数や、白バドレックスの氷柱針の乱数が変わるので、耐久はあった方がいい、という意図でSを振り終わった残りをHBDに割いた。

 ちょうど、控え目黒バドレックスのアストラルビットを2耐えする。

 

 補完枠①として採用。

 コライドンがザシアン、黒バドより遅いため、ザシアンと黒バドには可能な限り構築単位で強い方がいい、という思想の元採用。

 テラスタルを切られなければ1:1交換をとることができ、テラスタルを切られればテラパゴスが通る、という使い方をする。

 たまにコライドン+黒バド構築に出さないといけない場合があるので、スケイルショットを透かすことができるフェアリータイプを採用した。

 

6. アラブルタケ 特性 : 古代活性

 テラスタイプ : 炎

 持ち物 : 食べ残し

 技 : キノコの胞子 / 種爆弾 / テラバースト / 不意打ち

 努力値 : 244-180↑-20-0↓-4-60 (性格 : 意地っ張り)

 実値 : 217-187-122-x-120-83

 調整意図 : 

 A ... 11n

 S ... Gマタドガスをある程度抜いて上からキノコの胞子を打てる数値

 

 補完枠②として採用。

 主な役割対象はカイオーガであるが、カイオーガとともに組まれているコライドンに対して無理矢理キノコの胞子を打つことができるよう、炎テラスで採用した。

 

【構築の動かし方】

 基本選出は、以下の3種類なので、以下の3種類の選出についての動かし方を説明する。

 ①コライドン+テラパゴス+ママンボウ

 ②テラパゴス+ママンボウ+テツノワダチ

 ③コライドン+ママンボウ+テツノワダチ

 

 ①コライドン+テラパゴス+ママンボウ

 この選出は、主にコライドン+黒バドorルナアーラを軸とする構築、受けループに選出する。

 初手は主に構築に入っているステルスロックを撒きそうなポケモンに合わせて決める。

 ディンルー入りの構築に対しては、初手ディンルーに対してコライドンの火力を押し付けないとステロ撒菱展開が厳しいため、初手からコライドンを投げていく。

 霊獣ランドロス入りに対しては、初手テラパゴスでステロを撒かせない展開を狙っていく。

 

 ②テラパゴス+ママンボウ+テツノワダチ

 ③コライドン+ママンボウ+テツノワダチ

 これらの選出は、ミライドン入りの構築、ホウオウ入りの構築と、テラパゴス入りの構築に対して選出する。

 特にミライドン入りにはテツノワダチが有利で、テラパゴス入りにはテツノワダチを投げないと勝てない。

 霊獣ランドロスがいる場合には②を選び、テラパゴスを初手、ディンルーがいる場合には③を選び、テツノワダチを初手に投げて選出する。

 

【コライドンの噛み合いどうすんの?】

 気合で噛み合わせます。

 

・初手コライドンミラー

 特性の発動順が自分が先なら、同速は無視してインファイトを押す。

 特性の発動順が自分が後なら、基本はスカーフを意識してママンボウに引くが、過去の構築記事などからスケイルショットの波動を感じた場合には、炎テラス+インファイトを打つことも多い。

 

・初手ムゲンダイナ

 スーパー炎テラスフレアドライブ。

 ドラゴン技警戒してね、って魂込める。

 

【きついポケモン】

 剣舞スケショコライドン ... ママンボウに対してスケイルショットが非接触、更には2回剣舞されるとテラパゴスがテラスシェルごと貫かれるため、結構きつい。

 特に、コライドンミラーで同速をテラスも切らずにスケショで突っ込んでくるプレイヤーがいるため、結構しんどい。コライドンの宿命だから仕方ないのだが。

 チオンジェン ... 神経をすり減らしながら身代わりを割ることになる。ママンボウのクイタンで身代わりを割らないといけないので途方もない時間がかかる。

 

【後語り】

 最終日は結構うまくいったので(他方ROMも500位台)、もう少し伸ばしたかった。

 とはいえ、仕事の前日で寝ないといけないし、勝っても負けてもコライドン噛み合っただけじゃない?の疑念をぬぐえなかったので、この成績はまぁ順当なところで落ち着いたんじゃないかと思っている。

 構築の軸4体自体は結構完成していると思っているが、補完枠2体については、最終日にやっと思いついて入れられたポケモンなので、対戦回数をこなすともしかしたら改良指針が見えてくるかもしれないとは思っている。

 しかしながら、もうコライドンはしばらくいいや。

 あと、テラパゴスはつえーぞ。

 

【Special Thanks!!】

 今シーズン最終日まで一緒に戦い続けてくれたちゃんつーおさん、ちょこぱぃさん、応援に来てくれたBrunchさん、構築の指針を見せてくれたCLEARさん、ありがとうございました!

 最後に、日々ご協力いただいている嫁様、ありがとうございました!!!!

 

 

【レギュI / 白バド+グラードン】”炎剣’’と”氷槍”の裁【SVS30 最終115位 / R2024】

 シーズン30は、非常に嬉しい成績を残せました!Kyonkyonぽけ (X : @Poke_kyonkyon4)です!

 自身初の115位、シーズン1を除いた初のレート2000を達成でき、気合の入っている構築記事なのでよければ読んでいってください!

 今シーズンは、まだ開拓の進んでいない白バドレックス+グラードンという並びを使っていましたので、シーズン31以降で色々な伝説の組み合わせを試してみたい人の参考になれば嬉しいです!

 

 また、感想、コメント、また、Xでのいいね・リポストも是非是非お願いいたします!さらに、レンタル構築を公開しているので、良ければ使ってみてください!

【最終使用構築】

レンタルID : 5JPYV8

 

【最終成績】

 TN : きょんきょん 最終115位、最終レート 2024

  *自己最高順位更新!(194→115位)

  *SVシーズン1を除いた初のレート2000達成!

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目次

【命名経緯】(*興味のない人は、そんなに長くないので【構築経緯】まですっ飛ばしてください。)

【構築経緯】

 ・禁伝のチョイス

 ・一般枠の検討

【個体解説】

 1. 白バドレックス

 2. グラードン

 3. ミミッキュ

 4. ガチグマ

 5. キラフロル

 6. ドラパルト

【使い心地】

 ・対禁伝の組み合わせ

 ・重いポケモン

 ・意外となんとかなるポケモン

 ・(追記) 構築のイメージ像

【後語り】

【Special Thanks】

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【命名経緯】 (*興味のない人は、そんなに長くないので【構築経緯】まですっ飛ばしてください。)

 「「6マナで3000以下を全破壊、破壊した数だけドロー」」

 20年前のデュエマを知っている同世代であれば誰もが一度は頭を抱えたことのある最強呪文「炎槍と水剣の裁」をモチーフとした。

 「(温泉)  1 × ボルバル

  (元温泉) 4 × 裁

  (温泉)  1 × 呪紋の化身

  (元温泉) 1 × サイバー・ブレイン

  (温泉)  4 × 母なる大地 ...」

 今でも忘れられない14弾環境のリストである。ボルバルザーク以外はレア以下で組めるため、小学生当時でも交換を駆使して、準環境のリストくらいは組むことができたのを記憶している。

 その後、除去ボルバル、15弾のランデスボール、17弾以降のサファイアは小学生には高すぎたため、しばらく環境トップデッキを握ることはなかった。

 

 話を戻すと、本構築において、

 ”炎剣”担当は、グラードン(ただし、断崖の剣は命中85のため不採用)

 ”氷槍”担当は、白バドレックス(こちらはブリザードランスワンウェポンで採用)

 である。

 20年前の思い出と現代を生きるポケモンをフュージョンし、「”炎槍”と”水剣”の裁」を組み替えて、構築名を「”炎剣”と”氷槍”の裁」とした。

・炎剣担当:グラードン(*ただし断崖の剣は採用していない)

・氷槍担当:白バドレックス(*ブリザードランス採用)

 

【構築経緯】

 文章で書くとかなり長くなるので、すっ飛ばしたい人は下の画像だけ見てください。

 詳細が見たい人は、その後文章の方を読んでください。

・禁伝のチョイス

 使用率が上位の禁伝のうち多くのポケモンに対して、テラスタル込みで有利に戦うことができ、かつ、一旦自分の動きに入ってしまえば切り返されにくい強さを発揮できるポケモンとして、やどみが白バドレックスを軸に組み始めた。

 また、対一般ポケモンの観点でも、ウーラオス、オーガポンの評価低下により、環境的にも追い風を受けていたと感じた。(S29 5位 … ウーラオス、6位 … オーガポン → S30 14位 … ウーラオス、15位 … オーガポン)

 この型の白バドレックスのテラスタイプは、コライドンに抗えるテラスタイプとすることが必須であり、よって、「水」タイプまたは「炎」タイプが採用されがちである。本構築では、更に、カイオーガに対する有利・不利関係を意識して、「水」タイプを採用した。

 (*各伝説と白バドレックスの相性関係は後述の個体解説を読んでください。)

 

 ここで、白バドレックスのテラスタイプとして「水」タイプを採用した場合のリスクを抽出するとざっくりと以下のリスクがあげられる。

・水テラスを切らされた後にミライドンと対面すると負ける

・カイオーガに水テラスを切ってごまかしに行っても、雷を打たれる

・パオジアンから電気テラバーストが飛んでくる

・とにかくカイオーガが重い

 

 したがって、電気の一環を切れるポケモンを裏として採用する必要があった。

 電気の一貫を切ることのできる地面タイプのポケモンとしては、ディンルー、霊獣ランドロス等の一般ポケモンを採用することが多いが、これらのポケモンはとにかく重いカイオーガに対して誤魔化し性能を発揮できない。

 

 そこで白羽の矢が立ったのが、「グラードン」である。

 登場時に強制的に天候を晴れにしながら地面タイプのポケモンとして場に降り立つため、特に対カイオーガで戦況を引っくり返すことができる点が強かった。

 更に、ミライドンや電気テラスパオジアンに対しても上から殴れるようにするため、拘りスカーフを持たせた型として採用した。

 

・一般枠の検討

 まず白バドを軸とした時に採用したい強い動きと、補完しておきたい弱点を抽出した。

→強い動き

  1. 白バドが下からやどまもみがをしているだけで勝てるルートの用意

  2. 的を絞らせない動きの押し付け

  *選出段階で宿木一点読みに絞らせない

  *宿木型がバレた後も、想定外のトリル下白バド運用

→やどみが白バドを軸とした構築に生じがちな弱点

  1. 先に相手に身代わりなどを展開されてしまった場合に、不利展開をとってしまう

  2. Sが遅いことから、サイクルを回す過程でHPが削られると、禁伝2体のパワーに押し切られる懸念がある

  3. 白バド-黒バド対面で引き先を用意しないと不安定になる

  4. 毒びし展開(特にキラフロル)に弱い

  5. グライオン重すぎ

 

 抽出した強い動きと弱点の補完を両立できるポケモンを採用すべく、「キラフロル」と「ミミッキュ」を採用した。

→キラフロル (強い動き1、弱点1に対応)

 キラフロルの強みは、ステロ、毒菱を撒きながら、相手の交代に負荷をかけていくことができ、白バドが下からやどまもみがをしているだけで勝てるルートのための動きをサポートすることができる点にある。

 加えて、相手のアタッカーを一回流す動きを同時にでき、相手の展開を阻害することできる点で白バドの弱点を補完できる。

 

→ミミッキュ (強い動き2、弱点1,2に対応)

 ミミッキュの強みは、何より白バドの動きのサポート性能と、独特の切り返し性能にある。

 レギュGにおいて、宿木白バドと組むミミッキュは、剣舞身代わりコライドンに対して、白バドの「水」テラスと、自前の「フェアリー」タイプを組み合わせて、技を透かしながら呪いを入れて流しに行く使い方がされる等、白バドの動きを全力でサポートするような使い方がされたいた。

 ここで、レギュGにおいて、宿木白バドと組むミミッキュはこだわりスカーフを持つことが多く、スカーフトリックや、上から道連れを押すことで白バドの動きをサポートしていた。

(参考記事)

atsutokofrog.blog.fc2.com

atsutokofrog.blog.fc2.com

 この使い方は、レギュIでも準用できると考えた。

 しかし、本構築ではグラードンにスカーフを渡したいため、ミミッキュにスカーフを渡すことはできない。

 そこで、本構築では珠トリル型のミミッキュを採用することとした。

 ここで、通常、宿木白バドはサポート用の拘りスカーフ等(他はゴツゴツメットや後攻の尻尾等が挙げられる)と組まれることが多く、トリル型またはトリルエース型の白バドは珠トリル型ミミッキュと組まれることが多く、宿木白バドと珠トリル型ミミッキュの組合せはあまり使われていなかった。これによって、宿木型がバレた後の想定外の動きを作ることができ、かつ、相手の展開への切り替えしや、白バドのSを補う運用を可能とした。

 

 最後に、4体のポケモンを軸として、補完枠として、「ガチグマ」、「ドラパルト」を採用した。

 

→ガチグマ (強い動き2、弱点補完3,4に対応)

 次に、トリルミミッキュとの組み合わせの相性が良いガチグマを採用した。

 通常、ガチグマには火炎玉を採用されたアタッカーとして採用されることが多く、これによって、選出段階で宿木白バドを中心とした構築の一点に絞らせない役割を有している。

 実際には、ガチグマは突撃チョッキを持っており、試合序盤の白バド-黒バド対面で引いてから切り返す要員が、主な採用意図である。

 赫月ガチグマではなく、原種ガチグマを採用している理由としては、特殊耐久の高さによる対黒バドの安定性が挙げられるが、加えて、対白バド軸用の毒展開(キラフロル等)への強みが挙げられる。白バドに対して相手のキラフロルが毒を撒く対策が存在するが、それに対して、超火力超耐久ガチグマを爆誕させることができる、というカウンターを戦略に取り込むことができる。

 

→ドラパルト (弱点補完5に対応)

 ここまでの5体だとグライオン入りの構築に大敗してしまう。

 そこで、グライオン対策の要として、身代わりを貼ったグライオンへの高打点を持つ「すり抜け眼鏡祟り目ドラパルト」を採用して、構築が完成した。

 

【個体解説】

1.  白バドレックス 特性:人馬一体

 テラスタイプ : 水

 持ち物 : 食べ残し

 実値 : 207-189-188-x-167-82

 努力値 : 252-28-4↑-0↓-132-92 (腕白)

 技 : ブリザードランス / 宿木の種 / 守る / 身代わり

 選出率 : 96%、選出時勝率 : 58%、初手率 : 91%

 

 何と言ってもこの異常な数値が特徴。語ることなく最強。

 圧倒的な数値を活かして、後述のように、多くの伝説と対面で戦うことができる。そのため、例外を除いてほとんどのパーティに対して初手で投げて選出する。

 また、身代わりがあることで、一撃技や確率引っ掛けをある程度回避することができ、さらにはキョジオーンやヘイラッシャなどの一般枠での詰ませ性能が高いポケモンを逆に詰ませることができる点で不快要素が減り、心地よく使うことができる。

 本構築全体を敢えて物理を偏重とし、かつ、トリックルームの可能性を構築として残すことで、一般枠として選出されるキョジオーン、へイラッシャを、きっちりとハメることで活躍した。(対キョジオーン勝率88%、対ヘイラッシャ勝率83%)

 

 ここで、宿木バドを使うにあたり、個人的に大事なことだと痛感した点を挙げてみる。 

・宿木バドを使う上で大事なこと

 → こだわりアイテム持ちを見逃さないこと

 すなわち、・ダメ感を鍛えること、・宿木の回復量を絶対に見逃さないこと

 が大事である。

 特に、後者の例として、

 1ターン目 白バドとカイオーガが対面

   白バド … 水テラス宿木、カイオーガが潮吹き

 1ターン目の終わりに宿木で回復

 の流れで試合が進んだ時、カイオーガのHPが175に近いのか207に近いのかが持ち物判断の基準になる。

 同じ臆病or控えめC252振りのダメージでも、175に近いならスカーフの可能性が高く、207に近いならスカーフの可能性を切ることができ、雷との打ち分けが可能である、と判断できる。

 

・調整意図

 S : 今回の白バドレックスの特徴的な調整であり、主に白バドミラーでの勝率を5割から7割、8割へと上げることを意図している。

→ミライ白バドの流行により、レギュレーションGと比べて白バドとのミラーマッチが増加したことを踏まえ、相手の白バドより先に動いて宿木、身代わりの主導権を握ることができるようにした。実際、同速が一度発生したが、S82より素早い白バドとはマッチングしなかった。

 代わりに、白バドミラーで相手がアンコールを採用している場合、下からアンコールを打たれることがあるので、技選択は慎重にする必要がある。

 (参考)構築記事の残っているレギュG白バドのSラインでは主に76以下だった。

    順位   S実値    補足
 S28   106位   76  
 S21    84位  76  
 S21    74位  75  
 S18    80位

 74

   S4赫月ガチグマ抜き  

 S18    92位  70  
 S26  127位  63 ママンボウ抜かれ
 S26    59位  61  

 加えて、使用率が73位 (レギュG / S29)→ 30位 (レギュI / S30)と急上昇したGマタドガス(60族)に対して上から身代わりを打てるように、実値を82まで伸ばした。身代わりを貼って毒を入れさせないことで、毒を入れて白バドを対策しようとしたプレイヤーに対して逆にアドバンテージを押し付けることができた。

 

 HD : 臆病C252黒バドレックスのアストラルビットを非テラス時でも15/16(93.75%)で耐える。

 守るを挟む(食べ残し2回分)ことで、臆病C252黒バドレックスのアストラルビット+草結びを81%で耐える。

 控えめC252眼鏡ミライドンの流星群を13/16 (82.25%)で耐える。

 火力の低いレッドカードキラフロルの大地の力、パワージェム程度であれば、みがわりが耐えることがある。

 B : 補正をかけることで、なるべく高くすることとした。

 A : 余り (正直なところ、ブリザードランスの火力が高すぎる。余りのA程度で十分である。)

 

・対禁伝性能 (水/炎の比較で検討)

 では、本構築に採用する白バドレックスのテラスタイプは「水」タイプまたは「炎」タイプのどちらが適しているか?について検討する。

使用率 禁止伝説   水テラス     炎テラス  
   2位   黒バドレックス     五分   有利
   3位   コライドン   超有利   超有利
   6位   ミライドン   有利   超有利
   8位   ザシアン   微有利   有利
   9位   ホウオウ   五分   五分
  11位   カイオーガ   五分   超不利
 20位   白バドレックス   五分   微不利
 24位   ルナアーラ   超有利   超有利
 26位   ムゲンダイナ   不利   不利
 32位   テラパゴス   超不利   超不利

黒バドレックス ... 草結びが抜群とならない分、炎テラス有利である。

ミライドン ... 一定数存在したオーバーヒート型をケアできる分、炎テラス有利である。

ザシアン ... ワイルドボルトをケアしなくてよく、じゃれつくを半減にできる分炎テラス有利である。

カイオーガ ... 水技が抜群になる炎テラスは論外。水技を半減にでき、電気技との択を生み出せる分水テラス有利である。

白バドレックス ... 炎テラスだと、10万馬力が抜群となり、身代わりが一発で破壊されることがある。基本的に水テラスの方が有利。

これらの中でも、カイオーガに対する不利は致命的となりかねないと判断し、本構築では、テラスタイプを水としている。

 

2. グラードン 特性 : 日照り

 テラスタイプ : 炎

 持ち物 : 拘りスカーフ

 実値 : 181-199-161-x-113-150 (スカーフ : 225)

 努力値 : 44-228-4-0↓-20-212↑ (陽気)

 技 : 地震 / ヒートスタンプ / 岩雪崩 / 噛み砕く

 選出率 : 55%、選出時勝率 : 61%、選出時初手率 : 16%

 

 白バドの補完として相性が抜群のポケモンだと思う。白バドほど全試合登板させる訳ではないが、選出する試合での勝率はこのパーティの中で一番高い。

 主に、カイオーガやミライドンを相手に電気の一貫を切りながらダメージレースを有利とする働きをするが、噛み砕くを採用することで黒バドレックスと、岩雪崩を採用することでホウオウと対面で戦うことができ、もともとザシアンに強いため、カイオーガやミライドンの相方に対しても強く動ける点が偉い。

 

 持ち物については、突撃チョッキを持たせても、特殊耐久があまりにも心許ないので、それなら黒バドやザシアンを上から殴れるように拘りスカーフを採用した。

 また、本構築では、白バド+ミミッキュ+ガチグマを採用しており、

→ 白バドが宿木型だと仮定すると、レギュGではミミッキュが拘りスカーフを持つことが主流のため、グラードンの拘りスカーフが読みづらい。

→ 白バドがトリル型だと仮定すると、グラードンにSを割く必要がないので、がっつり耐久に割いた突撃チョッキ型や火力を高めた拘り鉢巻等が優先的に警戒される。

 との理由から、グラードンの拘りスカーフへの警戒はかなり低めだったように思う。そのため、パオジアンが先制技を打たずに突っ張ってくる、ミライドンが流星群を押したそうに突っ張ってくる、黒バドレックスがスカーフトリックを打って名刺交換をしてくる、等のシーンが頻出した。 

 

・調整意図

 S : 拘りスカーフで使う以上、黒バドレックスの素早さが最速で222のため、黒バドレックスを抜けるようにするのは前提として、その上で、レギュGで流行した控えめスカーフルナアーラの素早さが149のため、それより1高い150とした。

 HD : ステルスロックを1回踏んでも黒バドの控えめC252アストラルビットを耐える

 (本当はもうちょっと振りたいが、火力が心許なくなるので、H44D20で妥協。

  この振り方だとミライドンの臆病C252流星群の耐える乱数が10/16(62.5%)しかない。)

 A : 残りを振り切ってなるべく高く

 

・技採用意図

 地震、ヒートスタンプ : 高火力のメインウェポンとして採用

 岩雪崩 : 対ホウオウで打つ

 噛み砕く : 対黒バドレックス、対ルナアーラで打つ

 断崖の剣 : 構築記事名に採用。命中不安があまりにも心許ないので、不採用。

 

3. ミミッキュ 特性 : 化けの皮

 テラスタイプ : ステラ

 持ち物 : 命の珠

 実値 : 149-156-114-x-125-116

 努力値 : 148-252↑-108-0↓-0-0 (意地っ張り)

 技 : じゃれつく / 影打ち / トリックルーム / 呪い

 選出率 : 47%、選出時勝率 : 57%、選出時初手率 : 0%

 

 オーソドックスなトリルミミッキュとして採用した。

 白バドの最強相棒一般ポケモンである。稀に白バドさえ通せればガン有利な構築相手に、白バド+ミミッキュ+キラフロルで、白バド以外の2体を対応ポケモンとすることがあるが、基本的に、白バド+ミミッキュ+グラードンorガチグマの選出で戦う。

 覚えておきたい動きは2つしかなく、

 白バド+グラードン+ミミッキュの選出時の、

  ・白バドで動きを通す

  →白バドが削られたらグラードンに入れ替えて削る

  →ミミッキュのトリルを活かして白バドレックスの再利用

 白バド+ミミッキュ+ガチグマの選出時の、

  ・白バドまたはガチグマで数的有利を取る。

  →白バドとガチグマを入れ替えながら、相手を削る

  →ミミッキュのトリル呪いを活かして、白バドかガチグマの生き残っている方を通す

 だけである。ミミッキュを選出する場合は、基本的にこの動きしかしないので、対戦が楽に進む。

 後者の動きを採用する場合は、対ザシアンでの動きが重要であり、対ザシアンでガチグマをラスト1匹に残してしまうと、HPが75%残ったザシアンとの間でテラス択が発生してしまう。そのため、対ザシアンでは、白バドを残して、トリル呪いでミミッキュが退場した後、身代わりでターンを稼ぎながら白バドを通す動きが推奨される。

 

・調整意図

 過去の記事の話にはなるが、レギュGから愛用していた型を少し変更して調整した。

 A : 意地A特化で、少しでも火力を出せるように振り切った。

 HB : 連撃ウーラオスのパンチグローブをあまり警戒する必要がなくなったため、レギュレーションGの時より甘えた調整としている。

 Hを珠ダメの割合が最小となる149とし、残りをBに割き切ることで、B方面をある程度硬くした。

 特に、パオジアンとの対面で耐久が活き、

 意地A252パオジアンの氷柱落としを皮の剥がれたミミッキュが耐える

 陽気A252パオジアンの氷柱落としを、皮が剥がれ、かつ珠ダメが1回入ったミミッキュが耐える

 点で、耐久調整が活躍した。

 

4. ガチグマ (原種) 特性 : 根性

 テラスタイプ : 炎

 持ち物 : 突撃チョッキ

 実値 : 221-187-127-x-120 (チョッキ : 180) -88

 努力値 : 124-76↑-12-0↓-156-140 (意地っ張り)

 技 : 地震 / 雪雪崩 / 噛み砕く / じゃれつく

 選出率 : 31%、選出時勝率 : 57%、選出時初手率 : 11%

 

 選出率はそこまで高くないものの、本構築の縁の下の力持ち。レギュGから採用し続けているポケモンであるが、非選出時でも、構築の全体像の誤認を与えることができ、本当に頼りになるポケモンである。

 グラードンと合わせて「焦土と開拓の天変」がコンビ名だが、流石に構築記事名は伝説2体で完結させようと思い見送り。

 

 主に、役割対象は

 ・黒バドレックス、ルナアーラ

 ・キラフロル入りの構築 である。

 白バドと黒バドレックスが対面すると、テラスタルを使っても相性が五分程度に過ぎず、また、白バドとルナアーラの対面ではルナアーラにトリックを打たれたくないという理由から、黒バド、ルナアーラ入りには選出頻度が高い。

 特に、ルナアーラ入りに対して、

 ・初手白バドとルナアーラが対面する

 →白バドにテラスを切りながら、トリックを判別。

 →トリックを打たれなかった場合は、白バドでやどみがのルートに入る

 →トリックを打たれた場合には、ガチグマに引いてトリックを受けつつ突撃チョッキを渡すことで補助技を制限する

 →突撃チョッキさえ渡してしまえば、白バドに引いて、やどみがのルートに入ることができる

 という動きが安定する。ルナアーラ入りに対する勝率が安定した要因であると考えられる。

 

 また、白バド展開を阻止する手段としてキラフロルを使って毒を撒く対策が存在するが、それに対して、根性が発動し、かつ突撃チョッキで耐久の高い超火力高耐久ガチグマを爆誕させることができる、というカウンターを持っている点が強い。

 そのため、キラフロル入りの構築に対しては、白バドorグラードン+ミミッキュ+ガチグマで、キラフロルを倒しながらカウンターを決めていく選出を意識していた。

 

・調整意図

 S :レギュGの頃から早いガチグマを好んで使っていたため、それに倣って使っている。とはいえ、少し耐久を厚くしたかったため、SラインはS4振りラウドボーン抜きにとどめている。

 HD : 黒バドレックスやルナアーラ、時点でミライドンを相手にすることが多いため、特殊耐久は高ければ高い方が良い。トリックを受けて突撃チョッキが奪われても、黒バドレックスの草結びを耐える程度の耐久がある。

 A : 最低限保証の11n

 HB : 炎テラスを切った際にザシアンからの攻撃をなるべく耐えたいが、特殊耐久とのバランスをとってこの程度に落ち着いた。

 臆病黒バドレックスの草結びを抜群で受けた後に、炎テラスを切ると、ザシアンの巨獣斬を耐えることができる。 

 

・技採用意図

 地震 … メインウェポンとして採用。

 雪雪崩 … ランドロスに打てるのが強い。交代読みで打つ場合は冷凍パンチの方が火力が高いが、ランドロスとの対面でランドロスを大きく削れると、グラードンが通しやすくなるため、雪雪崩の方が個人的には好みである。

 また、草テラスを切った黒バドレックスを一撃で落とせる技として使える利点も大きい。

 ただし、グライオンへの交代読みで打ちたい場合もあると思うので、冷凍パンチと雪雪崩のどちらを採用するかは、好みで決めるのが良いと思う。

 じゃれつく … 炎テラスを切って、無理やりコライドンを倒すための技。舐めて積んでくる場合があるので、一撃で戦況を変えることができる場合がある。また、パオジアンへの打点としても有効。

 噛み砕く … 役割対象の黒バドレックス、ルナアーラへの打点として採用。レギュIをやるなら、黒バドレックスはどこからでもしっかり息の根を止められるような構築にしておいた方が勝率が安定する。

 (検討)

 ヘビーボンバー … レギュGの時は、電磁波をカットしながら出せるポケモンとして、ハバタクカミに繰り出す回数が多かったため、採用していたが、ハバタクカミがそんなに重くない構築で、かつ、数も減っていたため、今回は採用しなかった。

 炎のパンチ … ハッサムを意識するなら入れても良いが、この構築はハッサムにあまり弱くないので、テラスタイプと一致ではあるものの採用しなかった。

 サンダーダイブ … アーマーガアを意識して採用する技だが、アーマーガアの個体数が少なかったため、採用しなかった。 

 

5. キラフロル 特性 : 毒化粧

 テラスタイプ : フェアリー

 持ち物 : レッドカード

 実値 : 189-x-144-154-102-115

 努力値 : 244-0↓-164↑-28-4-68 (図太い)

 技 : パワージェム / キラースピン / ステルスロック / こらえる

 選出率 : 46%、選出時勝率 : 60%、選出時初手率 : 1%

 

 オーソドックスなレッドカードキラフロルとして採用した。

 先行して展開をしてくる構築に対して、一旦場をリセットしながら色々ばら撒くことで、白バドレックスの動きを強くする役割を持つ。

 覚えておきたい動きは、水テラスを切った白バドの前で剣舞を押すザシアンに対する動きである。基本的に巨獣斬が飛んで来ず、かつ、意地ザシアン+3のじゃれつく、ワイルドボルト、陽気ザシアン+3のインファイトを耐えるため、+3ザシアンに対する引きが成立する。

 

・調整意図

 S : 遅いホウオウや遅いランドロスに対して毒を入れる又は削りを入れられるよう、ある程度Sを振った。

 HB : 意地A252鉢巻悪テラスパオジアンの噛み砕く、陽気A252剣舞パオジアンの氷柱落とし耐え

 HD : 控えめC252黒バドレックスのアストラルビット耐え

 C : 余り

 

6. ドラパルト 特性 : すり抜け

 テラスタイプ : ノーマル

 持ち物 : 拘り眼鏡

 実値 : 165-x-96-152-96-211

 努力値 : 12-0↓-4-252-4-236↑ (臆病)

 技 : 流星群 / 祟り目 / 火炎放射 / 呪い

 選出率 : 26%、選出時勝率 : 52%、選出時初手率 : 2%

 

 本構築のグライオン対策枠。

 白バドを使っているとどうしてもグライオンに勝てない、グラードンもガチグマも別にグライオンに有利じゃない。そんな悩みに晒されていたところ、天から唐突に降ってきたのがこのポケモンである。このポケモンの採用で、グライオン入りに対する勝率を59%まで引き上げることができた。

 

 グライオンに対しては、すり抜けで身代わりを貫通しつつ、想定外の高火力で負荷をかけられる点が強い。

 更には、この構築にはキラフロルが入っている。キラフロルが毒菱を撒けば、裏にも祟り目を高火力で入れることができる点がサブオプションとして存在する。

 また、単純にコライドンやミライドンを抜いて上から火力を出すことができ、グライオンを削った後で機能停止とならない点も普通に使える性能をしている。一方、グライオンを倒した後に出てくる黒バドには上から殴られるため、テラスタイプはノーマルとした。

 

・調整意図

 特筆すべき調整意図はないが、

 S : 135族抜き付近 (206,207,209など)で調整している中途半端なポケモンを抜ける程度まで素早さ振り

 C : できるだけ火力を保証できるC252

 HBD : あまり

 

・技採用意図

 流星群 … メインウェポンとして採用。流石に眼鏡流星群であれば、ある程度の火力は出る。

 祟り目 … 実質黒バドレックス。逆に言えば、拘り眼鏡を持っても黒バドレックスの控えめアスビくらいの火力しか出ない。

 対グライオンで打つ技であり、Sに厚いグライオンを乱1で、HDグライオンに対しても、ポイヒの回復が間に合わずに確2を取ることができる点が偉すぎる。

 (対グライオン)

  H212D4グライオンに対して、87.5%の高乱1

  H212D60グライオンに対して、50%の中乱1

  H212D252(慎重)グライオンに対して、120〜142 (67.8〜80.2%)

 程度のダメージを、身代わりを無視して入れることができる。

 火炎放射 ... 晴れ下で実はそこそこの火力が出る。特に役割対象、というわけではないが、鋼テラスを切ったグライオンに対して、裏次第で打つことがある。

 呪い ... なんやかんや上から打てる呪いはこの構築だと強い。

 

【使い心地】

・対禁伝の組み合わせ

 リコピン (@rikopin_pokemon)さんの統計を元に、使い心地を書いていく。特に、グライオンがいるかどうか、明らかな白バドメタがいるかどうか、等一般ポケモン次第で今回の構築では選出が全然変わってくるので、あまり選出についての議論はせず、本構築が有利か不利か、について述べる。

→黒バド + ザシアン

 実は余り安定していない。白バドから入るには余りにも不安定で、白バド+ガチグマでは、数的不利を取った時の戦い方が厳しくなる。

 終盤はグラードン+ミミッキュ+ガチグマの選出を狙って行ったが、ランドロスがいると、どうしても白バドを使った戦い方の方が安定するので、結構苦しんだ。対黒バドの勝率が伸びてない原因は、バドザシに対して5割〜6割しか勝てていないせいだと思う。

→黒バド + コライドン

 一転して、白バドが通しやすく、かつ、キラフロル、ミミッキュ、ガチグマも柔軟に選出できるため、グライオンさえいなければ戦いやすい。グライオンがいる場合は、ドラパルトを選出しないといけないので、選出が少し窮屈になる。

 とはいえ、トータルで6割は勝ってると思う。

→ミライ + 白バド

 ミライドンにオバヒさえなければ、相当有利。白バドミラーでこちらが先に動けるため、有利に試合を進められる点が大きな要因。

 体感で7割強勝っていたと思う。

→黒バド + ホウオウ

 結構苦しんだ。白バド-ホウオウ対面で、白バドが焼けてもいいということに気づくまでに結構負け越したが、終盤戦い方を変えて持ち直した相手だと思う。

 トータルはおそらく負け越している。

→ミライ+ ザシアン

 余りマッチングしなかったが、特筆すべきこともなく相当有利。

→ホウオウ + ダイナ

 ダイナが苦しすぎるので不利。トータルは確定で負け越している。

→コライ + オーガ

 白バドレックス + グラードンが最も真価を発揮する相手。水テラスを切った後に雷に合わせてグラードンに引いて、相手にグラードンの攻撃を押し付けていく使い方が強かった。おそらく6割強は勝ったと思う。

 ただ、こちらもグライオンが同居している割合が高く、グライオンがいる場合は、選出が少し窮屈になる。

→ミライ + オーガ

 ミライドンの拘り判定に魂をかけることが必要。カイオーガの水技に対して白バドが水テラスを切らざるを得ないが、グラードンがミライドンの流星群を受かるわけでもないので、伝説同士が対面するたびに択が発生する。勝率はちょうど5割。

→コライ + ホウオウ

 結構有利。白バドが焼けてもいいし、キラフロルの効果が一番発揮される。体感で6割強程勝ったと思う。

→ミライ + ホウオウ

 記憶では1戦しかマッチングしなかったが、グラードンの刺さりがいい。

 

・重いポケモン

→テラパゴス

 勝った記憶が1回しかない上に、流星群を外して運負けした試合以外順当負けしていたと思う。全然勝てない。マジできつい。当たらないことを以て対策とする。

→チオンジェン

 無理無理。全員不利。水テラスなんか切られた日には阿鼻叫喚の地獄絵図である。勝率0%。当たらないことを以て対策とする。

→テツノツツミ

 結構誰でも負ける。ハイドロポンプを避けることで対策とする。

 

・意外となんとかなるポケモン

→ママンボウ

 キラフロルで毒菱撒いて、ドラパルトで祟り目を打っておけば意外となんとかなる。

→オーガポン系

 高火力で白バドを殴ってきたり、はたき落としてきたりするが、キラフロルかグラードンで切り返せば意外となんとかなる。

 

・(6/4追記)構築のイメージ像

 この構築を使ってくださった方がいまして、フィードバックを貰いました!

 その上で、どういったイメージで使うのが良いかを改めて考えたのですが、「他人に見えない勝ち筋の選択肢、切り返しの手段を複数備えていて」、「自分で有利な選択肢、手段を選ぶ権利がある」という使い方のイメージが適切かな、と思いました。

代表的な所だと、

 ・宿木白バドを初手から通しに行く

 ・トリルからの白バドで切り返す

 ・トリルガチグマで切り返す

 ・白バドミミフロルあたりで削りを入れてグラードンでスイープする

 ・ミミフロルで場を整えながら白バドを通し切る

等使ってみると、どう勝ちに持っていくかの主導権を握りやすいのがポイントだと思います。

 

【後語り】

 練りに練った構築を1シーズン目から持ってくることができ、更に自己最高順位の大幅更新(194位 / 剣盾S33 → 115位)と、まともな初レート2000の達成の結果が出せたことがかなり嬉しい。

 また、白バド+グラードンと、あまり開拓されてこなかったであろう並びのたたき台を出すことができたと思っている。

 一方で、ここまで読んでくれた人には申し訳ないが、おそらくこの構築は使い勝手が悪い。一度レンタルを試してみてほしいが、どう選出するのか、どう動かすのかを理解するのが大変だと思う。そのため、今後のシーズンでもっと明瞭な白バド+グラードンの並びが出てくれることを祈っている。

 特に、今シーズン1位、2位を獲得したミライドン+白バドの並びに対して一定以上の有利を押し付けられる構築なので、来期の環境にもマッチングしている可能性はあるので、是非結果を出す人を待ちたい。

 

 また、レギュG→レギュIと結果を出してきた構築が以下の通りである。

 ご覧のとおり、ミミッキュ+ガチグマの基盤に手が馴染みすぎているので、1回くらい全く違う構築で結果を出してみたいと思う。

 

【Special Thanks!】

 今シーズン最終日まで一緒に戦い続けてくれたちゃんつーおさん、レート2000の瞬間を一緒に見届けてくれたサーバーの応援隊のちょこぱぃさん、あかりちゃんさん、ありがとうございました!

 最後に、日々ご協力いただいている嫁様、ありがとうございました!!!!

 

 (6/8追記)

 なんとバンビーさんにYouTubeで構築を使ってもらえました!!

 初見で完璧な動きを再現してもらってますので、是非見てください!! 

youtu.be

【レギュG / ルナアーラ軸】Luna-”Night”〜新型ママンディンルー入り〜【SVS28 最終425位/R1918】

 3月は結構ランクマ潜りました。Kyonkyonぽけ(@Poke_kyonkyon4)です。

 環境的に今シーズン向かい風を感じていた構築なので、参考になるかはわかりませんが、来シーズンハマる可能性もあると信じて、良ければ読んでいってください!

 感想、コメント、また、Xでのいいね・リポストも是非是非お願いいたします!さらに、レンタル構築を公開しているので、良ければ使ってみてください!

 

 また、今回の構築は、S26の構築(https://kyoto-kyonkyon.hatenablog.com/entry/2025/02/01/205611)をもとにして組んだ構築であり、構築のコンセプトは共通していますので、この記事と照らし合わせて読んでいただけますと、尚ありがたいです!

 

目次

【最終使用構築】レンタル : G3JF8F

【最終成績】最終425位、R1918

【構築経緯】

【個体紹介】

 1. ルナアーラ (テラスタイプ : フェアリー)

 2. ママンボウ (テラスタイプ : 毒)

 3. ミミッキュ (テラスタイプ : ノーマル)

 4. ディンルー (テラスタイプ : 地面)

 5. カイリュー (テラスタイプ : ノーマル)

 6. エンニュート (テラスタイプ : 氷)

【使用感・後語り】

【Special Thanks!】

 

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【最終使用構築】レンタル : G3JF8F

 構築名は、

・Luna→ルナアーラ(Lunala)

・”Night”→Lunaが月を意味して夜を連想させる、ルナアーラと相性補完に優れたカイリュー(Dragonite)の”nite”との掛詞

 に由来する。

 

【最終成績】

 最終425位 最終レート 1918 (TN : きょす!)

(TN : きょんきょん は宇宙の彼方に吹っ飛びました)

 

【構築経緯】

 攻め意識さんのツイートを拝見して、ママンディンルーに興味を持ったため、昨シーズンは食わず嫌いだったディンルーと仲良くなることを決意した。

参考ツイート : https://x.com/ZSMTK/status/1895632313029181612

 ここで、自分がS20,S26とママンガチグマを使用してきたため、ママンガチグマの代わりにママンディンルーを使用することとした。その中でも、パオジアンに対する不快感を減らすため、S20のテラパゴス軸ではなく、S26のルナアーラ軸をもとに組み合わせることとした。

(*構築の自動採集で過去構築が採集される不便を防ぐため、文字を入れています。読みにくいと思いますが、ご配慮ください。)

 

 以上の経緯から、まず、スカーフルナアーラ軸にママンディンルーを組み合わせて、構築を組み始めた。その後、S26で使い勝手の良かった基盤の「ママンボウ+ガチグマ+ミミッキュ」をもとに呪い守るミミッキュの続投、ルナアーラと相性の良い鉢巻カイリューを続投した。

 

 ここで、当時使用していた「ルナアーラ(@スカーフ)」+「ママンボウ(@ゴツメ)+ガチグマ(@チョッキ)+ミミッキュ(@命の珠)」+「カイリュー(@鉢巻)」の基本軸が対各種禁伝に対してどのような力関係であったかを改めて振り返ると、使用率TOP3の「黒バドレックス軸、ミライドン軸、コライドン軸」に対して安定的な勝率を叩き出すことでレートを伸ばすことができる構築であった、と振り返れる。

 また、ガチグマをディンルーへと変更して同様の検討を行う。すると、相性関係は以下のように変化する。

(この時、基本軸だけで勝率60%以上を見込むことができる相手を相性○、

 基本軸を基本的に選出し、勝率50%前後を見込むことができる相手を相性△、

 基本軸の選出では、勝率が40%以下となることが見込まれる相手を相性×、

 と定義した。)

 

・対黒バドレックス : ガチグマをディンルーに変更すると、勝率が少し下がる。(ただし、少し勝率が下がろうが、6割は勝ちを見込めるため、有利であることは変わらない。)対黒バドレックス軸という観点では、ルナアーラ又はカイリューにテラスタルを切る展開が多いため、テラスタルを切らない前提で下記の通り整理する。

→対アストラルビット(ガチグマの方が良い理由)

 ガチグマは無効で受けることができる。ディンルーは半減で受けるため、HPが微妙に減る。

→対フェアリー技(ガチグマの方が良い理由)

 ガチグマは等倍で受けることとなる。ドレインキッスによる回復量も少ない。

 一方。ディンルーは抜群で受けることとなる。

→対格闘技、対草技(ディンルーの方が良い理由)

 ディンルーの耐久ラインの高さから、ディンルーの方が有利。ただし、ディンルーが突撃チョッキ以外を持ち物として持っている場合には、ギガドレインによる回復量がガチグマを上回るため注意

→攻撃性能(ガチグマとディンルーで互角)

 ガチグマの方が火力が高く、技範囲も広い。

 一方で、ディンルーは悪を警戒させることができるため(特に突撃チョッキを持っている場合)、テラスタルを切らせる性能が高く、カイリューとの組み合わせで高い攻撃性能を有する。

→対バドママンディンルー(ディンルーの方が良い理由)

 地割れを持っているディンルーを採用する方が強い。

 

 以上の理由を総合すると、対バドママンディンルー以外の黒バドに対しては、ガチグマを採用する方が勝率が少し上がり、対バドママンディンルーに対してはディンルーを採用する方が勝率が少し上がる。

 

・対ミライドン : ガチグマをディンルーに変更すると、勝率が少し上がる。

 ガチグマは相手の交換読みのテラバーストをケアできないが、ディンルーは眼鏡以外のミライドンのテラバーストを2耐えする。眼鏡ミライドンは初手のスカーフルナアーラとのダメージ関係で眼鏡を確認できるため、3体単位でケアすることができる。これらの理由から、ディンルーを採用した方が勝率が少し上がる。

 

・対受け構築:ガチグマをディンルーに変更すると、勝率が下がる。

 ガチグマを採用すると、特性で根性を採用できるため、チョッキを持っていても特性の恩恵を受けることができる展開が多い。そのため、ガチグマを使用した方が勝率が安定する。

 

・対マルスケ系伝説 (ルナアーラ、テラパゴス):ガチグマをディンルーに変更すると、勝率が上がる。

 ディンルーのカタストロフィが特性を無視してHPを半分減らすことができることが偉い。

 また、ディンルーの方が行動回数が多く、対眼鏡テラパゴスにおいての安定感が増し、対ルナアーラにおける地割れの試行回数を確保することができる。

 

 これらを総合すると、ガチグマを採用した場合と比較して、ディンルーを採用した場合の利点を活かし、欠点を補うためには、下記の課題点を解決することが必要であると考えられた。

 1.  対バドママンディンルー、対ルナアーラ軸、対テラパゴス軸に対して、行動回数を増やしつつ相手の構築に数的有利をとれるディンルーの持ち物、型選択

 2. 対受け構築に特化して積極的に出せる6体目の採用

 

→課題点1の解決 :

 特殊アタッカーに対する試行回数を稼ぐため、持ち物として突撃チョッキを選択した。これによって、ルナアーラに対する地割れの試行回数を増やし、また、テラパゴスに対する殴りの回数を増やすことができる。

 また、バドママンディンルーを対策するため、S実値を最遅ママンボウ(63)より1低い62に設定した。これによりママンボウの下から動くことができ、願い事からのクイックターンをケアすることができる。また、クイックターンの裏へのダメージを最大とするため、テラスタイプには地面を採用し、さらに、技として地団駄を採用した。地団駄を採用すると、ママンボウに対して地割れを外すことがアドバンテージとなり、ママンボウの願い事に地割れを合わせると、クイックターンで引いた裏に威力150の地団駄が通ることとなる。

 特に、この構築では、ディンルーに対してルナアーラがフェアリーテラスを切ってムーンフォースを打つことで、ディンルーの毒、鋼等の地面弱点テラスを強要する動きが強いため、ディンルーから最大打点が通るメリットが大きくなる。

 

→課題点2の解決 :

 次に、受け構築に積極的に出せるポケモンとして、

 ・ホウオウの聖なる炎で火傷にならない。

 ・ムゲンダイナに対して、最速以外上から動くことができ、毒を入れることができる。

 ・ホウオウ、ムゲンダイナ、ヘイラッシャ等の受けポケモンと1:1交換を想定できる。

 などの観点で、エンニュートを採用した。

 ここで、グライオンに毒を透かされるのが大変不快なため、テラスタイプを氷とし、テラバーストを採用した。また、毒を入れた後にムゲンダイナのダイマックス砲やホウオウの地震などで簡単にHPが1となるため、確実に1:1交換を取れる技としてがむしゃらを採用した。これによって、HPの低いポケモンで1:1交換を取りながら、TODを有利に進めることができる。

 

 以上の経緯で、本構築の6体のポケモン、型が決定した。ここまでで、構築経緯、構築の全体像を記載したため、個体紹介へと移る。

 

【個体紹介】

 1.ルナアーラ 特性:ファントムガード

   

 テラスタイプ : フェアリー

 持ち物 : 拘りスカーフ

 実値 : 213-x-109-207-127-149(スカーフ:223)

 努力値 : 4-0↓-0-252↑-0-252 (控えめ)

 技 : シャドーレイ / ムーンフォース / 冷凍ビーム / 熱風

 (S26からの変更点を赤字下線)

 

・選出対象

 ほぼ全て。選出率は90%以上。

 選出しない例外は、ルギア、テラパゴス、ホウオウ、ムゲンダイナ、白バド軸相手に、エンニュートを選出する必要があり、かつ、カイリューの方が通りがいい場合。

 

・調整

 調整自体はS26からそのまま続投しているため、要点のみ記載する。​​

 2耐えラインの実質実値が、物理方面:H252暁ガチグマ相当、特殊方面:H252ホウオウ相当となる高耐久性に加え、黒バドレックスを抜けるSライン、十分な範囲と火力を持つ点が強いと感じ、本構築のエースとして採用した。

 

・技構成

 技構成はS26から変更した。

 環境で主流のスカーフルナアーラの技構成は、「シャドーレイ / ムーンフォース / トリック / 月の光」であり、次点主流の技構成は、「シャドーレイ / ムーンフォース / サブウェポン / トリック」であった。

(参考 : S28 トリック採用率 : 49.5%、拘りスカーフ所持率 : 45.6%、拘り眼鏡所持率 : 9.8%)

 しかしながら、本構築では、受け対策を後述のエンニュートに任せることが多く、トリックを打つ機会が減少したため、トリックを外してサブウェポンを充実させることとした。

→冷凍ビーム : 霊獣ランドロスや暁ガチグマ、グライオンへの打点としてS26から続投。しかし、S26からの環境の変化として、地面枠にディンルーが採用される構築が増えたため、打つ回数自体は体感で減少した。

 他方、対グライオン入りコライドン軸の観点では、S26ではあまり冷凍ビームが有効ではなかったが、後述の熱風を採用したことで、グライオンに対して冷凍ビームを一回守らせることでグライオンのテラスを強要し、2周目以降のサイクルで鋼テラスグライオンに晴れ下熱風を叩き込む動きができるようになった。

→熱風 : ハッサムへの打点として新たに加えた。ガチグマを構築に入れていた場合、ミライドン軸に多く採用されるハッサムに対して、Sを厚く振ったガチグマの炎のパンチや炎テラスから切り返すことができたが、炎技を持たないディンルーを採用するとハッサムが重くなりやすくなるため、熱風を採用した。

 

 2. ママンボウ 特性 : 再生力

 テラスタイプ : 毒

 持ち物 : ゴツゴツメット

 実値 : 241-95-145-x-97-63

 努力値 : 4-0-252↑-0-252-0↓(S個体値0) (冷静)

 技 : クイックターン / 願い事 / 守る / ミラーコート

 (S26からの変更点を赤字下線)

 

・選出対象

 主にコライドン、ザシアン、白バド、ホウオウ、ムゲンダイナ軸、場合によってミライドン軸が選出対象。

 コライドン、ザシアン軸に対してはゴツメを触れさせながらHP管理を行い、サイクルを有利に回すパーツとして、白バド、ホウオウ、ムゲンダイナ軸に対してはTODを有利に進めるパーツとして選出する。

 ミライドン軸については、テツノワダチ、ハッサムをいなしながらルナアーラとディンルーを通す必要があるときに選出する。

 選出率は第3位で55%程。

 

・調整 

 特筆すべき調整もしておらず、S26からそのままの努力値振りを続投した。

 

・テラスタイプ 

 テラスタイプは、

 ・毒になることを防ぐ

 ・ムゲンダイナにダイマックス砲を押させて、毒に怯えずミラーコートで切り返すことができる

 ・エンニュートと合わせて毒菱を回収できる

 ことにより、対受け構築に対するTODの確度を高められることから、毒タイプを採用した。

 

・技構成

 技構成は、S26ではスキルスワップを採用していたが、本シーズンではミラーコートを採用した。

 S26でスキルスワップを採用していた理由は対グライオンへの一発芸であったが、今回はルナアーラの対グライオン性能が向上したため、対コライドン軸の勝率を高めるためにハバタクカミへの打点を持つ方が有効であると考えたためである。

 特に、毒テラスを切ると、眼鏡ムーンフォースが4割程度しか入らず、かつ、確実にハバタクカミを倒せるので、効果的であった。

 

 3. ミミッキュ 特性 : 化けの皮

 テラスタイプ : ノーマル

 持ち物 : 命の珠

 実値 : 149-148-121-x-125-116

 努力値 : 148-196↑-164-0↓-0-0(意地っ張り)

 技 : じゃれつく / 影打ち / 呪い / 守る

 

・選出対象

 黒バド軸(ディンルーと選択)、コライドン軸、カイオーガ軸を相手に主に選出する。

 コライドン軸に対してはママンボウとの相性補完が良く、黒バド軸に対してはディンルーとの選択にはなるが、黒バドへのテラスタル圧が高い点が強い。

 選出率は5〜6位で25%程度。

 

・調整

 型自体はS26からそのまま続投しているため、要点のみ記載する。​​

 耐久調整ラインは、珠ダメを最小割合とするためのHP149かつ、

 ・パンチグローブ水テラス連撃ウーラオスの水流連打を耐える

 ・化けの皮がはがれた状態で意地パオジアンの氷柱落とし+珠ダメをほぼ耐える

 ことが意識された調整である。

 

・技構成

 ミミッキュの選出時には禁伝+ママンボウのサイクルで数的有利を取りながらミミッキュの呪い+ママンボウで詰める動きで詰めていく、数的有利を取った後の呪いの効果ターンを増やすために守るを採用した。加えて、守るを採用すると、拘り持ちが透けた相手、トリックで拘りアイテムを渡された相手の行動を一度見れる点や、相手のコライドン、ミライドン、カイオーガの天候、フィールドのターン管理をこちらからずらしていける点で重宝する。

 

 4.ディンルー 特性 : 災いの器

 テラスタイプ : 地面

 持ち物 : 突撃チョッキ

 実値 : 233-176-145-x-132(突撃チョッキ : 198)-62

 努力値 : 20-236↑-0-0↓-252-0(S個体値24) (意地っ張り)

 技 : 地震 / カタストロフィ / 地割れ / 地団駄

 (新規採用ポケモンのため、重要ポイントを青字下線)

 

・選出対象

 黒バド軸(ミミッキュと選択)、ミライドン軸、ルナアーラ軸、テラパゴス軸に対して主に選出する。

 黒バド軸については、バドママンディンルー等の回復リソースが潤沢で地割れの試行回数を稼ぐ必要がある場合か、ミミッキュに対して複数の受け出しが可能なポケモンが採用されている場合にディンルーを優先的に選出する。

 選出率は4位で35%程度。

 

・調整

 火力と特殊アタッカーに対する行動回数を両立するため、AD振りをベースとして調整した。

 また、Sラインは最遅ママンボウ(63)より遅く、かつ、少しSを調整したキョジオーンやヘイラッシャの上から技を撃てるようにするため、ギリギリの62で調整した。

 

・技構成

 ルナアーラ、テラパゴスのHPを効率的に削るためにカタストロフィ、基本打点の地震は必須。

 その上で、試行回数を稼げる拘りアイテム持ち以外のルナアーラや、ママンボウ入り、キョジオーン入りなどに対して撃てる地割れを採用した。

 加えて、ママンボウ入りの願い事からの裏のHP回復に対して、「ママンボウに地割れを外し、裏のポケモンに威力150のタイプ一致技を当てる」行動が強いと考えたため、地団駄を採用した。

 特に、この構築では、ディンルーに対してルナアーラがフェアリーテラスを切ってムーンフォースを打つことで、ディンルーの毒、鋼等の地面弱点テラスを強要する動きとなることが多く、Sを落として地団駄を採用することにより、ママンボウからのディンルーのHP回復を阻止できるメリットが大きい。

 

・地割れカウンター

 3/25以降地割れを採用。ここまで27シーズン一撃技を採用していなかったが、28シーズン目にしてディンルーと仲良くなるために泣く泣く採用。

 計257戦を行い、104回ディンルーを選出、地割れを28回打ち、11回地割れを当てた。

 正直当てすぎだった感はあるが、ほとんどの場合で試行回数を稼げるママンボウ入りの構築やルナアーラ軸に対して地割れを押していたため、許してほしい。

 

 5. カイリュー 特性 : マルチスケイル

 テラスタイプ : ノーマル

 持ち物 : 拘り鉢巻

 実値 : 195-204(鉢巻 : 306)-116-x-121-103

 努力値 : 228-252↑-4-0↓-4-20

 技 : 逆鱗 / 神速 / けたぐり / 地震

 (S26からの変更点を赤字下線)

 

・選出対象

 主に、黒バド軸、ミライドン軸、ザシアン軸、カイオーガ軸を相手に選出する。また、ルギア、テラパゴス、ホウオウ、ムゲンダイナ、白バド軸相手に、エンニュートを選出する必要があり、かつ、カイリューの方が通りがいい場合に優先して選出する。

 選出率は2位で70%程度。

 

・調整

 HAベースでS26よりも素早さを落とし、耐久を上げた。体感ではあまり変わらないが、ミリ耐えの機会も複数あり、活きた可能性はあると思う。

 素早さラインはギリギリまで下げたが、カイリュー同士の神速の打ち合いで上を取れる可能性が少しでも上がるよう、実値を3割いた振り方とした。

 

・技構成

 普通の鉢巻カイリューとして、逆鱗、神速、地震は確定枠として採用した。

 S26では、4枠目として、対ホウオウの安定選出とするために空元気を採用していたが、エンニュートの採用により、対ホウオウは構築単位でかなり強くなったため、本シーズンでは空元気を採用しなかった。

 代わりの技として、普通の選出時にディンルー、赫月ガチグマへの遂行速度を早めるため、けたぐりを採用した。

 

 6.エンニュート 特性 : 腐食

 テラスタイプ : 氷

 持ち物 : 気合の襷

 実値 : 143-x-81-163-58-185

 努力値 : 0-0-4-252-0↓(D個体値0)-252↑ (無邪気)

 技 : テラバースト / どくどく / がむしゃら / 挑発

 (新規採用ポケモンのため、重要ポイントを青字下線)

 

 本構築のラストピースとして採用した対受け構築のピンポメタポケモン。一発芸ポケモンではあるものの、受け構築相手に安定した活躍を見せてくれ、特にホウオウ軸を相手に勝率75%を叩き出した立役者となった。

 

・選出対象

 ホウオウ、ムゲンダイナ軸、ルギア軸。通りによっては、テラパゴス軸、ルナアーラ軸、白バド軸、日ネク軸を相手に選出することもあった。

 選出率は5〜6位で25%程度であった。

 

・調整

 がむしゃらを少しでも発動しやすくするため、D個体値を0としたが、物理は先制技や連続技も多く、なんやかんや耐える必要があったときのために個体値は下げなかった。

 また、できるだけ多くのポケモンの上を取り、かつテラバーストの火力を上げるため、努力値はCS特化とした。

 

・技構成

 特殊な特性を持つポケモン以外のあらゆるポケモンに対して毒を入れることができる点が強みのため、どくどくは必須。さらに、どくどくと合わせて1:1交換を狙えるがむしゃら、どくどくの効かないグライオンに対して一発芸を放てるテラバーストまでは確定と考えた。

 その後、残り1枠を考えたが、役割対象が主に受け構築のため、補助技を制限することに強みがあると考えて挑発を採用した。(後で振り返ると、アンコールでもよかったかもしれない。)

 このラスト1枠には、役割対象的に攻撃技を入れる必要はなく、また、毒びしを撒いても回収される展開が多くなるため、採用率の高い技である毒びしも採用しないことに決めた。

 

・余談

 エンニュートを採用している人が少なく、我ニッコリである。

(画像はポケモンバトルデータベース様から拝借させていただきました。)

 

また、ポケモンバトルデータベース様の方で、

今まで425位以内のトレーナーがいないため、エンニュート界最強を名乗らせてもらいたい。

 

【使用感・後語り】

 2シーズンぶりに使用したルナアーラだったが、相変わらず、

 対黒バドレックス、対ミライドン、対コライドンには、それぞれ想定通りの選出が安定したため、勝率が高かった。

 対黒バドレックス : ルナアーラ+カイリュー+ミミッキュorディンルーが基本選出

 対ミライドン : ルナアーラ+ディンルー+カイリューorママンボウが基本選出

 対コライドン : ルナアーラ+ミミッキュ+ママンボウが基本選出

 また、対受け構築に対しても、メタが刺さって良い勝率が出せたと思う。

 一方で、対ザシアンや対ルナアーラ、テラパゴス等が練度勝負の試合となったりした反省点は残っている。

 加えて、シーズン26と比較して、スカーフルナアーラへのメタが厳しく(例えば、地面枠でのランドロス、ガチグマの割合が減り、ディンルーの割合が高くなっている等)、環境的には逆風だったと思っており、ルナアーラ以外の伝説での構築も検討すべきだったと反省している。

 その結果、S26のレート1971、最終順位221位は越えることができなかったものの、レギュGの集大成としては許容できる位置に着地できたと思っている。

 

【Special Thanks!】

 今シーズンは知り合いの中でもランクマを積極的に潜っている人が多いシーズンだったため、非常に助かりました!多分一人で潜ってたら、逆風を感じた時点でランクマ潜るのやめてたと思います。

 最終日まで一緒に戦い続けてくれたサーバーの皆様、ありがとうございました!

 日々ご協力いただいている嫁様、ありがとうございました!!

 

・最終日まで一緒に戦い続けてくれたあかりちゃんの構築記事です!

 オリジンギラティナ軸の面白くてカッコいい構築なのて是非読んでみてください!

sakuya-fairithm.hatenablog.com